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山脇 茂, 渡辺 勝治, 清水 康夫
原稿種別: 技術論文
2009 年40 巻3 号 p.
623-628
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
ピニオンEPS用1条ウォームギヤの回転角度に対するトルク変動を噛合い率とウォームホイールの弾性を用いて導出した.その知見からトルク変動低減手法を提案し,実際にギヤを作って確認した.
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Jongsoo Ha, Shuya Yoshioka, Takuma Kato, Yasuaki Kohama, Shigeru Obaya ...
原稿種別: Technical paper
2009 年40 巻3 号 p.
655-660
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
The drag reduction system which consisted of the rear underbody slant and the rear flat flaps of a bluff-body was optimized by using design of experiments with robustness for cross wind. Drag force measurements accompanied by the orthogonal array were carried out at the low turbulence wind tunnel varying in the yaw angle. As a result of the analysis of variance, it was identified that the rear underbody slant angle, the lower and upper flaps' lengths were significant to the drag force while the side flap's length and interaction effects were insignificant. The slant angle, the most significant factor, should be set very carefully in designing the drag reduction device.
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梅山 裕之, 是松 孝治, 田中 淳弥, 大久保 幸広
原稿種別: 技術論文
2009 年40 巻3 号 p.
729-734
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
DME燃料ディーゼルエンジンの噴射系は気泡が発生し、異常噴射が生じることがある。本研究の目的は気泡が生ずる条件を基礎的な実験によって明らかにし、これらの問題が発生しない噴射系の設計に資するものである。具体的には噴射系を模擬した流路を用い気泡の観察をするとともに計算モデルを併用し考察している。
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高橋 幸宏, 加藤 雄一, 冨松 亮, 中瀬 善博
原稿種別: 技術論文
2009 年40 巻3 号 p.
741-746
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
ポート噴射エンジンにおいて,任意タイミングで吸気ポートと筒内を密閉状態とし,吸気ポートと筒内の燃料付着量をサイクル毎に計測する技術を開発した.計測例として,冷始動時1サイクル目の燃料噴射量に対して吸気ポート付着64%,筒内付着24%,燃焼量12%であることやサイクル毎の各付着量の変化について紹介する.
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江見 雅彦, 杉原 健, 鈴木 康子, 桂巻 隆彦, 島野 健仁郎, 榎本 良輝
原稿種別: 技術論文
2009 年40 巻3 号 p.
763-768
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
吸排気バルブは他の燃焼室壁面に比べ高温となり,かつ高速で上下動するため壁表面の瞬間温度などの測定には,これらの環境に耐えうる測定法を確立する必要がある.本報では,吸排気バルブの直接熱損失を求めるために,高温に耐えうる新たな薄膜型熱電対および複雑なバルブ機構からの信号線導出法を確立した.
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-排出PM粒子数の低減-
桑島 正倫, 大河原 誠治, 都築 雅人, 山口 正晃, 松野 繁洋
原稿種別: 技術論文
2009 年40 巻3 号 p.
787-791
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
ディーゼル車から排出されるPMとNOxの同時低減用に独自のDPNR触媒を開発してきた。PMは従来の重量規制に加えて新規に排出個数も規制されるため粒子数低減技術の確立が急務であった。本研究では触媒細孔構造とPM粒子捕集との関係を明確にし、細孔径20μm以上の従来コージェライト基材でもコート材の制御でPM粒子数規制に対応可能とした。
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港 明彦, 新田 淳一郎, 島崎 直基
原稿種別: 技術論文
2009 年40 巻3 号 p.
823-829
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
排出ガスの更なる低減と燃費向上を両立するには多段過給化と可変動弁機構との組合せが有効であると考えられる.本稿では,1次元ガスダイナミクスシミュレーションにより提案された3段過給機関を対象に,トータルエンジンシミュレーションシステム(TESS)にて性能予測を実施した.また,単気筒機関を用いた試験も実施した.
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福田 昌平, 柏木 公一, 三上 真人, 福永 公寿
原稿種別: 技術論文
2009 年40 巻3 号 p.
849-854
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
炭酸ジメチルと固体触媒を用い、グリセリンが副生しないBDF製造法開発した。その燃料組成はFAME含量約88%とグリセリンカーボネート誘導体12%で構成されており、燃料性状試験でFAME含量以外の項目で欧州規格EN14214を満した。また、蒸発試験、燃焼試験でメタノール法BDFと同等の性質を示した。
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藤井 秀紀, 岡 知生, 高木 英俊, 渡辺 亨, 山下 友一
原稿種別: 技術論文
2009 年40 巻3 号 p.
855-860
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
鍛造ピストンを軽量化するために,高温度域の強度を増加させた材料を開発した.高温域の強度増加に効果がある針状の金属間化合物の大きさを最適化することで,比重が従来材料と同等でありながら高温域の強度を増加させることに成功した.
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宮本 健二, 中川 成幸, 杉 千花, 桜井 寛, 廣瀬 明夫
原稿種別: 技術論文
2009 年40 巻3 号 p.
867-872
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
安全性能向上と軽量化による燃費向上(CO
2削減)を両立するために、鋼とアルミニウム合金の接合技術の確立が望まれている.本研究では,アルミニウムと低融点共晶を形成する亜鉛に着目し,亜鉛めっき鋼板とアルミニウム合金を,従来の抵抗スポット溶接を用いて接合を行い,界面構造分析および継手強度評価を行った.
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中條 智哉, 土屋 賢次
原稿種別: 技術論文
2009 年40 巻3 号 p.
879-884
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
4WDシャシダイナモメータにおける4WD車の駆動力特性に及ぼす影響要因を検討するため,2車種3設備での実機評価を行った.冷却風条件および車両拘束条件について評価した結果,冷却風条件によりタイヤ温度が異なり,ホイール仕事に影響を及ぼすことがわかった.また,実路との違いについても検討した.
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橋本 博, 細川 崇, 鈴木 崇, 美記 陽之介
原稿種別: 技術論文
2009 年40 巻3 号 p.
891-897
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
規模の異なる交差点を右折する場面において,横断歩道上の歩行者や交差点を直進する二輪車などが,Aピラー周りの直接視界範囲に対してどこに位置するかを求めた. 以上の検討結果を基に,規模の異なる交差点右折時の,Aピラー周りの直接視界範囲に対して,他の交通参加者の相対位置を把握できる手法を提案する.
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藤田 武志, 穐場 亨, 白土 良太, 下平 誠司, 伊藤 健介, 岩田 幸人
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
617-622
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
電動車両のトラクション制御に関して、左右独立駆動を前提に定式化することで、左右で路面摩擦係数が異なるようなシーンでの発進性を向上させることを可能とした。また、トラクション制御を機能分解し最適化する新たな手法を考案し、スリップ率が得られない4輪独立駆動車両に適用することでその有効性を確認した。
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齋藤 真二郎, 山門 誠, 横山 篤, 高橋 絢也, 安部 正人
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
629-634
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
外部制御可能なブレーキシステムを用いて,ドライバ操舵により発生する横運動に連係して自動的に減速するG-Vectoring制御車両を構築した.テストコースにて実走行試験を行い,エキスパートドライバが制御なし車両で行った横運動と前後運動の連係操作と比較・検討し,制御効果を評価した結果について報告する.
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片桐 希, 丸茂 喜高, 綱島 均
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
635-640
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
本研究では,ライダ操縦モデルを用いて二輪車の車線維持支援システムを評価した.二輪車-ライダ系のクローズドループを作成し,シミュレーションを行った結果,支援システムを適用することで車線維持性能が向上した.また,システムからの支援操舵トルクとライダの操作が干渉することなく走行できることを確認した.
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-車線維持支援制御への適用-
横山 篤, 齋藤 真二郎
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
641-646
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
電動モータと複列遊星ギヤからなる電動DYCシステムは、小型モータ1つで左右片輪に駆動力を、もう片輪に同じ大きさの制動力を発生できる。このため、車両の加減速を伴わず、円滑にヨーモーメントを生成できる。電動DYCを車線維持支援用アクチュエータとして使用した場合の制御性能について報告する。
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-他の制御との車両運動性能の比較-
岩野 治雄, 正木 信男, 鎌田 崇義, 永井 正夫
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
647-654
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
DYCなどの制御には,タイヤ特性は車両運動性能を左右させる大きな因子でありタイヤ力を用いた制御が注目されている.本研究では,タイヤ稼働率2輪平均化を総タイヤ前後力と左右力をフィードバックすることで制御可能とした新制御と、他のDYCとの操縦安定性の比較をEVにて行い,新制御の効果を確認した.
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渡辺 和紀, 冨岡 昇, 岡部 顕史
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
661-666
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
著者らは自動車車体構造のFOAで利用することを目的としてスポット溶接部材用はり要素を定式化した。閉断面と開断面を併せ持つスポット溶接部材の剛性解析では、両断面の境界付近ではせん断変形の影響を無視することはできない。そこで、せん断変形の影響を考慮し上述のはり要素で剛性解析を行ったので報告する。
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富樫 千晴, 中野 光雄
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
667-673
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
従来のアクティブマウントにおいて、適応制御による車内音の低減はエンジン回転2次成分,4次成分にとどまっていた.本研究では、LMSアルゴリズムを応用し、幅広い周波数成分の低減を行う制御手法を考案し、シミュレーション、車両試験での車室内振動などでその低減効果を示した。
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高橋 裕公, 岡元 雅義, 菊池 裕二, 秋山 朗彦
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
675-680
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
歩行者衝突時に大腿部・下腿部に生じる曲げモーメントを人体FEモデルとダミーFEモデルで比較し,ダミーの大腿部・下腿部傷害基準値を設定した。また,大腿骨・脛骨の断面に複数貼付けたひずみゲージのデータから,断面に生じる曲げモーメントを算出する手法を構築し,単体3点曲げ試験によりその妥当性を検証した。
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広瀬 悟, 清水 俊行, 南部 起可, 柳沢 一機, 丸茂 喜高, 綱島 均, 土師 知己, 泰羅 雅登
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
681-686
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
シミュレータにおいて、運転タスクに応じたドライバーの脳活動を、機能的近赤外分光装置fNIRSで計測した。通常走行に比べ、狭路走行と先行車追従走行では、前頭外側部の賦活量がより大きくなることを確認した。さらに、運転中に注意課題を与えた場合の注意力喚起に起因する賦活を、運転タスクの差から見出した。
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大賀 涼, 田久保 宣晃, 木平 真, 加藤 憲史郎, 奥野 健
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
687-692
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
ハンドル型電動車いすは身体障害者および高齢者の重要な移動手段の一部となっている。しかしながら、事故における乗員挙動の研究は少ない。そこで本研究では車いすと乗用車の衝突実験を行った。その結果、車体との接触より衝突後の路上との接触においてより深刻な障害を車いす乗員は受けることがわかった。
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高橋 裕公, 岡元 雅義, 菊池 裕二, 秋山 朗彦
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
693-698
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
人体忠実度向上のため著者らが開発した,改良版歩行者ダミー脚部のFEモデルを開発した。大腿骨,脛骨の3点曲げ試験および膝関節の動的4点曲げ試験結果を用い,それぞれモーメント-変位およびモーメント-曲げ角度特性を検証した。検証結果はダミー人体忠実度評価に対する定量指標を用いて評価した。
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井上 全人, 花ヶ崎 宣人, 塩崎 弘隆, 石川 晴雄
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
699-704
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
多孔質材を含む積層吸音/遮音材は,設計パラメータ(Biotパラメータ)数が多く,製造段階の性能ばらつきが大きいため,性能予測を行うことが難しい.範囲値で与えた要求性能を満足する設計パラメータの集合解(範囲値)を算出可能なセットベース設計手法に基づく性能予測システムを開発し,吸音/遮音性能予測へ適用した.
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中島 真人, 相馬 悠佑, 小野 雅史, 任 遠, 吉川 典孝, 庄司 秀夫, 飯島 晃良, 吉田 幸司
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
705-710
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
本研究では,複数の脂肪酸メチルエステルを用いて,圧縮着火機関における定常時及び冷間始動時の着火特性の比較を行うことを目的とした.実験にはココナッツオイル,牛脂,大豆をメチルエステル化した燃料を用い,全負荷にて性能試験を行った.結果として,ココナッツオイルメチルエステルの冷間時の着火性能が優れていた.
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神谷 憲太郎, 青木 剛, 村田 豊, 草鹿 仁, 大聖 泰弘
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
711-716
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
大型ディーゼル機関排出ガス中のスモークを低減するアフター噴射の効果を、単気筒エンジンを用いた実験および数値解析の両面から解析した。拡散燃焼を主体としたディーゼル燃焼におけるスモーク低減効果の要因は、メインの燃焼で利用されずに残存した燃焼室中央付近の酸素の有効利用であることを明らかにした。
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久米 秀典, 池田 智樹, 桜井 翔, 鶴谷 和司, 千田 二郎
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
717-722
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
本研究ではFTDを模擬したパラフィン燃料のセタン価・蒸発性をパラメータとし、それらが噴霧燃焼特性に及ぼす影響を評価する。噴霧実験ではシャドウグラフおよびMie散乱光の同時撮影を行い、燃焼実験では噴霧火炎からの輝炎発光を直接撮影した。その結果、セタン価・蒸発性は噴霧燃焼特性に大きな影響を与えることがわかった。
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-吸・排気バルブへの直接熱損失-
鈴木 康子, 江見 雅彦, 桂巻 隆彦, 杉原 健, 島野 健仁郎, 榎本 良輝
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
723-728
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
新たに開発した薄膜型熱電対を用いてDIディーゼル機関の吸排気バルブ壁表面瞬間温度を計測し,両バルブの特徴的な瞬間温度変化及び瞬時熱流束変化を捉えることができた.さらに,吸排気バルブへの直接熱損失割合を算出したところ,供給熱量のうち吸気バルブは約1.5%,排気バルブは約1.0%であることがわかった.
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西澤 透, 赤間 弘, 木村 修二, 北川 浩史, 登坂 茂
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
735-740
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
前報では、PM構造とPM燃焼温度の関係を、燃料性状(芳香族含有割合)、機関運転条件を変化させて把握した。今回は、GTLベースのパラフィン燃料を用いて燃料の炭素数分布及び構造と生成されるPM構造の把握に主眼を置き分析をおこなった。その結果、軽質・狭帯燃料により生成されたPMは結晶性が高く、PM燃焼温度も高くなり、一方、重質・広帯燃料で生成させたPMは結晶性が低く、PM燃焼温度も低くなる結果となった。
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水嶋 教文, 佐藤 進, 小川 恭弘, 山本 敏朗, サウット ウメルジャン, 瀧川 武相, 川横 弘司, 小長井 源策
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
747-753
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
LPGエンジンではガソリンエンジンと比較してNOx排出量が低減するという結果が得られている.本研究では,このメカニズムを詳細に検討し,LPGの燃焼温度の低下が主要因であることを明らかにした.また,更なるNOxの低減とエンジンの高効率化を狙い,高EGR化を図ったので結果を報告する.
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八房 智顯, 川上 淳, 木戸口 善行, カーリードゥ アミル, 藤田 恭史, 大前 和広
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
755-761
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
ディーゼル機関圧縮端の高温・高圧空気雰囲気を模擬できるフリーピストン型急速圧縮装置により,ディーゼル噴霧の発達・着火・燃焼過程をシュリーレン撮影および直接撮影を用いた可視化観察および燃焼解析により調べて,過給・スワール強度・燃料噴射圧力が混合気形成および着火・燃焼に及ぼす影響を明らかにした.
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榎本 啓士, 飯田 哲也
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
769-774
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
局所接触型マイクロ波加熱法を用いたインジェクタを試作した.加熱部で反射したマイクロ波(反射波)を計測した結果,インジェクタによる噴射が行われている期間と,反射波が小さくなっている期間が概ね一致した.
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-過渡運転時の燃焼切替手法に関する検討-
角谷 啓, 山岡 士朗, 熊野 賢吾, 佐藤 真也
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
775-780
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
著者らは、ガソリンHCCIエンジンの実現に向けて、車両搭載を念頭においた燃焼制御手法に関して検討中である.本報では、要求エンジントルクの過渡変化時にも、SI燃焼とHCCI燃焼を切替えながら、その要求エンジントルクに追従可能なエンジン制御手法に関して検討し、実機試験にてその有効性を検証した.
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遠 任, 小野 雅史, 吉川 典孝, 庄司 秀夫, 吉田 幸司, 飯島 晃良
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
781-786
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
直接液化法によって生成したセルロース液化燃料と軽油の冷間時の着火性能及び定常運転時の機関性能を比較した.セルロース液化燃料は軽油と混合し,混合比を変化させ,全負荷にて実験を行った.セルロース液化燃料質量混合比20%程度までは機関性能は変化しないものの,冷間時の着火性能は軽油と比べ劣る.
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鈴木 秀和, 石間 経章, 小保方 富夫, 馬場 泰一
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
793-798
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
可視化より得られた油膜画像を用いてピストンスカート部の油膜厚さを定量的に求めて動画表示するシステムを開発し,スカート摺動部に生成される油膜の観察を行った.その結果,ピストンの下降行程の他に上昇行程においてもスカート摺動部へオイルが供給される新たな現象を捕らえ,油膜生成に影響する要因を明らかにした.
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河野 佳介, 末 誠一, 石田 博之
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
799-804
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
ピストン系エンジン異音の一つに、ピストンピンとピンボス軸受部の衝突により生じるピン打音がある。ピン打音の詳細なメカニズムについては不明な点が多い。我々はエンジン実働時のピン廻りに生じる接触荷重・加速度計測を実施し、本現象のメカニズムを詳細に解明を行ったので報告する。
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-吸気弁閉時期と圧縮比の影響-
山口 卓也, 青柳 友三, 長田 英朗, 後藤 雄一, 鈴木 央一
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
805-810
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
本研究は,デジタル油圧制御の可変バルブタイミングを備えた単気筒ディーゼル機関にて,今回は圧縮比を14, 16, 18と変えて吸気弁閉時期を変化させた予混合圧縮着火燃焼の排出ガス評価を行った.そして,低圧縮比と高圧縮比および吸気弁閉時期が予混合圧縮着火燃焼の排出ガス,燃費に及ぼす影響を調べた.
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早川 晃弘, 小林 正一, 北川 敏明
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
811-816
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
メタン乱流予混合火炎を対象に,火炎核の消炎特性について研究を行った.消炎は,乱流Karlovitz数の大きい条件で生じた.過濃火炎では,熱-拡散効果の影響で消炎しているものと考えられる.一方,希薄火炎では,反応の特性時間が長いために,反応が完結できなかったことにより消炎に至ったと考えられる.
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水嶋 教文, 吉村 佳, 草鹿 仁
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
817-822
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
LPGの主成分であるC
3H
8,
n-C
4H
10,
i-C
4H
10とレギュラーガソリンの層流予混合燃焼機構の相違を,一次元層流予混合火炎の数値計算結果から詳細に解析した.更に,燃料種の違いによる層流燃焼速度の差異がSIエンジンの燃焼速度に与える影響を,実験および二領域モデルによる解析を行い検討した.
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副島 光洋, 松下 祐樹, 坂口 慎吾
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
831-836
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
OHVカム・ローラフォロワ動弁機構摩擦試験機を用い,カム・ローラ間の接触荷重と摩擦力を測定し,すべり軸受やニードル軸受のローラ支持軸受の方式,組成の硫酸灰分・燐分・硫黄分を減らしたLow-SAPS対策の低粘度エンジン油性状などがカム・フォロワ接触部とそれ以外の動弁要素接触部の摩擦損失に及ぼす影響を調べた.
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金子 豊治, 山下 実, 大堀 正衛, 村上 元一
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
837-841
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
フリー
Euro5によるPM規制及び欧州CO2 140g/kmに対応するため、世界に類を見ない低S.Ash(硫酸灰分)で低燃費なディーゼルエンジンオイルDL-1/C2 0W-30を開発した。高信頼性、低S.Ash、低燃費を高次元で実現し、排ガス後処理装置のDPFに対応しながら、B1 5W-30と比較して車両燃費向上率で2%、CO2削減で3g/kmを達成した。
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谷口 聡, 吉田 香織, 北野 康司, 阪田 一郎
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
843-848
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
ジャーナル
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RME30%混合軽油を強制的に酸化劣化させた燃料を試作して、燃料の変質と車両エミッションへ及ぼす影響を調査した。結果は、新油と比較して、過酸化物価は高いが全酸価が低い酸化劣化レベルまでであれば、重合物と酸の生成は少なく、車両エミッションへ及ぼす悪影響も殆どない事がわかった。
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関根 裕一, 祖山 均
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
861-866
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
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キャビテーション気泡の崩壊衝撃力を活用したキャビテーション・ショットレス・ピーニング(CSP)によりコンロッド用の熱間鍛造用金型の寿命を向上できることをこれまでに実証してきた.本報では,さらなるピーニング効果の向上と機構解明を目的としてCSPを施した合金工具鋼の残留応力の深さ方向分布などを測定した.
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岩瀬 竜也, 倉橋 哲郎, 町田 貴史, 森 博子, 北岡 広宣
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
873-878
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
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状況・個人差に応じて異なる車両挙動の再現を目的としている。走行データを分析し、加速時の過渡応答、操舵時の横加速度等が運転特性の違いを表すことを確認した。また、運転スタイルに関するアンケート調査結果と運転特性の関連性を調べた結果、アンケート調査によって運転特性を推定できる可能性が示された。
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石田 健二, 蜂須賀 知理, 木村 禎祐, 上條 正義
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
885-890
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
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覚醒低下を誘発する単調作業下における,トラッキングエラー・反応時間・心拍数・閉眼率・脳波・眠そうな表情等,ドライバの覚醒状態を評価する各指標の出現傾向を実験計測し比較した.表情は,他の指標に比べ,脳波(α波含有率)に対する相関が最も高い結果を示した.また,操舵ふらつきや反応時間は,表情が居眠りに陥る状態になってから増大する傾向が観察された.本結果から,表情は居眠りに陥る前段階のドライバの眠気レベルを捉えるのに有効であることが示唆された.一方,心拍数は,その増減傾向が3つのパターンに分かれ,覚醒低下が生じても,眠気への抵抗が強い場合では覚醒時よりも増大する可能性が示唆された.
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竹原 昭一郎, 須田 義大, 深田 修, 下山 修
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
899-904
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
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本研究は,ドライバ操舵行動に着目し,個々のドライバ特性を把握するための基礎検討として,技能差に着目し,クランク走行やハンドリング路の走行などから,ドライバの操舵行動特性に関して,車両特性や走行環境に対する適用力を考慮した分類を行うための評価法の考案を行う.
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河井 真知子, 大門 樹
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
905-911
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
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様々な情報提供サービスが車載情報システムに搭載された場合に,情報呈示時の喚起音の階層化がドライバ行動に与える効果を検討した.各サービスの重大性・緊急性に応じて異なる喚起音を用いた場合と喚起音を階層化しない場合についてドライビングシミュレータ実験により比較し,ドライバ行動に与える影響を計測・評価した.
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-周辺視野への注意配分とディストラクションの関係-
福田 勝之, 臼井 右, 大日方 五郎, 長谷 和徳, 金 泳佑, 濱田 洋人, 犬塚 保広
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
913-918
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
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運転中、車体の揺れに対し視線の安定のために前庭動眼反射(VOR)が常に発生している。本研究では、VORの特性の変化をドライバの注意状態の評価指標として用い、周辺視野における視覚認知課題がVORに与える影響を考察した。追従課題及び、中心視、周辺視への副次課題を課し、VORの特性の変化を検証した。
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加藤 晋, 橋本 尚久, 津川 定之
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
919-924
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
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本報告では,先行する車両やインフラから加速度情報などを通信機能により伝播させ、その情報を受けた車両が,渋滞の原因となるショックウェーブの伝播抑制を考慮した予見的な速度制御を行うことを提案する.交通流の改善効果について,機能の低車載率を含めてシミュレーション解析に基づいて考察する。
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鈴木 桂輔, 井田 雄也, 山田 喜一
原稿種別: 研究論文
2009 年40 巻3 号 p.
925-932
発行日: 2009年
公開日: 2010/07/26
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交差点右折時に対向車両との車間距離情報を提示する装置を例に,システム導入による事故低減効果を分析する手法を提案した.まず,右折行動を模擬するドライバモデルを構築し,衝突頻度を分析した.ついで,筆者らが提案する,ドライバとシステム全体でのエラー確率を分析するモデルを適用して,事故低減効果を分析した.
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