環境技術
Online ISSN : 1882-8590
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40 巻 , 3 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
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研究論文
  • 高橋 慎太郎, 小林 拓朗, 李 玉友, 原田 秀樹
    40 巻 (2011) 3 号 p. 130-137
    公開日: 2012/03/01
    ジャーナル フリー
    製紙工場廃水はメタノールが主成分であり,UASB法による処理が注目されている.一方,製紙工場では廃でんぷんと焼却灰も発生している.これらの廃水,廃棄物を総合的に処理することが望ましい.本研究では,ラボスケールのUASBリアクターを用いて,メタノール含有廃水とでんぷん溶液との混合液,メタノール含有廃水と焼却灰との混合液の2系列の連続実験を行った.連続実験の結果,容積負荷がでんぷん添加系16.0kg/m3/d,焼却灰添加系14.6kg/m3/dの条件で,平均CODCr除去率はそれぞれTotal93.7%とSoluble97.3%,Total95.3%とSoluble97.5%を達成した.4ヶ月以上の連続運転によって,でんぷん添加系,焼却灰添加系共に1~2mmのグラニュールが得られ,Methanomethylovorans属の古細菌が優占していた.
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  • 古川 隼士, 吉田 照豊, 鈴木 祥広
    40 巻 (2011) 3 号 p. 138-143
    公開日: 2012/03/01
    ジャーナル フリー
    現在,沿岸域における公衆衛生や細菌学的な安全性を確保するために,ふん便汚染源追跡手法の開発が強く望まれている.我々は,先端的な分子生物学的遺伝子解析手法であるパルスフィールドゲル電気泳動(PFGE)法を水環境に適応させ,追跡手法としての確立を検討している.本研究では,ふん便指標細菌であるEnterococcus faeciumEnterococcus farcalisを港湾域から単離・同定し,PFGE法による遺伝子型の解析を行った.PCR法と生化学性状試験を用いた腸球菌種同定試験において,E. faeciumE. faecalisが,それぞれ40株と2株同定された.港湾域から高頻度で同定されたE. faecium株の40株を用いてPFGE法による遺伝子型の解析を行い,全9種類のPFGE型が得られた.これらのPFGE型を用いて系統樹を作成したところ,類似性レベル0.7において,7グループに分類され,港湾域から回収したE. faeciumはさまざまなPFGE型を示した.PFGE法によるE. faecium株の遺伝子型を解析することによって,水環境におけるふん便指標細菌の分類・特徴付けができた.
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  • 藤長 愛一郎, 日原 秀美, 辰野 誠
    40 巻 (2011) 3 号 p. 144-150
    公開日: 2012/03/01
    ジャーナル フリー
    本研究では,アスベスト曝露による健康リスクを低減させるために,建築物の解体などによって発生する飛散アスベストの対策方法を3ケース設定し,各対策実施後の一般環境の大気中アスベスト濃度を予測してリスク評価し,さらに対策費用を試算することによって,各対策の費用対効果を比較検討した.設定した対策方法は,ケース1「機械破砕による解体後,最終処分(対策なし)」,ケース2「手ばらしによる解体後,最終処分」,およびケース3「溶融処理による無害化」とした.その結果,機械破砕による解体を続けていれば,2020年の時点で許容リスクの上限値と考えられる10-4を超過している.しかし,手ばらしで解体すれば,2010年で既に10-4は満たしており,許容リスクを環境基準レベルの10-5で考えた場合は2030年までには満たす計算結果となった.また,溶融処理については,最終処分場での管理リスクが削減されるもののコスト面で不利であることが示唆された.
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  • 杉本 太
    40 巻 (2011) 3 号 p. 151-158
    公開日: 2012/03/01
    ジャーナル フリー
    泡沫剤としてカゼインなどのタンパク質を用いた皮革鞣し排液中の高濃度クロムの泡沫分離について検討した.クロムを含む試水に,5%の酢酸アンモニウム緩衝溶液5mLを加える.pHを9に調節後,泡沫分離によるクロムのフロックを回収するために,4g/Lのカゼイン溶液またはゼラチン溶液を加える.生成したクロムのフロックを含む試水は反応槽に投入し,エタノール1mLを加えた後,蒸留水で200mLに調製する.泡沫分離条件は,処理時間3分,300mL/minの空気流量で行った.試水に塩化ナトリウムが共存すると,カゼインを泡沫剤に用いた場合,クロムの除去率に影響を与えないが,ゼラチンを用いた場合,クロム除去率は低下する傾向を示した.4g/Lカゼイン溶液1mLの添加の下で,本法はカルシウムイオン34mM以下,マグネシウムイオン1mM以下,炭酸イオン0.5mM以下,炭酸水素イオン1.2mM以下,硫酸イオン350mMの共存下でもクロムの除去に影響を与えない.100mgCr/L程度のクロム濃度を含む試料で,泡沫分離処理は可能であった.
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  • 小林 拓朗, 李 東烈, 徐 開欽, 李 玉友, 稲森 悠平
    40 巻 (2011) 3 号 p. 159-166
    公開日: 2012/03/01
    ジャーナル フリー
    食品標準成分に基づき細分類された家庭系生ごみと事業系食品廃棄物について,それぞれ高温メタン発酵と高温水素発酵のバッチ実験を行い,メタンおよび水素ガス生成ポテンシャルを調査した.投入VSあたりメタン生成量は,原料の脂質含有率との間に有意な正の相関,炭水化物含有率との間に有意な負の相関を有しており,炭水化物系原料と比較して脂質系原料は平均値で2倍に相当する高いメタン生成量を示した.投入VSあたり水素生成量は,原料の炭水化物含有率に対して有意な正の相関,脂質含有率に対し有意な負の相関を有していた.炭水化物,脂質,タンパク質各含有率とVSあたりメタンおよび水素生成量を因子とする主成分分析の結果から,栄養成分に基づいた各原料の水素発酵またはメタン発酵それぞれの処理方式への適性評価が可能であることが示された.
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  • 松田 智, 久保田 宏
    40 巻 (2011) 3 号 p. 167-173
    公開日: 2012/03/01
    ジャーナル フリー
    本報は,使用済み塩ビ製品のリサイクルのあるべき姿を追究するための効用評価方法を提案するものである.塩ビ樹脂製壁紙,床材などの焼却・熱回収の是非について,著者らが以前に提出した「社会エネルギー消費量」概念を用いて説明できることを示した(本文3.).また,地中に埋設されている塩ビ管などを掘り返して回収し,リサイクルすべきかどうかについて,その効用評価は,「社会エネルギー消費量」概念を拡張して行えることを示した(本文2.).従来の投入エネルギー基準の評価法では,経済性に強く影響する人件費に比例する労働のエネルギーが無視されるため,経済性に基づく評価結果と相反することが多かった.本報では,この矛盾を解決しリサイクルの効用を定量的に評価する手法として,労働力(人件費)をエネルギー量に換算して加える方法を提案する.その具体例として,地中埋設の使用済み塩ビ管・継手を掘り出してリサイクルすることの効用を,解析・評価した試算例を示す.
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調査報告
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