産卵鶏用単飼ケージの最小幅を確立するため, 福岡県, 佐賀県, 長崎県, 宮崎県の共同研究として, 昭和45年4月3日餌付けの白色レグホーン, 小型種, 系統A (300日齢時, 平均体重約1,660g) 600羽および系統B (同, 約1,690g) 800羽を供試し, 系統別に, 120日齢で5区に区分し, ケージ間口21cm, 19.5cm, 18cm, 16.5cmおよび15cmの単飼ケージに, 収容して, 150日齢から500日齢までの350日間試験を実施した。
生存率, 産卵率, 生産卵量, 飼料消費量および飼料要求率は, 系統Aでは, ケージ間口により, 大差がなかったが, 系統Bでは, 15cm区が劣っており, 他の間口間には大差はなかった。
50%産卵到達日齢, 卵重は, 両系統ともケージ間口により, 大差がなかった。
系統AおよびBの体重は, ほぼ等しいのに, 15cm区に対するケージ間口の反応が明らかに異なることは, 系統により, ストレスに対する感受性が違うものと考えられ, 系統別に, 管理方法を変える必要があることを示唆していると考えられる。
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