日本家禽学会誌
Print ISSN : 0029-0254
15 巻, 1 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 西山 久吉
    1978 年 15 巻 1 号 p. 1-11
    発行日: 1978/01/30
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
  • 清水 弘
    1978 年 15 巻 1 号 p. 12-17
    発行日: 1978/01/30
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    肉用鶏の若齢体重について性間の遺伝相関係数を推定し, 遺伝子型と性との相互作用効果の選抜反応に及ぼす影響について検討した。分析に用いた記録は異なる基準で選抜してきた3つの選抜系統とそれらの基礎集団からの317父家系に属する1,805羽ずつの雄と雌のひなについてのものである。
    性間の遺伝相関係数が系統間で差異があり, 選抜基準との関連性が示唆された。
  • 12. カーキキャンベル種アヒル卵の成分と保存性
    田名部 尚子, 小川 宣子
    1978 年 15 巻 1 号 p. 18-24
    発行日: 1978/01/30
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    7月齢のカーキキャンベル種アヒルの卵の構成分比, 化学成分組成, 保存性, 風味を調べ, 同月齢の白色レグホーン種のニワトリの卵の成績と比較した。アヒル卵の卵重は62.72g, 卵白重35.16g, 卵黄重21.01g, 卵殼重6.55gで, ニワトリ卵と比べて卵重はほぼ等しいが, 卵白重が小さく, 卵黄重と卵殼重が大きかった。アヒル卵白の水分 (88.29%) および粗脂肪 (0.13%) はニワトリ卵白より多かったが, 粗蛋白質 (8.77%) と粗灰分 (0.53%) は差がほとんどなかった。アヒル卵黄の水分 (44.39%) はニワトリより少なく, 粗蛋白質 (15.26%) もやや少なかった。アヒル卵黄の粗脂肪は38.03%と多く, 粗灰分 (1.45%)はニワトリより少なかった。ゆで卵にした場合アヒル卵とニワトリ卵は12名のパネルによる3点識別試験法では統計的に有意に識別されなかった。25℃の恒温器内に保存した場合, アヒル卵の方がニワトリ卵よりも保存5~100日間の卵白高, 卵白係数, 卵黄高の成績が高かった。アヒル卵の卵白のpHと卵重滅少は, 保存中ニワトリ卵とあまり差がなかった。卵黄の崩れた卵は, アヒル卵の方が発生時期が遅れた。腐敗卵は, アヒル卵ニワトリ卵とも保存60日以降発生したが, アヒル卵の方がやや数が少なかった。アヒル卵の卵殼厚は0.407mmでニワトリ卵 (0.366mm) より厚かった。
  • III. ホルムアルデヒド燻蒸, 消毒液浸漬種卵のふ化成績
    古田 賢治, 渡辺 公司
    1978 年 15 巻 1 号 p. 25-30
    発行日: 1978/01/30
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    大腸菌と黄色ブドウ球菌で人工的に汚染させた卵殼をホルムアルデヒド燻蒸1), 消毒液の散布又は浸漬2)により消毒した効果については既に報告した。今回の実験は慣用的な鶏舎で飼育されている種鶏の生産した種卵とFAPP鶏舎で飼育しているSPF鶏の種卵を用いて, ホルムアルデヒド燃蒸と消毒液への浸漬が孵化に及ぼす影響について検討したものである。
    ホルムアルデヒド燻蒸の影響: 燻蒸室1m3当たり40mlのホルマリンと20gの過マンガン酸カリを反応させてガスを発生させた。0.5, 1.0, 2.0, 3.0時間燻蒸した種卵のふ化成績は対照とした無処理の種卵のふ化成績と差がなかった。
    種卵浸漬の影響: 100倍に稀釈し40°Cに保った消毒液に種卵を4, 6, 8分間浸漬した。用いた消毒液はフェノール誘導体, 逆性石鹸, ヨードを主成分とする3種類のものであった。4分間浸漬した種卵のふ化成績は無処理の場合と差は認められなかったが, 6, 8分間浸漬するとふ化18~22日齢で死亡するものが多くなりふ化率が低下した。また, ふ化した雛はいわゆる〓締りは悪く活力に乏しく外観上健康な雛とは認められないものが多かった。特に種卵浸漬直後に卵殼に付着している消毒液を洗い流さずにふ化すると成績は一層低下した。
    この一連の研究結果から次のことが結論される。
    1) ホルムアルデヒド燃蒸による消毒には燃蒸室1m3当たり40mlホルマリンを用いてガスを発生させ, 1時間燻蒸する。
    2) 本実験に用いた消毒液に浸漬する場合は100倍液を40°Cに保ち4分間浸漬する。浸漬後卵殼に付着した消毒液を洗い流すことが望ましい。
    3) いずれの消毒法でも汚れた卵を完全に消毒することは不可能であるから, 汚卵を種卵として使用してはならない。市販の雛を生産する場合には軽度に汚れた卵は集卵後直ちに水洗し付着している菌を流失させた後に消毒して使用する。SPF雛の生産に際しては軽度の汚卵であっても種卵供用は不適当である。
  • 吉田 実, 星井 博
    1978 年 15 巻 1 号 p. 31-33
    発行日: 1978/01/30
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    糞尿処理の一方法として, メタン発酵をさせて, メタンガスを燃料として利用しようという試みがなされている。この場合の残渣には, 菌体をはじめ, 有効な栄養分が含まれていると推定され, 飼料として再利用することの可能性が考えられる。そこで, その場合の栄養価について検討した。
    豚糞と鶏糞によるメタン発酵の残渣について検討したが, いずれも粗灰分を30%以上含み, 粗蛋白質含量は18~20%であった。豚糞のメタン発酵残渣は, 蛋白質の消化率代謝エネルギー0kcal/gであり, 生物定量法による蛋白価38であった。鶏糞のメタン発酵残渣は, これを2分し, 1方を110°C, 30分間オートクレーブ処理し, 生物定量法により蛋白価を測定したが, 両者ともほぼ0であった。
    この結果から, 豚糞, 鶏糞の栄養素を, メタン発酵を通じて再利用するためには, メタン発酵残渣の消化率を高めることが必要である。また, 残渣中の灰分を除くことも重要である。
  • 清水 弘
    1978 年 15 巻 1 号 p. 34-35
    発行日: 1978/01/30
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    肉用鶏の6週齢, 9週齢体重と6週齢から9週齢までの増体重に及ぼす近親交配の影響を調べた。統計的模型に独立変数として, ひなの近交係数の外に母親の測定値を加え, 近交係数に対する父親内偏回帰係数と標準偏回帰係数で, その影響の大きさを表した。
    雄, 雌ひなともに近交係数が高まるにつれて, 6週齢9週齢体重が有意に減少することが示された。しかしながら, 増体重については減少の傾向を示したが, 統計学的に有意ではなかった。
  • 佐伯 祐弌, 井上 頼雄, 若菜 茂晴
    1978 年 15 巻 1 号 p. 36-38
    発行日: 1978/01/30
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    ブルーダーで育すうしたひなを, 55日, 75日および95日齢で直接産卵ケージに移動し, 産卵開始から満1カ年の性能を2年度にわたって反復調査した結果はつぎのようであった。
    産卵能力, 初産日齢, 初産体重, 初産卵重および死亡率の各特質ともに, 3区間に有意差は認められなかった。従ってケージに慣らせ, 産卵間近の急激な環境変化によるストレスを緩和する目的で, ひなを早く移動しても大した期待はできないであろう。また, ケージに余裕があり, 7月上旬以降に移動するのであれば, 55日齢から移動しても大きい障害はないものと思われる。
  • 1978 年 15 巻 1 号 p. 39-40
    発行日: 1978/01/30
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
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