【目的】円錐角膜眼における前眼部OCT(TOMEY社:CASIA2)の測定の再現性を正常眼と比較した。
【対象と方法】対象は北里大学病院眼科通院中の円錐角膜眼20眼(年齢23.9 ± 4.4歳)(K群)であり,屈折異常以外に眼疾患を有さない正常眼20眼(年齢26.6 ± 4.7歳)(N群)を対照とし,Bland-Altman Plots,変動係数(CV),級内相関係数(ICC)にて再現性を評価した。
【結果】最大角膜前後面屈折力の再現性は,両群ともにICC 0.9以上と良好であったが,K群のばらつきが大きかった(K群;CV < 2.0,N群;CV < 0.7)。中心角膜厚,前房深度,他のすべてのパラメータにおいても同様の結果であった。
【結論】前眼部OCTにおける円錐角膜の再現性は,正常眼よりやや劣るものの,良好な再現性が得られた。
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