日本創傷・オストミー・失禁管理学会誌
Online ISSN : 1884-2321
Print ISSN : 1884-233X
最新号
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原著
  • 手塚 浩子, 中島 ちあき, 只浦 寛子
    原稿種別: 原著
    2020 年 24 巻 1 号 p. 1-9
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/06/30
    ジャーナル フリー
    10%ポビドンヨード(以下PVP-1)による接触皮膚炎(contact dermatitis 以下CD)は多く研究されてきたが、どのような患者に多く発生しているかを調査した研究は少ない。診療記録からPVP-1 によるCD が発生しやすい患者の特徴が分かれば、簡易スクリーニングに貢献できる可能性がある。本研究はPVP-1 によるCD の発生群と未発生群を比較し、患者側のリスクファクターを調査することを目的とした。地域医療支援病院1 施設において約2 年間に手術を受けた6,583 名のなかで腹部のCD 発生が多いことに着目し、PVP-1 を使用して腹部を消毒した患者355 名を本研究の対象とした。39 名(11%)にPVP-1 によるCD を認めた。CD 発生ありなし群の影響をみるため、4 つの説明変数にて分析を行った結果、アルコールによる発赤の既往あり(オッズ比5.94[95%信頼区間1.52-23.09], p < 0.05)と若年齢(オッズ比0.97[95%信頼区間0.95-0.99], p < 0.05)に関連していた。手術前の問診からリスクファクターがある患者に対して十分な予防対策をするとともに、PVP-1 を使用せざるをえない場合にはCD 発生のリスクを十分に説明し、患者に同意を得る必要があり、使用後についても十分観察し注意すべきである。
  • 色摩 茉衣子, 野口 博史, 仲上 豪二朗, 真田 弘美
    原稿種別: 原著
    2020 年 24 巻 1 号 p. 10-18
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/06/30
    ジャーナル フリー
     目的:非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)マスクによる圧迫創傷は、不適切なマスクフィッティングにより生じる。マスクフィッティングを客観的に評価するため、顔面とマスク周囲の接触圧を評価する多地点連続計測システムを開発した。本研究の目的は、その信頼性・妥当性を検証することである。
     方法:MサイズのNPPVフェイスマスクを装着可能なボランティア20名、測定者1名を対象とした。評価者内信頼性、一致性の評価のため、リーク流量50 L/分となるよう3回ずつマスクフィッティングを実施し、各1分間ずつ測定した。既知集団妥当性評価のため、ストラップテンションがほぼ0 gf と200 gf を超えるようマスクフィッティングを実施し、各10秒ずつ1回測定した。本研究は、倫理審査委員会の承認を得て実施した。
     結果:評価者内信頼性は級内相関係数0.79-0.99、一致性の測定誤差は、0.3-5.6 mmHg、検出可能な最小の変化は、0.9-15.6 mmHg であった。既知集団妥当性の評価では、どの部位においても200 gf を超えるようにマスクフィッティングをした場合に、有意に接触圧が高かった(P < 0.001)。
     結論:M サイズのマスクを装着可能な健常成人において、開発した接触圧測定機器は、マスクフィッティングを評価するために十分な評価者内信頼性、一致性、既知集団妥当性を有することが確認できた。
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