視覚の科学
Online ISSN : 2188-0522
Print ISSN : 0916-8273
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37 巻 , 3 号
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総説
  • 平岡 孝浩
    37 巻 (2016) 3 号 p. 75-82
    公開日: 2016/10/18
    ジャーナル フリー

    視覚の質を測定する重要性が浸透し,従来の視力検査だけでなくコントラスト感度が臨床でも広く測定されるようになってきたが,これらとは違う側面を評価する検査法として実用視力検査が開発された。実用視力検査は時間軸を考慮した検査法であり,運転やvisual display terminal作業など長時間の注視を要する状況での視機能を評価することができる。ドライアイの診療をはじめとして様々な病的眼においても応用されており,微細な視機能異常をより早期に検出できる可能性が示唆されている。また近年では近方視力検査にも同様の概念が導入されたり,明所だけでなく暗所での測定装置も開発され,興味深い新知見が得られている。更なる臨床応用が期待される検査法である。

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原著
  • 前川 ほのか, 稗田 牧, 中村 葉, 小泉 範子, 木下 茂
    37 巻 (2016) 3 号 p. 83-87
    公開日: 2016/10/18
    ジャーナル フリー

     【目的】軽度から中程度近視の小学生におけるオルソケラトロジー (オルソ) の2年間の近視進行抑制効果を検討する。

     【方法】対象は同一時期にエントリーしたオルソ群24例48眼,眼鏡を装用したコントロール群30例60眼である。経過観察期間はオルソ群2年3週間 (3週間はレンズを外した期間),コントロール群2年間とし,評価期間はオルソ群は日数調整をして,ともに2年間とした。検討項目は,調節麻痺下の他覚的等価球面度数,眼軸長である。

     【結果】オルソ群とコントロール群において2年間の調節麻痺下の他覚的等価球面度数変化量は-0.56±0.64 D,-1.40±0.66 D (平均値±標準偏差) と有意にオルソ群の近視進行が少なく (p<0.01,t検定),眼軸長変化量は0.58±0.10 mm,0.72±0.11 mmと有意にオルソ群で眼軸延長が少なかった (p<0.05)。

     【結論】近視を有する小学生において,オルソケラトロジーは2年間の観察期間内で近視進行抑制効果の可能性が示唆された。

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  • 石崎 諒, 格内 敏, 比嘉 昌, 阿保 政義, 金子 弘
    37 巻 (2016) 3 号 p. 88-92
    公開日: 2016/10/18
    ジャーナル フリー

    ソフトコンタクトレンズ(SCL)は軟質材料であるので,眼の装用時に角膜に沿って形状が変化する。本研究では,SCLの光学領域,中間領域,ベベル領域の形状が異なる3種類のSCLの装用における形状変化について評価した。はじめに,有限要素法により装用時のSCLの形状変化を解析した。次に,この形状変化がSCLの度数に及ぼす影響を光線追跡によって求めた。得られた主な知見は,1)SCLの形状は,装用によって度数の製造単位である0.25D以上に変化する。2)中間領域の僅かな隙間に涙液を保持するSCL形状では,光学領域が上方向に変位して度数変化が小さい。3)ベベル領域ではB.C.側に引張応力,F.C.側に圧縮応力が作用して曲げ変形が起きる。

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  • 中村 葉, 中島 伸子, 小室 青, 池田 陽子, 外園 千恵, 木下 茂
    37 巻 (2016) 3 号 p. 93-97
    公開日: 2016/10/18
    ジャーナル フリー

    様々な年齢の正常眼において負荷調節レフARK-1s(ニデック社製)で雲霧下調節安静位の波形を解析した。対象は調節に影響のある眼疾患を有さない6~47歳の219例219眼(男性81例,女性138例,平均年齢16.7±9.3歳),平均等価球面度数-3.04±2.31Dの症例である。今回の測定機種の測定信頼性をあらわす指標として瞬目や固視不良などの割合(削除率とする),調節の安定性をあらわす指標として屈折度の標準偏差の2倍(調節変動量とする)を求めた。削除率は中央値13.2%であり,円柱度数が大きいほど削除率が大きくなる傾向を認めた(p<0.005)。調節変動量は中央値0.15Dであり,年齢が低いほど変動量は大きくなる傾向を認めた(p<0.05)。

    ARK-1sによる調節測定は若年者でも測定可能であり,正常眼において調節安静位の調節変動量は年齢に影響されることが示唆された。

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  • 中島 伸子, 中村 葉, 小室 青, 池田 陽子, 外園 千恵, 木下 茂
    37 巻 (2016) 3 号 p. 98-102
    公開日: 2016/10/18
    ジャーナル フリー

    正常者の負荷調節時の調節ラグについて検討した。調節機能は負荷調節レフ(ARK-1s)を用いて測定した。対象は,弱視や顕性斜視などの調節に影響を及ぼす可能性がある疾患を有さず,負荷調節時に調節反応を認める30歳未満の正常眼118例118眼である。等屈折度で動く視標を用いた負荷調節検査を行い,屈折度の変化を直線近似することで調節ラグの変化を解析した。近方調節時と遠方調節時を比較すると調節ラグは近方調節時に有意に大きく(p=0.0007),その調節変動量も大きかった(p=0.0073)。また調節ラグは負荷の増加に伴い大きくなった(p<0.0001)。ARK-1sでの測定により調節ラグの定量化及び評価が可能であり,このことはARK-1sで調節負荷応答を測定することで,臨床現場でも種々の疾患での調節機能の動態を把握することができることを示していると考えられた。

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本・論文紹介
学会印象記
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