日本家禽学会誌
Print ISSN : 0029-0254
23 巻, 6 号
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  • 生雲 晴久
    1986 年 23 巻 6 号 p. 303-311
    発行日: 1986/11/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
  • 唐澤 豊, 福井 幸昌
    1986 年 23 巻 6 号 p. 312-318
    発行日: 1986/11/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    5%あるいは20%蛋白質飼料を摂取したニワトリにおいて,グルタミンアミド窒素の蓄積と排泄を明らかにするため,L-グルタミン(-CO15NH2)を0.05mmole/kg体重/分の割合で6時間連続注入した。
    注入した15Nの82-84%が体に蓄積され,そのうち11-12%,3-4%,85%がそれぞれ血液,肝臓およびそれ以外の組織に認められた。血液に蓄積した15Nの42-43%は蛋白画分に57-58%は非蛋白画分に認められた。グルタミンのアミド-15Nはこの非蛋白画分の15Nの70%と57%を低蛋白質,高蛋白質飼料群でそれぞれ占めたのに対し,アンモニアと尿素の15Nは3%以下にすぎなかった。飼料蛋白質レベルは,これらの蓄積に対し有意に影響しなかった。
    尿中への15Nの全排泄量は両飼料群においてほとんど等しかったが,尿の尿酸-15Nは低蛋白質飼料群と高蛋白質飼料群でそれぞれ全尿15Nの23%と67%で,尿酸,アンモニア,尿素以外の15Nは52%と18%で給与飼料間で有意差が認められた(P<0.01)。尿アンモニア-15Nの割合は高蛋白質飼料給与時に低くなる傾向が認められた(低蛋白質飼料群,25%,高蛋白質飼料群,15%)。尿中に15N尿素を検出することはできなかった。
  • 秋葉 征夫, 三浦 秀樹, 堀口 雅昭, 矢内 清恭, 斉藤 克, 大河原 寛
    1986 年 23 巻 6 号 p. 319-325
    発行日: 1986/11/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    ブロイラーの大型化に伴い,脂肪の過剰蓄積および脂肪肝発生が増加する傾向にある。そこで,ブロイラー雌ヒナ5銘柄を供試し,腹腔内脂肪蓄積量とその脂肪細胞の様相そして脂肪肝の発生について検討した。2回の試験を行い,それぞれ5銘柄および4銘柄のブロイラーを平飼い条件下で9週間飼育した。平均肝臓重量は55.2gであり,生体重の2.2%を占めていた。肉眼で判定した脂肪肝スコアは平均2.8そして肝臓脂質含量は9.5%で,5銘柄のうち2銘柄は脂肪肝スコアと脂質含量の両者が高い傾向を示した。腹腔内脂肪重量は平均88gで,体重の3.5%に相当し,銘柄間では統計的有意差は検出されなかった。脂肪細胞の直径は25μmから130μmまで大きく変動して分布しており,約85μmの細胞が一番多くみられた。1羽当りの腹腔内脂肪の細胞数は平均265×106個となり,細胞容量に比べると銘柄間の差異は小さかった。体重と腹腔内脂肪量間,体重と脂肪細胞数間,および腹腔内脂肪量と細胞直径間に,有意の正の相関関係が認められた。これらのことから,体重は腹腔内脂肪量とその脂肪細胞数に反映し,腹腔内脂肪量の銘柄間差異は脂肪細胞数よりもむしろ細胞の直径(あるいは容量)に依存することが示唆された。
  • 土黒 定信, 武政 正明, 山崎 昌良
    1986 年 23 巻 6 号 p. 326-333
    発行日: 1986/11/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    農水省四国農業試験場において作出された高蛋白質裸麦新系統(高蛋白裸麦)の育雛用飼料原料としての価値を究明するために,その一般化学成分,リジン等の主要アミノ酸含量を測定することともに,雛による飼養試験を行い,体重,飼料効率,飼料のME価などを測定した。また,高蛋白裸麦飼料に対するセルラーゼの添加効果についても検討した。
    その結果,裸麦のCPおよびリジン含量は生産年度(1982~1984年)により異なったが,高蛋白裸麦は普通裸麦(ナンプウハダカ)に比べて,CPで約30%,リジンで40~50%も高いことが示された。
    高蛋白裸麦を唯一の穀類源とした飼料は,CPおよびME水準を対照飼料と同一に調整しても,雛の成長および飼料効率が有高に劣った。対照飼料のトウモロコシの半量を高蛋白裸麦により代替しても,成長および飼料効率の低下はほとんど認められなかったが,トウモロコシの2/3を代替すると,有意ではないが,若干成績が劣った。
    高蛋白裸麦飼料または普通裸麦飼料にセルラーゼを添加すると,雛の成長,飼料効率および飼料のME価が有意に改善された。高蛋白裸麦飼料にリジンを添加しても,成長,飼料効率等の改善は認められなかった。
  • 大塚 茂
    1986 年 23 巻 6 号 p. 334-343
    発行日: 1986/11/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    強制換羽後の産卵再開を制御する目的で照明時間の短縮(FL処理)と制限給餌(FR処理)の2処理法を用いて試験を実施した。FL処理法では,絶食絶水(絶水3日,絶食10日)処理期間と6時間照明期間との合計日数が10,20,30および40日間の4区を設定した。飼料は4区同一で,11日目より自由摂取させた。FR処理法では絶食絶水処理期間(10日)と1羽1日当りの給餌量を45~50gに制限した期間との合計日数が,10,20,30および40日間の4区を設定した。照明は4区同一で,16時間一定とした。
    絶食絶水処理開始後平均4日目で産卵が停止し,7日目で全鶏における産卵率が0%となった。
    FLおよびFR処理中は産卵再開が抑制され,その後,照明時間の延長および飼料の自由摂取方式への移行処置により産卵が再開した。産卵再開日数は,FLおよびFR処理解除後13~24日の範囲であったが,両処理法ともに40日間処理区が最も短く,また,処理期間の長い区ほど個体間の変動は小さかった。両処理法ともに産卵再開を制御する効果が確認でき,その効果は両法で同程度と考えられた。
    産卵再開後の産卵成績は,両処理ともに40日間処理区は他区に比して産卵再開直後の産卵率上昇が急速で,また,産卵ピークの値も高く,さらに,ピーク後の産卵率も高率で推移した。
  • 山崎 昌良
    1986 年 23 巻 6 号 p. 344-348
    発行日: 1986/11/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
  • B21標準鶏を用いた同定
    神吉 泰三郎, 大野 矢奏則, 駒井 一茂, 市川 洋一
    1986 年 23 巻 6 号 p. 349-352
    発行日: 1986/11/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    ニワトリMHCのB21ハプロタイプを保有する個体を同定する目的で同種免疫抗体を用いた赤血球凝集反応とB21標準鶏(Cornell N)に対する移植片対宿主(GVH)反応を試みた。単冠白色レグホーンのP(パークス),H(早熟系),G(ガーバー)系統のうちPとH系統では抗B-G21とB-F21に同時に反応する個体をそれぞれ81個体と32個体検出した。GVH反応でこれらの凝集パターンを示す個体は適合(Compatible)を示したことからB21遺伝子の存在を確認した。G系統では抗B-F21のみに反応する個体を多く検出(133)したが,これらはGVH反応で不適合(lncompatible)を示したことからB21遺伝子とは異なるものと結論した。
  • 安富 政治, 足立 暹
    1986 年 23 巻 6 号 p. 353-356
    発行日: 1986/11/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    夏季のブロイラーの熱射病の発生防止を目的として,経済的負担の小さいといわれている地中-空気熱交換装置を備えたトンネル型開放鶏舎でブロイラーを6週齢から9週齢まで飼育した。
    地下1mに埋設した内径12.5cm,長さ20mの塩化ビニールパイプ6本を通して外気の熱を土壌と交換して冷気を得た。外気入気区の鶏舎内温度が28°C以上となると,冷気または無処理の外気を床面の上40cmに設置したビニールフィルム製ダクト(径55cm)の一方の端から冷気(冷気入気区)または外気(外気入気区)を入気した。ダクトの他の端は閉じ,ダクトに1m間隔に設けた径10cmの吹出口から,入気を床面に対して45度の方向から吹出させた。
    1) 入気温度は冷気が24.8~27.0°C,外気が28.9~33.7°Cの範囲にあり,冷気の温度が低かった。しかし床上1.5mの位置で測定した舎内温度には両区間の差は殆どなかった。
    2) ブロイラーの9週齢体重,6~9週齢間の増体量,飼料消費量,飼料要求率については,両区間に差は認められなかった。熱射病による死亡鶏の発生率は,雄では冷気入気区が11.0%,外気入気区で18.0%で,冷気入気区が有意(P<0.05)に少なかったが,雌ではそれぞれ3.5%,4.0%で両区間に差はなかった。
  • 1986 年 23 巻 6 号 p. 357-381
    発行日: 1986/11/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
  • 1986 年 23 巻 6 号 p. 386a
    発行日: 1986年
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
  • 1986 年 23 巻 6 号 p. 386b
    発行日: 1986年
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
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