-
高江 康彦, 井田 崇之, 佐藤 一人, 瀬戸 陽治, 菅野 健, 佐藤 亮太, 倉田 和典, 小林 雅裕
原稿種別: 研究論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_7-5_12
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
ブレーキ操作が頻繁な走行シーンで車間維持操作を支援するため、先行車との接近状況に応じてアクセルペダルの反力やブレーキを制御する、運転支援システムを開発した。本稿では、機能の解説と、運転支援の効果検証実験の結果について報告する。
抄録全体を表示
-
武馬 修一, 趙 在成, 神田 亮, 梶野 英紀, 土田 久輔, 十津 憲司, 大谷 佳史
原稿種別: 研究論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_13-5_18
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
車両のロール、ピッチ、バウンス方向の動きをコントロールするロータリータイプの電動アクティブサスペンションアクチェータを開発し、慣性入力に対する制御と路面入力に対するスカイフック制御を使い車両性能の効果とアクチェータの応答性と消費エネルギからアクチェータの必要性能の一例を提案する。
抄録全体を表示
-
-NH3吸着量制御のコンセプトと過渡運転への適用-
村田 豊, 徳井 貞仁, 渡辺 聡一郎, 竹下 清人, 大聖 泰弘, 鈴木 央一, 石井 素
原稿種別: 研究論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_27-5_32
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
ディーゼルエンジンの排出ガスを低減するために、DPFと尿素SCRを組み合わせた後処理システムを適用し、SCRのNOx浄化率の向上をねらいとしてエンジン実験を行った。定常試験より案出したNH
3吸着量制御を適用することで、排気温度が低温となるJE05モードにおけるNOxを75%低減できることを示した。
抄録全体を表示
-
泉 隼太, 喜谷 悠大, 鈴木 隆
原稿種別: 研究論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_33-5_38
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
吸気系のポートとバルブから空気への熱伝達が空燃比に与える影響をミーンバリューモデルと集中定数法による熱モデルを利用した数値解析によって調べた。その結果、吸気系の伝熱現象や、空燃比の変動への影響の傾向がわかった。また、ポートとバルブの温度を用いて熱伝達による空燃比の変動を抑制できることがわかった。
抄録全体を表示
-
今岡 佳宏, 寺池 淳, 津田 剛, 野田 徹, 久保 賢明, 木村 修二
原稿種別: 研究論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_45-5_51
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
ディーゼルエンジンの筒内は自着火、予混合燃焼および拡散燃焼を含んだ複雑な燃焼場となる。この複雑なディーゼル燃焼を条件によらず高精度に予測するために新しくTI (Time-scale Interaction)燃焼モデルを開発した。このTI燃焼モデルは化学反応特性時間と乱流混合特性時間により燃焼形態に則した燃焼モデルを適用したものとなる。本モデルを用いることにより実機試験より得た熱発生パターンおよび温度分布が広範囲の運転条件にて一致することを確認した。また、このTI燃焼モデルにより噴射時期、噴射量を変更した際の燃焼メカニズムの解析を行った。
抄録全体を表示
-
-L2Fによるメガヘルツデータレート計測-
植木 弘信, 石田 正弘, 坂口 大作, アミダ オルウォレ
原稿種別: 研究論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_53-5_58
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
噴孔径0.11mmのインジェクタから噴射される噴霧を、15MHzでデータ取得が可能なL2Fを用いて測定した。レール圧を70および100MPaに設定し、レール圧の上昇とともに液滴の速度は増加し、液滴サイズは減少すること、またレール圧の上昇によって液滴数密度が増加することを明らかにした。
抄録全体を表示
-
柴田 元, 漆原 友則
原稿種別: 研究論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_71-5_76
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
HCCI燃焼において予混合気が均質であることはNOxの排出に対して有効であるが、一方でノッキングしやすく運転が低負荷低回転の領域に限られるという欠点を持つ。筆者らは18種類の2成分系燃料を用いてHCCI燃焼の評価を行った。その結果二段階高温酸化反応燃焼をする燃料を用いると最大圧力上昇率を抑制した高負荷運転が可能であることを見出した。
抄録全体を表示
-
-化学発光像計測を用いた燃焼解析-
岩間 理, 山沖 聡, 飯田 訓正
原稿種別: 研究論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_77-5_82
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
HCCI機関において自着火特性の異なる二種の燃料を用い、圧縮前の燃焼室内局所における燃料の混合比に違いを与えることによる圧力上昇率の低減効果を検証した。実験には4ストローク単気筒可視化エンジンを用い、圧力計測に加えて燃焼室内の化学発光像を撮影し、燃焼室内局所におけるHCCI燃焼の様子を評価した。
抄録全体を表示
-
ウメルジャン サウット, 山口 真也, 岩崎 真史
原稿種別: 研究論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_113-5_118
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
LPG自動車には、高出力化とともに大幅な燃費の改善が要求され、液体噴射システムが主流となってきている。特に燃費の向上を実現するためには、燃料ポンプの高効率化と高精度な制御が必要となる。本研究では、燃料供給システムに対して、モデルベース制御方法を適応し、シミュレーションおよび実験にて有効性を確認した。
抄録全体を表示
-
堤 陽次郎, 丸山 一幸, 櫛田 和光
原稿種別: 研究論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_119-5_124
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
接近する二輪車の距離と速度の感性評価実験から、被視認性を向上させるLONG灯火器システムを提案し、臨界時間ギャップの測定により、四輪車とほぼ同等の被視認性が得られることを示してきた。本論文では、この灯火器配置が距離と速度に関する被視認性に影響を与えるが、前照灯の配置や個数は影響を与えないことを示す。
抄録全体を表示
-
渡辺 哲也, 岩知道 均一, 田代 圭介
原稿種別: 研究論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_127-5_132
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
Rhサポート材の種類とRh担持密度が排ガス浄化性能に与える影響を調査した。ジルコニア系のサポート材料では、Rh担持密度が重要な因子で、Rh担持量を減少しても排ガス浄化性能が向上した。ジルコニア系材料がアルミナに比べて優位な要因は、Rhの粒子成長抑制効果と反応活性が高い状態を保持できる点と考える。
抄録全体を表示
-
三好 誠治, 蓑島 浩二, 岩国 秀治, 山田 啓司, 国府田 由紀, 住田 弘祐, 高見 明秀
原稿種別: 研究論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_139-5_144
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
貴金属をシングルナノメートルレベルの大きさで高分散にサポート材上に固定することで、熱による凝集を抑制可能な触媒技術を開発した。開発技術により、酸素吸蔵放出量・速度を向上できた。開発触媒は、従来の十分の一という極低貴金属量であっても、従来触媒と同等以上の浄化性能を有していた。
抄録全体を表示
-
-ステアリング系の特性変化が緊急回避性能に及ぼす影響-
服部 義和, 土居 俊一
原稿種別: 研究論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_145-5_150
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
緊急回避時のドライバの初期操舵に注目し、操舵系の特性変化に対する適応動作を調べる。ドライビングシミュレータを用いたモデル実験に基づき、ドライバの初期操舵モデルを提案する。
抄録全体を表示
-
-認知・判断モデルの開発-
北岡 広宣, 倉橋 哲郎, 岩瀬 竜也, 町田 貴史, 森 博子
原稿種別: 研究論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_151-5_156
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
PCSのような予防安全システムの効果を評価するために、事故再現が可能な交通シミュレータSTREETを開発している。本発表では、複数の認知、判断対象が存在する複雑な運転環境においても、簡略に「認知」・「判断」行動を記述することが可能な本シミュレータのドライバーモデルについて報告する。
抄録全体を表示
-
-事故再現およびシステム効果評価方法-
北岡 広宣, 倉橋 哲郎, 森 博子, 岩瀬 竜也, 町田 貴史, 小里 明男, 山下 真彦, 木佐貫 義勝
原稿種別: 研究論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_157-5_162
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
予防安全システムの効果検証を目的として交通シミュレータSTREETを開発している。本発表では、事故分析から抽出された事故原因を基に、脇見や考え事等の運転以外の行動による運転能力低下を模擬した事故再現のモデル化手法、およびシステム導入による事故件数、傷害度合を指標とした効果評価について報告する。
抄録全体を表示
-
石橋 基範, 大桑 政幸, 土居 俊一, 赤松 幹之
原稿種別: 研究論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_169-5_174
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
負担に関連するドライバの日常運転行動の個人差理解に向けて、「運転負担感受性」の構成尺度を質問紙調査から明らかにし、簡便な手法で指標化した。次に経路選択嗜好の解析に適用し、従来の個人属性指標との比較で優位性を確認し、嗜好の違いを本尺度で説明できる可能性が分かった。以上から、本手法の有用性を示した。
抄録全体を表示
-
八幡 重太郎, 増渕 正博
原稿種別: 技術論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_19-5_26
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
入力信号(信号因子)の手動変速機の油温と制御因子(設計変数)の直交表を用いた直積実験で得られた直交多項式の係数の加法性が、低油温,高油温それぞれの油温範囲で成立することから、出力特性が目標曲線を満たす条件式を提案した。提案した条件式を満足する設計変数で確認実験を行い、出力特性が目標曲線を満足していることを確認した。
抄録全体を表示
-
梶谷 修一, 山口 瑞穂, 加藤 正明, 竹内 久晴, 高原 雅明
原稿種別: 技術論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_39-5_44
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
HFRR及び試作実ノズル摩耗装置の結果から噴射ノズルのガイド部とシート部は摩耗程度が異なる事、燃料粘度の増加と潤滑向上のためポリマー系と脂肪酸系の混合添加は漏れ防止及び摩耗低減に効果がある事などわかった。
抄録全体を表示
-
小野 泰右, 神田 俊久, 江口 浩一
原稿種別: 技術論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_59-5_64
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
NOx吸着材を用いた後処理技術の研究開発は活発に行われているが、課題も多く残されている。本研究では、これらの課題を解決するため、NOx吸着材と燃焼反応器を応用した後処理システムの研究開発に取り組んでおり、本システムの構成および特徴、排気浄化特性などの基本性能を報告する。
抄録全体を表示
-
高木 靖雄, 山根 公高, 長沼 要, 佐藤 由雄, 川村 淳浩, 後藤 雄一
原稿種別: 技術論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_65-5_70
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
水素を燃料とし、CO2排出がゼロでクリーンかつ実用性の高い内燃エンジンの開発を進めている。高圧水素ガスを筒内に直接噴射しディーゼル並の高出力化について実験的検討を行うとともに、EGRとNOx触媒を組み合わせれば全運転領域で低NOx化がはかれることを予測した。
抄録全体を表示
-
-出力,燃費および排出ガス性能の評価-
水嶋 教文, 佐藤 進, 小川 恭弘, 山本 敏朗, ウメルジャン サウット, 瀧川 武相, 川横 弘司, 小長井 源策
原稿種別: 技術論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_83-5_88
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
ガソリンエンジンをベースに、LPG液体噴射エンジンへの改造技術を構築した。本報では、出力、燃費および排出ガス性能の向上を目的として、LPG液体噴射エンジンとベースエンジンとの性能比較を行い、点火時期および空燃比を最適化した。この結果、部分負荷から高負荷条件にかけて各種性能を向上できた。
抄録全体を表示
-
-LPG燃料供給システムの最適化-
ウメルジャン サウット, 山口 真也, 岩崎 真史, 布川 剛史, 河原 由実, 山本 敏朗, 佐藤 進, 水嶋 教文, 小川 恭弘
原稿種別: 技術論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_89-5_94
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
LPG液体噴射エンジンは供給燃料がエンジンの熱でベーパーロックしないよう加圧保持する必要がある。本研究では、エンジンへの燃料噴射量のみをポンプで加圧供給し、噴射量および燃料温度に応じて最適目標圧力を決定する高圧燃料供給システムを構築した。最適化には遺伝的アルゴリズムを適用し、省エネルギー化を実現した。
抄録全体を表示
-
-吸排気バルブおよびバルブシートの耐久性評価-
瀧川 武相, 村上 幸治, 山口 真也, 小長井 源策, 河田 英昭
原稿種別: 技術論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_95-5_100
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
LPG液体噴射システムの吸排気バルブおよびバルブシートは、改造前のガソリンシステムよりも厳しい耐久性が要求される。本報では、これらの耐久性について実験的な解析を行ない、最適化を行った。その結果、既存のガソリンエンジンと同等の耐久性を得る事が確認できた。
抄録全体を表示
-
坂上 恭平, 大窪 和也, 藤井 透, 吉田 秀昭, 矢ヶ崎 徹
原稿種別: 技術論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_101-5_106
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
本研究では、余剰なプーリ推力の低減により、CVTの動力伝達効率向上を図った。まず、ベルトすべりの変化を解析し、駆動・従動プーリ間の振幅比を用いてベルトの動力伝達特性を表現できることを示した。次に、この振幅比を用いたプーリ推力の制御手法を提案した。本制御により、トルク比を1近傍に維持することができた。
抄録全体を表示
-
上田 哲郎, 妹尾 高光, 濱口 弘介
原稿種別: 技術論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_107-5_112
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
本稿では、日産が世界に先駆けて開発した、テレマティクスサービス CARWINGS にインターネットのコンテンツを配信する仕組みである TelmeaticsAgent(TA) について説明する。また、ナビゲーション機能と連動した情報配信を行うための公開仕様 CARWINGS-CASTING について解説する。
抄録全体を表示
-
宮本 泰介, 小林 信夫, 道端 政俊
原稿種別: 技術論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_125-5_126
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
高圧水素ガス中で疲労試験可能な装置を開発し水素感受性が大きいとされるSCM435/QT材の曲げ疲労試験を実施した。この結果から水素は低サイクル側の強度を低下させるが疲れ限度には影響を与えないことを確認した。本試験は今後の高圧水素系部品材料選定の有力な手段になると思われる。
抄録全体を表示
-
田路 勇樹, 長谷川 浩平, 重本 晴美, 川邉 英尚, 藤田 毅, 田中 清, 中村 肇, 石田 博, 坂本 博之
原稿種別: 技術論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_133-5_138
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
1180MPa級高強度冷延鋼板の冷間プレスによる一体型ドアビームを開発。開発部品はホットプレス部品を代替することで軽量化と低コスト化を同時に達成。技術課題であるプレス成形においては、伸びの高い材料の開発で対応。また、遅れ破壊に対する安全性に対しては、遅れ破壊発生条件と実使用条件を対比することで確認。
抄録全体を表示
-
佐藤 進, 山本 敏朗, 小川 恭弘
原稿種別: 技術論文
2008 年 39 巻 5 号 p.
5_163-5_168
発行日: 2008年
公開日: 2009/02/17
ジャーナル
フリー
実路走行自動車の排出ガス挙動はECUの制御状態に影響され、その制御は車両の駆動力に依存する。駆動力を決定する一要因として勾配抵抗があり、その評価には道路勾配の正確な把握が必要である。本研究ではGPS、ジャイロセンサー、ハイトセンサーの使用による道路勾配および標高の計測手法について検討を行ったので報告する。
抄録全体を表示