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椿原 康介, 大西 明, 原田 融
セッションID: 20aK22-6
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
フリー
核物質の対称エネルギーや非圧縮率は中性子星の最大質量という形で観測量に影響を与えうる。我々が整備してきた多体結合を含む相対論的平均場模型において、非圧縮率や対称エネルギーの調整を行い、その影響を定量的に議論する。
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武田 悠佑, 原田 正康
セッションID: 20aK22-8
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
フリー
我々はパリティ2重項模型を用いて、非対称核物質中での核子と$\Delta$粒子の質量変化を計算した。重イオン衝突実験で測られる$\pi^-/\pi^+$比に、これらの質量変化と対称エネルギーがとのように影響するかを調べた。そして、核子と$\Delta$粒子のカイラル不変質量をモデルパラメータとして取り入れることにより、最近のFOPI実験結果が再現できることを示す。
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武藤 巧, 丸山 敏毅, 巽 敏隆
セッションID: 20aK22-9
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
フリー
中性子星内部のような高密度核物質状況下で存在が期待されるK中間子(K)凝縮とハイペロン(Y)物質の共存相((Y+K)相)は, 状態方程式(EOS)を著しく軟化させ, これまでの理論的取り扱いでは最近の重い中性子星の観測結果を説明できない。講演では, バリオン(B)間相互作用を記述する相対論的平均場理論とK中間子(K)-B及びK-K 相互作用を記述する非線形カイラル相互作用を結合した枠組に基づき,(Y+K)相のEOSを硬くする効果としてBの広がりに由来する排除体積効果を考慮することによって,重い中性子星観測との整合性について検討する。
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横田 玲子, 鷹野 正利
セッションID: 20aK22-11
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
フリー
エネルギー汎関数を用いた変分法により、UⅨ3体核力2π交換項を考慮に入れた中性子物質のエネルギー計算を行った。エネルギー汎関数を用いた変分法では、系の一粒子当たりのエネルギーを2体分布関数で表し、その変分によって得られたEuler-Lagrange方程式を解くことでエネルギーを最小化する。2π交換項のエネルギー寄与は密度と共に正から負へと転じ、π中間子凝縮の兆候が見られた。
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鷹野 正利, 堀川 峻洋
セッションID: 20aK22-12
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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我々はエネルギー汎関数を用いた変分法により、現実的核力から出発した一様核物質の状態方程式を求める研究を行っている。これまで2体核力として中心力成分とテンソル力成分に加え、スピン・軌道力成分を取り扱うように理論を改良し、中性子物質に対して我々の計算結果はMonte Carlo計算結果を良く一致する。今回はこの理論を対称核物質へと拡張する。さらに有限温度核物質への理論の拡張の現状も報告する。
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Shung-Ichi Ando
セッションID: 20aK35-1
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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The elastic $\alpha$-$^{12}$C scattering at low energies is studied employing an effective field theory in which the $\alpha$ and $^{12}$C states are treated as elementary-like fields. We discuss scales of the theory at stellar energy region that the ${}^{12}$C($\alpha$, $\gamma$)$^{16}$O process occurs, and then obtain an expression of the elastic scattering amplitudes in terms of effective range parameters. Using experimental data of the phase shifts for $l=0,1,2$ channels at low energies, for which the resonance regions are avoided, we fix values of the parameters and find that the phase shifts at the low energies are well reproduced by using three effective range parameters for each channel. Furthermore, we discuss problems and uncertainties of the present approach when the amplitudes are extrapolated to the stellar energy region.
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梅原 基, 中尾 慎人, 園田 翔太, 江幡 修一郎, 伊藤 誠
セッションID: 20aK35-2
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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Double folding modelは原子核間相互作用を記述する標準的な模型であり、特にDDM3Yを有効核力としたfolding potentialは軽核の弾性散乱を記述することに成功している。しかしながら!LaTeX$\alpha$散乱についてはポテンシャルの深さが浅すぎることが指摘されており、現在まで未解決である。一方、近年、!LaTeX$\alpha$ポテンシャルの改良方法として標的核密度近似(TDA)が考案されている。本講演ではDDM3Y相互作用にTDA近似を適用し、!LaTeX$\alpha$弾性散乱への適合性を議論する。
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時枝 正明, 萩野 浩一
セッションID: 20aK35-3
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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重い系の低エネルギー重イオン衝突では、相互作用過程において多数の内部自由度が励起する事が知られているが、この影響は相対運動にはたらく摩擦として解釈できる。 量子的に摩擦を取り扱う方法として、Kanaiの方法、Kostinの方法、Albrechtの方法の3つのモデルが知られている。この講演では、これらのモデルを簡単な1次元障壁のトンネル問題に適用した結果を示し、トンネル過程における量子摩擦の影響について議論する。
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古本 猛憲, 堀内 渉, 山本 安夫
セッションID: 20aK35-4
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
フリー
一般に、微視的観点から光学ポテンシャルを導出する畳み込み模型では、そのインプットとして原子核密度が用いられる。しかし、その模型における交換項には、本来、密度行列の非対角要素が用いられるべきであるが、現在は、対角要素を用いた近似が適用されている。本研究では、その密度行列を顕に扱い、これまで用いられてきた近似手法の有効性と適用範囲について議論する。
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岩田 順敬
セッションID: 20aK35-5
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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時間依存密度汎関数理論に基づいて重イオン反応における非線形輸送現象について議論する。とくに非線形輸送現象のなかでも基本的なソリトン存在について、エネルギー依存と質量依存という両面から議論する。ソリトン存在が明らかにされることで、重イオン反応において、ある種の不活性な性質が顕在しえることが予言される。
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吉田 数貴, 蓑茂 工将, 緒方 一介
セッションID: 20aK35-7
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
フリー
核子ノックアウト反応は,原子核中の核子の一粒子状態を探索する手段として広く用いられているが,その反応の遷移は核内での2核子相互作用によって起こため,核子ノックアウト反応の観測量は媒質中での2核子散乱の情報を反映していることが期待される.本講演では,核子ノックアウト反応の観測量に媒質中での2核子散乱のスピン依存性がどのように反映されているかについて発表する.
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蓑茂 工将, 河野 通郎, 吉田 数貴, 緒方 一介
セッションID: 20aK35-8
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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3核子力の存在とその重要性は, 主に少数核子系や核物質系において明らかにされてきた. この講演では, 核力の媒質効果やオフシェル性を取り入れたノックアウト反応の精密な解析を通じ, 多体系の反応におけるカイラル有効場理論3核子力の効果を議論する. 3核子力効果を実験的に検証する道具として, 陽子ノックアウト反応を利用できる可能性を示す.
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茶園 亮樹, 吉田 数貴, 緒方 一介
セッションID: 20aK35-9
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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重陽子を用いた中性子移行反応は最もシンプルな移行反応であり,形状因子や漸近規格化係数といった原子核構造に関する物理量を決定するのに有用である.この反応を正確に記述するモデルとして連続状態離散化チャネル結合法(CDCC)が広く用いられているが,取扱いを簡潔にするために重陽子に対して断熱近似を施す場合がある.本講演では,断熱近似が中性子移行反応に対してどの程度有効であるかを検証する.
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Yuen Sim Neoh, Kosho Minomo, Kazuyuki Ogata
セッションID: 20aK35-10
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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In this work, we provide a theoretical description on charge-exchange reactions at hundreds of MeV energy range, taking into account of central, spin-orbit, and tensor components in our interaction potential. In particular, we investigate the contribution of tensor component to the overall charge-exchange reactions.
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渡邉 慎, 緒方 一介, 松本 琢磨
セッションID: 20aK35-11
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
フリー
近年の測定によって、31Neや37Mgのような重い原子核に対してもハロー構造が見つかった。これら原子核は、変形した芯核に中性子が薄く広がった構造、すなわち”変形ハロー”構造を示す。変形ハロー核では、その芯核が回転励起を起こしており、その芯核の励起を陽に扱うことが望まれる。本発表では、芯核の励起の効果が核構造と核反応に与える影響を議論する。
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上坂 優一, 久野 良孝, 佐藤 丈, 佐藤 透, 山中 真人
セッションID: 20aK35-12
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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素粒子の標準理論を超えた物理により引き起こされる現象の一つとして、荷電レプトンフレーバーを破る(CLFV)過程がある。ここでは原子核に束縛されたミューオンのCLFV崩壊過程!LaTeX$\mu^-e^-\rightarrow e^-e^-$について調べた。今回は接触相互作用に加えて光子交換相互作用を用い、ミューオン原子のCLFV崩壊率を評価する。散乱電子に対するCoulomb歪曲の影響の違いにより、実験から相互作用の型を判別できる可能性について議論する。
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遠山 満
セッションID: 20pK35-2
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
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密度行列理論とCoupled-cluster理論の形式上の類似点と相違点を示し、厳密解の知られた系への応用結果を紹介する。
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田嶋 直樹
セッションID: 20pK35-3
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
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昨年春にGOEスペクトルでは無相関スペクトルより等間隔系列が多いことを発表した。それは中性子共鳴準位スペクトル中に等間隔に並んだ準位系列が出現することに寄与している可能性がある。今回の発表ではGOEスペクトルで等間隔系列が増加する機構を説明する。隣接準位間隔の分布を考慮するだけで、増加の大半が再現できることを示す。
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中田 仁
セッションID: 20pK35-4
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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平均場解の自発的対称性の破れに伴う南部・GoldstoneモードがRPAでの遷移強度のenergy-weighted sumに及ぼす影響について,解空間の完全系に関する理解の進展を生かして議論する。一般論を展開した後,重心運動のE1遷移強度和への影響,変形核での回転励起が適切に得られることを紹介する。
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本間 彰, 武智 麻耶, 大坪 隆, 田中 聖臣, 福田 光順, 鈴木 健, 西村 太樹, 森口 哲朗, 安 得順, A.S. Aimaga ...
セッションID: 17aH21-2
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
フリー
Ni同位体について、安定核から中性子過剰側領域での相互作用断面積の測定を理研・RIBFで行った。RIBFで供給される^238^U1次ビーム 30pnA の核破砕反応と用いて^58-78^Niの2次ビームを生成、破砕片分離装置BigRIPSをベースとしたトランスミッション法を用いることにより断面積を測定した。本公演では得られた相互作用断面積の最新の解析結果を報告する。
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中村 翔健, 武智 麻耶, 田中 聖臣, 本間 彰, 鈴木 健, 福田 光順, 西村 太樹, 森口 哲朗, 安 得順, A.S. Aimag ...
セッションID: 17aH21-3
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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核子核子散乱断面積のアイソスピン依存性を利用した陽子・中性子分布半径の独立決定法が開発され、軽核の一部において陽子標的及び原子核標的に対する相互作用断面積から中性子スキン厚を導出できることが示されているが、この手法は中重核ではまだ試されていない。そこで我々は、Ni同位体の陽子(ポリエチレン)及び原子核標的に対する相互作用断面積を理研RIBFにて測定した。本講演では、実験結果を報告するとともに、Zero-Degree Spectrometerにおける相互作用断面積測定の可能性や中性子スキン厚導出の可能性について議論する。
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田中 聖臣, 武智 麻耶, 本間 彰, 鈴木 健, 田中 悠太郎, 福田 光順, 西村 太樹, 森口 哲朗, 安 得順, A.S. Aima ...
セッションID: 17aH21-5
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
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原子核の中性子スキン厚の系統的変化は核物質状態方程式の解明において極めて重要であり、そのために荷電変化断面積による陽子分布半径導出法が注目されている。しかし、この手法は軽い質量数領域で議論が行われているものの、中重核領域への拡張は充分に行われていない。そこで本研究では、理研RIBFにおいて陽子分布半径が既知のCa, Ni同位体を含む核種に対して荷電変化断面積測定を行った。本講演では得られた荷電変化断面積実験値と陽子分布半径との関係について議論を行う。
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田中 悠太郎, 武智 麻耶, 田中 聖臣, 本間 彰, 鈴木 健, 福田 光順, 西村 太樹, 森口 哲朗, 安 得順, A.S. Aima ...
セッションID: 17aH21-6
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
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多くのCa同位体はレーザー分光を利用して荷電半径が高精度で測定されている。この荷電半径と相互作用断面積測定により導出できる物質半径から陽子半径および中性子半径をそれぞれ独立に決定できる。本講演では、理研RIビームファクトリーにおいて^42-50^Caの相互作用断面積を測定した結果を報告し、その結果から得られた半径を通じてCa同位体の核構造を議論する。
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小濱 洋央, 飯田 圭, 親松 和浩, 小浦 寛之
セッションID: 17aH21-7
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
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中性子過剰核の全反応断面積は、核構造を探る上で最も基本的な測定量の一つである。ここでは Mg の同位体に対して核子あたり約 900 MeV のエネルギーで測定された相互作用断面積データに着目する。このような高エネルギー反応では、くろたま模型は球形核に対して全反応断面積データをよく再現することが知られている。変形核にも対応するべく、これまでに“変形くろたま模型”を提案するとともに、低速回転 (slow rotation) 近似の妥当性を高速回転近似 (rapid rotation) との比較を示しつつ報告した。低速回転近似の妥当性は、変形核反応の回折理論を多重散乱理論と比較、検討することで、より明確になる。 今回は、変形くろたま模型が Faeldt & Glauber や Christley & Tostevin が展開した変形核反応の回折理論と符合することを報告したい。
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八木 翔一, 福田 光順, 西村 太樹, 武智 麻耶, 岩元 昴大, 泉川 卓司, 大坪 隆, 大野 淳一, 上庄 康斗, 神戸 崚輔, 北 ...
セッションID: 17aH21-8
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
フリー
本講演は、^10^Beの核子/陽子/中性子密度分布についてのものである。^10^Beは中性子ハロー構造を持つ^11^Beのコアとなる原子核であり、その核構造を調べることは重要である。我々は放射線医学総合研究所の重イオンシンクロトロン加速器:HIMACを用い、中間エネルギー領域における反応断面積測定を行った。反応標的はBe、C、Al、ポリエチレン(CH2)である。この結果とGlauber計算を用い、核子/陽子/中性子密度分布を導出した。これらの密度分布についてまとめ、議論する。
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堀内 渉, 畠山 慎也, 江幡 修一郎, 鈴木 宜之
セッションID: 17aH21-9
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
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全反応断面積は原子核半径を調べる上で有用な観測量として知られているが、重い原子核同士の衝突では核力励起以外にもクーロン励起が重要となってくる。本講演では錫同位体を例にとり、クーロン多重極励起の効果を系統的に分析し、そこから得られる核構造の情報について議論する。
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大西 康介, 福田 光順, 西村 太樹, 武智 麻耶, 森田 祐介, 青木 一矢, 池田 彩夏, 泉川 卓司, 笈川 浩之, 大坪 隆, 加 ...
セッションID: 17aH21-10
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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陽子ドリップライン核^12^Nは1陽子分離エネルギーが約0.6MeVと小さいことから、バレンス陽子が空間的に外側に広がっていると期待される。しかし、陽子過剰核はクーロンポテンシャルの影響により束縛される傾向にある。また現在発見されている陽子ハロー核は^8^B、^17^Neのみと中性子ハロー核に比べて数少ないことからも、^12^Nにおける陽子ハローの有無は興味深い。そのため、バレンス陽子が弱束縛な場合に感度の高い1陽子剥離断面積を導出し、^12^Nの構造を密度分布の観点から議論する。
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江幡 修一郎, 中務 孝
セッションID: 17aH21-11
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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前大会までに三次元座標空間でHF+BCS模型を用いて偶々核を系統的に調べた。八重極変形を基底状態に持つ核種が、希土類元素(Z=54-70)とZ=86を超える特徴的な質量領域が現れる事が分かった。講演ではこれ等異なる質量領域の八重極変形相関の差を、拘束付きHF+BCS模型を用いて議論する。
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齋藤 岳志, 新倉 潤, 櫻井 博儀, 松崎 禎市郎, 渡邊 康, 今尾 浩士, 石田 勝彦, 三宅 康博, Patrick Strasse ...
セッションID: 17aH21-12
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
フリー
5つの安定Pd同位体 (^104,105,106,108,110^Pd) について、μ^-^原子X線のエネルギー、原子核μ^-^捕獲率、μ^-^捕獲後の脱励起γ線を測定した。実験は大阪大学RCNP MuSICビームラインで行った。得られたμ^-^原子X線の同位体シフトからPd原子核の有効荷電半径について、また脱励起γ線の収量からμ^-^捕獲後の中性子放出多重度について議論する。
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藤岡 宏之, 金築 俊輔, 永江 知文, 七村 拓野, 原田 融, 福田 共和, 板橋 健太, 西 隆博, 肥山 詠美子
セッションID: 17aH21-13
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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中性子4個で構成されるテトラニュートロンの候補が、RIBFのSHARAQスペクトロメータを用いた実験で観測された。現状ではテトラニュートロンを理論的に説明することは困難であるが、実際に存在すれば3体力などに関する新しい知見をもたらすことが期待される。我々は、テトラニュートロンを生成する別の手法としてπ中間子の二重荷電交換反応に着目し、J-PARCにおいて探索実験ができないか検討を進めている。本講演では実験計画の概要を報告する。
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秋葉 康之
セッションID: 17aH22-1
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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野中 千穂
セッションID: 17aH22-2
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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江角 晋一
セッションID: 17aH22-3
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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後藤 雄二
セッションID: 17aH22-4
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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赤松 幸尚
セッションID: 17aH22-5
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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志垣 賢太
セッションID: 17aH22-6
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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平野 哲文
セッションID: 17aH22-7
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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下村 真弥
セッションID: 17aH22-8
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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中村 大器, 三木 克眞, 住浜 水季, 時安 敦史, 堀田 晃司, Jahmin Jo
セッションID: 17aK24-1
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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大立体角検出器群を用いるLEPS2実験においてトリガー信号を生成するための検出器スタートカウンターを開発し,その性能評価を行った。スタートカウンターは,プラスチックシンチレータに浜松ホトニクス社のMPPCを接着したシンチレーション検出器である。宇宙線や陽電子ビームを用いた実験を行い,条件の最適化を行った。最適化時には,時間分解能は300ピコ秒程度だった。これはSpring-8のSR蓄積リングのRF信号の1バンチを分解するのに十分である。
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三木 克眞, 中村 大器, 住浜 水季, 時安 敦史
セッションID: 17aK24-2
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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現在建設中のSPring-8/LEPS2実験ではレーザー電子光を用いたハドロン光生成実験を行う予定である。本格的な実験開始前の基礎情報としてビーム形状の情報が必要である。我々は浜松フォトニクス社製MPPC-arrayとNIM-EASIROCモジュールを用いたモニター装置を開発した。本公演ではSr90を用いた装置の性能評価、及びLEPS2実験棟においビームプロファイルを測定した結果について報告する。
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渡邊 憲, 新山 雅之, 與曽井 優, 後神 利志, 時安 淳史, 住浜 水季, 三木 勝正, 中村 大器, 堀田 晃司
セッションID: 17aK24-3
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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LEPS2実験では、ソレノイド電磁石をスペクトロメータとして、高エネルギーの光生成反応を用いた様々なハドロン生成事象の測定を計画している。SPring-8で加速した電子にレーザー光を当て、逆コンプトン散乱で出てきた高エネルギーのγ線を用いる。測定では背景事象となるe^+e^-対生成の事象を除去するエアロゲルチェレンコフカウンター(AC)を導入する予定である。本講演ではACの性能評価と2016年11--12月に行ったACを用いたトリガースタディーの結果について報告する。
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小早川 亮, 與曽井 優, 味村 周平, 新山 雅之, 野沢 勇樹, 橋本 敏和, 水谷 圭吾
セッションID: 17aK24-4
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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SPring-8にあるLEPS2ビームラインで、様々なハドロン光生成実験を行う予定である。その際、30°から110°に散乱された荷電粒子を検出するのにTime Projection Chamber(TPC)を用いる。TPCは六角柱状で、有感領域の内径が1190 mm、最大ドリフト距離が710 mmである。また、TPCの要求性能はパッド平面での位置分解能が300 μm、ドリフト方向が700 μmである。今回、LEPS2ソレノイド磁石の中にTPCを入れ、磁場のある状態とない状態で宇宙線の飛跡を測定し、TPCの性能を評価したので、その内容について発表する。
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齊藤 敦美, 中村 隆司, 近藤 洋介, 磯部 忠昭, 栂野 泰宏, 武内 聡, 尾崎 友志, 斗米 貴人, 平山 晃大, 安田 昌弘, 山 ...
セッションID: 17aK24-5
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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高分解能中性子検出器HIME(!LaTeX{\bf HI}gh resolution detector array for {\bf M}ulti neutron {\bf E}vent)は、1本あたり100cm(H)x4cm(T)x2cm(V)プラスチックシンチレータ48本から構成される中性子検出器であり、従来の中性子検出器では測定が難しい、ダイニュートロン相関や高分解能でのエネルギー測定を目指している。理研RIBFの多種粒子測定装置SAMURAIスペクトロメータの基幹中性子検出器のNEBULA(180cm(H)x12cm(T)x12cm(V)に比べて、1モジュールを細分化することで、反跳陽子が複数のモジュールで検出することができるため、反跳陽子の飛跡測定が可能である。講演では、理研RIBFにおいて行った性能評価実験の結果について報告する。
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渡辺 珠以, 板橋 健太, 上坂 友洋, 西 隆博, 高木 基伸, 矢向 謙太郎, 藤岡 宏之, 松本 翔太, 田中 良樹
セッションID: 17aK24-6
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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我々は理研仁科センターおいて実施予定のパイ中間子原子分光実験や二重Gamow-Teller型巨大共鳴探索実験に向けて新たなMWDCを開発している。このMWDCは3面を1セットとして運用され、それぞれの面がセルサイズの1/3ずつずれた構造を持っている。このことにより従来のMWDCで問題となっていた、スペクトルにワイヤー間隔に沿った櫛状の歪みが現れる効果を抑えることができる。本講演では既存のMWDCの解析において生じる困難とその原因について述べた後、その解決策である三交替の構造を持つMWDCのシミュレーションによる研究および開発状況について報告する。
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山本 康嵩, 青井 考, Y. Fang, 井手口 栄治, 小池 武志, Mukhi Kumar Raju, 山本 哲也
セッションID: 17aK24-7
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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電極が36セグメント化されたGe検出器を用いた、ガンマ線3次元トラッキングの開発状況に関して報告する。
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小椋 裕, 田村 裕和, 小池 武志, 佐々木 侑輝, 藤田 真奈美, 山本 剛史, 細見 健二
セッションID: 17aK24-8
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
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Ge検出器を用いたΞ原子X線分光実験をJ-PARCで行った。この実験ではΞ-核子間相互作用によるエネルギーシフトを50eVの精度で決定することを目指しており、Ge検出器のエネルギー較正精度が重要となる。そこで我々はLSOを用いたエネルギー較正法を開発し、較正精度を評価した。本講演ではこの研究結果を報告する。
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小澤 祥太郎, 赤澤 雄也, 池田 迪彦, 三輪 浩司, 梅津 裕生
セッションID: 17aK24-9
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
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これまでΣp散乱実験(J-PARC E40)で使用する円筒形ファイバー検出器の製作と読み出し準備を進めてきた。この検出器は読み出しチャンネルが約5,000あり、それら全ての初の読み出しを宇宙線を用いて行った。今回はその読み出しについてと、検出器の性能評価の報告をする。
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池田 迪彦, 三輪 浩司, 赤澤 雄也, 小澤 祥太郎, 藤岡 徳菜, 本多 良太郎, 中田 祥之, 小林 和矢
セッションID: 17aK24-10
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
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J-PARCにおける!LaTeX${\Sigma}$p散乱実験(E40実験)にて、散乱された陽子の運動エネルギーを測定するためにBGOカロリーメータを用いる。このBGOカロリーメータは高計数率下に晒されるため、我々は高計数率下におけるBGOカロリーメータの読み出しシステムを開発した。これをもとにE40で使用する実機システムの構築が完了し、陽子ビームを用いた検出器群の評価実験を行った。本講演ではこのカロリーメータシステムについて、評価実験の結果とともに報告する。
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足利 沙希子, 市川 真也, 成木 恵, 延與 秀人, 佐久間 史典, 関本 美知子, 四日市 悟, 小沢 恭一郎, 菅野 光樹, 中井 恒 ...
セッションID: 17aK24-11
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
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J-PARC E16実験では、電子対崩壊を用いてφメソンの核媒質中での質量を測定する。我々は電子識別のために鉛ガラスカロリメータを用いる予定である。2016年11月に東北大ELPHにおいて、Fine MeshのPMTを使用したカロリメータの波高のビーム入射角度依存性などの基本的な性能に加え、DRS4 ADC回路読み出しのテスト実験を行なった。本講演では行われたテスト実験の結果について報告する。
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宮部 学, 石川 貴嗣, 井上 陽介, 笹川 瑞貴, 白石 健一郎, 土川 雄介, 時安 敦史, 清水 肇, 本多 佑記, 村松 憲仁, 松 ...
セッションID: 17aK24-13
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
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東北大学電子光理学研究センターでは建設したBGO 結晶1320 個をからなるBGOegg 検出器を開発しSPring-8/LEPS2でハドロン生成実験を行っている。今回新たに開発中の前方ガンマ線検出器(PWO 検出器) を用いて、LEPS2 ビームラインの大強度光子ビームを照射しハドロン光生成実験を計画している。 BGOeggはこのエネルギー帯では世界最高水準のエネルギー分解能を示す大立体角電磁カロリメーターだが前方24 度以下が覆われていないため、新たに前方ガンマ線検出器として252 本のPWO シンチレーターからなる前方 PWO 検出器を設置することで前方に飛んだガンマ線も捕らえ、より精密なハドロン生成過程の研究が可能になる。 本講演ではBGOegg+PWO検出器 開発の現状及びη'中間子やより重い中間子などのハドロン光生成反応のシミュレーション結果を報告する。
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