視覚の科学
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39 巻, 4 号
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総説
原著
  • 広田 雅和, 神田 寛行, 森本 壮, 三好 智満, 宮川 雄, 広原 陽子, 山口 達夫, 雜賀 誠, 不二門 尚
    原稿種別: 原著
    2018 年 39 巻 4 号 p. 103-107
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/12/26
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    目的:加齢に伴い外斜位が間欠性外斜視に移行するあるいは間欠性外斜視が顕性化することが報告されているが,原因は明らかとなっていない。本研究では液晶シャッタを設置した両眼波面センサを用いて再融像時間の加齢変化を検討した。

    方法:間欠性外斜視患者12名(25.2 ± 13.0歳)と健常者12名(31.8 ± 9.5歳)を対象とした。両眼波面センサを用いて非優位眼の液晶透過率を1.15%/秒ずつ低下させて融像を除去した後,透過率を1.15%/秒ずつ増加させ,再融像時間を測定した。

    結果:間欠性外斜視群(4.28 ± 3.49秒)と健常群(3.04 ± 1.93秒)の再融像時間は有意差を認めなかった(P = 0.35)。両群の再融像時間は年齢と有意な正の相関を認めた(間欠性外斜視群,R2 = 0.537,P = 0.007;健常群,R2 = 0.438;P = 0.019)。

    結論:加齢による再融像時間の延長は外斜視の顕性化の一要因になっていることが示唆された。

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