食品照射
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49 巻 , 1 号
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報文
  • 北川 陽子, 起橋 雅浩, 高取 聡, 福井 直樹, 梶村 計志, 尾花 裕孝, 古田 雅一
    2014 年 49 巻 1 号 p. 3-8
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/06/01
    ジャーナル フリー
    2-アルキルシクロブタノン(ACBs)は,放射線照射により食品中に含まれる脂肪酸から特異的に生じ,食品の照射履歴の検知指標として有用な物質である。本研究では,常温保存下でのACBsの安定性を評価することを目的に,常温長期保存食であるレトルト包装された牛丼の具(レトルト牛丼)を照射試料に選定し,照射レトルト牛丼中に生成した2-ドデシルシクロブタノン(DCB)および2-テトラデシルシクロブタノン(TCB)の濃度を照射直後から12ヶ月間経時的に追跡した。常温条件でレトルト牛丼に0.6,1.9,2.7および 4.5 kGyの4線量を照射したところ,照射直後では全ての試料からDCBおよびTCBが検出され,その濃度はDCBおよびTCBともに線量依存的に増大した。常温保存下において,照射6ヶ月および12ヶ月経過後にACBsの濃度を測定したところ,若干増加傾向はあるものの,大きな変化は認められなかった。以上のことから,常温保存条件下においても照射レトルト牛丼中のACBsは安定であり,照射履歴の検知は可能であると考えられた。
  • 堤 智昭, 足立 利華, 高附 巧, 根井 大介, 亀谷 宏美, 等々力 節子, 菊地 正博, 小林 泰彦, 松田 りえ子, 手島 玲子
    2014 年 49 巻 1 号 p. 9-15
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/06/01
    ジャーナル フリー
    2-アルキルシクロブタノン(ACB)法は,食品中の脂質から放射線照射(以下,照射)に特異的に生じる2-ドデシルシクロブタノン(DCB)と2-テトラデシルシクロブタノン(TCB)を検知指標として,照射の有無を判定する定性試験法である。本研究では,我々が既に報告しているACB法の単一試験室における性能評価方法を用いて,汎用されているACB法であるヨーロッパ標準分析法(EN1785)の液卵,カマンベールチーズ,ソーセージ,及びウナギ白焼きに対する適用性を評価した。未照射の各食品から抽出した脂肪を陰性試料,陰性試料にDCB及びTCBを0.05 µg/g lipid添加した脂肪を陽性試料とした。各食品について4個の陰性試料,及び16個の陽性試料を分析し,本法の検知性能を評価した。本法は各食品の陰性及び陽性試料を全て正しく判定でき,これらの食品への適用が妥当であると判断できた。次に妥当性評価した本法の検知性能を確認するため,未照射及びガンマ線照射(0.5~4 kGy)した上記と同種の食品を本法により分析した。その結果,全ての試料について照射の有無を正しく判定することができ,実用されている線量で照射された食品に対して十分な検知性能を有していた。
総説
情報
  • 南 育子
    2014 年 49 巻 1 号 p. 41-45
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/06/01
    ジャーナル フリー
    傷病者への専門的な知識や技能を必要とする栄養指導や,行政組織においては住民の栄養指導等を行う者として,日本では管理栄養士の資格が設けられている。また平成17年の食育基本法の制定と,学校教育法の改正により,栄養教諭制度が創設された。これにより管理栄養士は小学校や中学校等において,教諭として教育に携われることとなった。このように管理栄養士は「食」に係る教育を行う者であることから,管理栄養士の養成施設において食品照射について正しい知識を与えることは重要である。本報告では管理栄養士養成課程の教育カリキュラムにおける食品照射のとりあつかいについて述べる。また,管理栄養士の養成課程入学者の食品照射に対する認識のアンケート調査の結果を報告する。
第50回記念大会特集 食品照射研究の歴史と現状
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