日本家禽学会誌
Print ISSN : 0029-0254
15 巻, 6 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 大川 隆徳
    1978 年 15 巻 6 号 p. 287-295
    発行日: 1978/11/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
  • 森本 宏, 野呂 春暢, 大滝 浩靖, 高木 久雄
    1978 年 15 巻 6 号 p. 296-301
    発行日: 1978/11/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    ブロイラー専用種初生雛にヒ素, フッ素, カドミウム, 鉛, 水銀および銅を種々の量を添加した飼料を8週間給与した後, 筋肉, 皮膚, 肝臓, 心臓, 腎臓および羽毛の各部位のこれらの無機物分布量を調べた。
    ヒ素, フッ素, カドミウム, 鉛, 水銀および銅の検出限界はそれぞれ0.1, 1.0, 0.01, 0.1, 0.01および0.1ppmであった。
    基礎飼料中のヒ素, フッ素, カドミウムおよび銅の含量はそれぞれ0.1, 120, 0.05, 0.4および8.7ppmであり, 水銀は検出されなかった。
    7.9ppm以下のヒ素を添加した飼料を給与したブロイラーの可食部位のヒ素含量は0.36ppm以下で比較的低かった。
    カドミウムと銅は飼料中含量と可食内臓中含量とは比例的であった。
    カドミウムと銅をそれぞれ3.6ppmおよび163ppmの比較的大量投与すると, カドミウムでは腎臓中2.36ppm, 銅では肝臓中に5.62ppm検出された。
    0.49ppm以下の水銀を含有する飼料を給与したブロイラーの筋肉, 心臓, 筋胃および皮膚の水銀含量は0.02ppm以下で非常に低い量であった。この場合, 肝臓中には0.06ppm以下でやや高く, 腎臓では飼料中含量と比例的であり, 飼料中0.13ppmで最高分布量に達するようである。
    羽毛中のカドミウムと水銀以外の供試無機物の含量はブロイラーの可食部位の含量より高かった。
    本研究でもっとも高水準のヒ素, フッ素, 鉛および銅を含む飼料を給与した場合の羽毛中分布量は, それぞれ3.14, 24.6, 0.2および8.34ppmであり, カドミウムおよび水銀は0.13および0.04ppmであった。
  • 白石 幸司, 渡辺 誠喜, 芝田 猛, 平井 八十一
    1978 年 15 巻 6 号 p. 302-307
    発行日: 1978/11/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    ホロホロ鳥の家禽化2系統 (I群, II群) と野生系1系統(III群)を用い, 澱粉ゲル電気泳動法により血清アルブミン, ポリアクリルアミドゲル電気泳動法により血清アミラーゼアイソザイムの変異を調べ, 各系統の遺伝子頻度を求めた。
    1. 血清アルブミンの表現型はA型, B型およびAB型の三つが認められた。
    2. 交配実験の結果より, これらの表現型は1対の常染色体性共優性遺伝子AlbAおよびAlbBによって支配されることが明らかとなった。
    3. AlbAAlbBの遺伝子頻度はI群では0.461と0.539, II群では0.000と1.000でIII群では0.667と0.333であった。
    4. 血清アミラーゼアイソザイムの表現型はA型, B型, C型, AB型およびBC型の五つが認められた。
    5. 交配実験の結果より, それらの表現型は常染色体性共優性複対立遺伝子AmyA, AmyBおよびAmyCによって支配されていることが明らかとなった。
    6. AmyA, AmyBおよびAmyCの遺伝子頻度は前者より, I群では0.042, 0.958, 0.000, II群では0.913, 0.087, 0.000, III群では0.333, 0.167, 0.500であった。
  • 吉田 実, 星井 博
    1978 年 15 巻 6 号 p. 308-311
    発行日: 1978/11/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    家畜の糞尿, パルプ工場廃液, 活性汚泥など各種の廃棄物の処理にミミズを使用し, その糞を土壌改良剤に, ミミズ自身を釣のえさに利用することが, 全国各地で行なわれている。もし, この種の廃棄物処理がより大規模に行なわれるとすれば, 生産される多量のミミズは, 家畜, 家禽の飼料として活用できるであろう。本研究では, 生物定量法によりミミズの栄養価を測定して, ミミズを飼料として利用する場合の参考資料をえた。
    供試品は, 当場に自生するシマミミズ (Eisetia foetida SAVIGNY) を, 凍結乾燥し, 粉砕して調製した。外皮が固く, その部分の粉砕は容易ではなかった。
    生きたミミズは, 水分84.4%を含み, その風乾物の56.4%は粗蛋白質であった。粗繊維の大部分と粗灰分の一部は, ミミズの消化管内の不消化分や土壌に由来すると考えられるが, それぞれ1.58および8.79%であって, 意外に低かった。無機物ではカルシウム含量が少なく, 動物性飼料である魚粉などと大きな差が見られるが, これは骨格がないことを反映している。アミノ酸組成は, 含硫アミノ酸含量が低いほかは, 特に問題はない。
    1週齢のヒナを用いる生物定量法により測定した生物価は101であった。これは, DL-メチオニンの添加によりさらに高められると予想される。ミミズの有効エネルギーは2.92kcal/gであって, 魚粉の2.91~2.65kcal/gに匹敵する。リンの利用率は102で, よく利用されている。
    このような成績から, ミミズは, 将来多量に供給されるようになれば, 養鶏用飼料資源として有望であると考えられる。
  • 大川 隆徳, 山下 哲司
    1978 年 15 巻 6 号 p. 312-315
    発行日: 1978/11/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    暗順応下で, ガラミン非動化成鳩に0.3~80ジュール(J) の閃光刺激を20回くり返し与え, その加算平均網膜電図および視覚誘発電位を加算解析製置 (ATAC 501-20) に表示•採取した。先ず, 0.3~80Jの閃光刺激により短潜時で応ずる低振幅陽性成分 (P1) が記録された。この (P1) 成分の頂潜時は刺激が強くなるにつれて短かくなり, 0.3Jでは19.2msec, 20Jでは13.8msecを示した。一方, 網膜電図のa波の頂潜時も, 刺激が強まるにつれて短縮され, 20Jで飽和に達した。他方, a波の振幅は0.3~20Jの刺激で漸増するが, 20~40Jで最高値を示した。一般に, 弱閃光刺激では単相性の視覚誘発電位を呈するが, 強刺激では多相性の電位が誘発された。例えば, 20Jの強刺激では約34msecに頂潜時をもつ高振幅 (30μV) の陰性波がみられ, ついで, 92msec附近に約210μVの陰性波が観察された。
    以上の結果から, 鳩の網膜電図および視覚誘発電位の波形は光刺激の強度により影響され, その典型的なパターンの誘発には, 鶏と同様に, 強閃光刺激 (20~40J)を要すると結論した。
  • 木村 正雄, 石黒 基嗣, 伊藤 慎一, 磯貝 岩弘
    1978 年 15 巻 6 号 p. 316-318
    発行日: 1978/11/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    Quail erythrocyte glucosephosphate isomerase (PGI) was examined by the use of starch-gel electrophoresis. From mating experiments, it was clarified that the PGI electrophoretic patterns were under control of two codominant alleles, PGIF and PGIS at an autosomal locus. Frequency of the gene PGIF which determined the band with faster mobility towards the cathode was 0.12 in the laboratory quail population. All tissues derived from an individual showed same electrophoretic pattern, although differences in PGI activity between tissues were observed.
  • 木村 正雄, 山田 雅利, 長嶺 慶隆, 伊藤 慎一, 磯貝 岩弘
    1978 年 15 巻 6 号 p. 319-320
    発行日: 1978/11/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
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