視覚の科学
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総説
  • 平岡 孝浩
    原稿種別: 総説
    2023 年 44 巻 4 号 p. 76-82
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/02/20
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    脈絡膜はぶどう膜の大部分を構成する血管層であり,眼総血流量の約9割が流入している。網膜外層に酸素や栄養を供給し老廃物を排出しているほか,眼圧や温度の調整も行っている。また,近視発症や進行における脈絡膜の役割が注目されており,OCTの開発・進化とともにエビデンスが次々と蓄積されている。

    ヒトの脈絡膜は視覚的手がかりに対して敏感であり,その厚さを双方向に変動させる。そして,眼の局所的な成長調整において重要な役割を担っている。近視抑制治療においても,光暴露(屋外活動)やオルソケラトロジー,アトロピン点眼,多焦点コンタクトレンズ,特殊デザイン眼鏡,レッドライト治療において,有意な脈絡膜肥厚が確認されており,治療法によっては将来の治療効果を予測するバイオマーカーとなる可能性が示唆されている。

  • 伊野田 悟
    原稿種別: 総説
    2023 年 44 巻 4 号 p. 83-88
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/02/20
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    近年,人工知能は第三次ブームを迎え,様々な場面で私達の日常生活の身近な存在になってきた。医療の世界でも,人工知能は日々の臨床補助になりえることを期待し,様々な研究が進められている。眼科分野においても各種画像を用いた研究が進められている。本稿では,超広角走査型レーザー検眼鏡および光干渉断層計を用いた本邦の研究について解説する。

  • 広田 雅和
    原稿種別: 総説
    2023 年 44 巻 4 号 p. 89-93
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/02/20
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    近年,デジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉が頻繁に使われている。2050年の崖を越えるため,DXは企業だけでなく,医療現場においても課題となっている。DXの主力は人工知能(AI)であり,日本眼科学会もいち早く日本眼科AI学会を発足し,データベースの構築や角膜疾患を判定するAIを開発している。眼科領域におけるAIは前眼部と網膜に焦点を当てた物が多いが,眼球運動の計測においてもAIは利用されている。本稿では,眼球運動を非侵襲的に計測するアイトラッカーとAIに関する研究について,自験例を交えて解説する。

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