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-エンジン摩擦計測技術の改良-
山下 健一, 飯島 章, 中島 健朗
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻5 号 p.
991-996
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
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エンジン機関摩擦の計測によりエンジン各部の摩擦損失を推定することは重要であるが、モータリング法などでは着火運転時とは条件が異なる場合が多い。そこで、着火実働時の時刻歴エンジンフリクション計測の測定手法を改良し精度向上を行ない、実機での摩擦損失低減の評価に使用可能とした。
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-ピストン系改良による摩擦損失低減-
飯島 章, 山下 健一
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻5 号 p.
997-1002
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
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リング張力低減,ボアとピストンの粗さ低減,ベアリングの幅減少とモリブデンコート,カムシャフトのニードルベアリングを用い,3.0Lディーゼルエンジンの摩擦損失を低減した.ダミーヘッド加工により,リング張力低減によるLOCとブローバイの増加を抑えた.ボアとピストンにモリブデンショットを行い,ボアとピストンの粗さ低減によるスカッフを防止した.ピストンリングにディンプルを施すことで摩擦損失が低減することも確認した.
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河崎 澄, 渡邉 勇太, 山根 浩二, 近藤 千尋, 狩野 孝明
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻5 号 p.
1003-1008
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
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本研究は,パーム/ヤシ由来脂肪酸2-エチルヘキシルエステルの,ディーゼル燃料としての利用可能性を実験によって明らかにした.その結果,脂肪酸エチルヘキシルは,ディーゼル機関にふさわしい,物理的・化学的性質を有しており,軽油と同等またはそれ以上の機関性能および排気特性を示すことがわかった.
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小林 伸治, 近藤 美則, 伏見 暁洋, 藤谷 雄二, 齊藤 勝美, 高見 昭憲, 田邊 潔
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻5 号 p.
1009-1014
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
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最新の筒内直接噴射ガソリンエンジンから排出される粒子状物質について、都市内実走行モード等により、その排出重量、排出個数、粒径分布、炭素成分などを測定した。排出重量は、最新のディーゼル乗用車の規制値以下であったが、個数排出量は、欧州で定められているディーゼル車の排出規制値を上回る結果となった。
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-圧縮比,燃焼室形状およびノズル噴孔径の影響-
岡本 毅, 瀬戸 雄史, 高瀬 繁寿, 原 崇, 柳澤 直樹, 徳丸 武志, 島﨑 直基
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻5 号 p.
1015-1020
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
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これまでの研究で,DME過給ディーゼルエンジンのEGRシステムをLow Pressure Loopにすることで,NOxとCO
2のトレードオフが改善することを明らかにした.本稿では,燃費と排出ガスを更に低減する為の知見を得ることを目的として,圧縮比の変化,ノズルの小噴孔径化および燃焼室形状がエンジン性能に及ぼす影響を調べた.
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田上 公俊, 加藤 義隆, 岩清水 健, 宮脇 健, 嶋田 不美生, 橋本 淳
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻5 号 p.
1021-1026
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
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現在の内燃機関の設計は,地球環境問題とエネルギー資源枯渇問題から,低公害なエネルギー燃料の利用と高効率な燃焼技術が求められている.本研究では,代替燃料として注目されているDMEの実機に近い高圧雰囲気下での燃焼速度などの基礎燃焼特性を調べた.
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― 温度および当量比の影響 ―
中野 道王
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻5 号 p.
1027-1032
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
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反応中間生成物が自着火遅れに及ぼす影響をn-heptaneの詳細反応シミュレーションを用いて検討し、HCCI燃焼の着火時期制御に適した適用条件について考察した。反応中間生成物の添加による着火遅れ時間短縮効果は低温条件で高く、特に負の温度依存性を示す温度条件より低温で効果が高い。この特性は希薄混合気でより顕著となる。
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堀部 直人, 田村 一生, 濱田 貴之, リュウ ロン, 石山 拓二
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻5 号 p.
1039-1044
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
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単気筒ディーゼル機関を用いて,パイロット噴射量や時期を変えながらアフター噴射条件を変化させて実験を行い,その結果を,アフター噴射を行わない場合と比較し,メイン噴霧火炎とアフター噴霧の干渉を考慮した考察を加えることにより,アフター噴射による黒煙低減効果が得られる条件について検討を行った.
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エンジン燃焼室の最適冷却法の研究-
高橋 大志, 中田 浩一, 葭原 泰司
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻5 号 p.
1045-1050
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
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熱効率向上を目的としてエンジンの熱エネルギー活用が求められている.本研究では,CAE(気流燃焼計算と構造熱計算)と実験を組み合わせることで,単気筒エンジンでの燃焼室周りの熱流れの解明を行った.その結果,性能と燃費が両立するノッキングの改善手法は,ライナの排気側上部の冷却強化であることを明らかにした.
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市川 靖, 池添 圭吾
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻5 号 p.
1051-1056
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
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FCV市場化への最重要課題は,燃料電池とシステムの小型化・低コスト化で,その一つに,アノード側システムの簡素化が望まれている.今回,アノード循環系の廃止を目指し,アノード極の圧縮性低Re数流れ場の数値解析および,連続質量分析計による燃料電池チャネル内ガス濃度分布計測を実施したので,その結果を報告する.
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石田 哲也, 石崎 俊雄, 粟井 郁雄
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻5 号 p.
1063-1068
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
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0Ω電源を持つ”磁界共鳴型”ワイヤレス無線電力伝送システムの測定方法を提案している。ベクトルネットワークアナライザ(VNA)を用いてSパラメータを測定し、0Ω電源時のシステムの伝送効率等を算出する。VNAによる測定は非常に簡単である為、この測定方法はシステムの評価手法として非常に有用である。
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品川 貴志, 村松 英行, 大山 鋼造, 山岡 裕生
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻5 号 p.
1069-1073
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
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タイヤの走行抵抗の燃費への寄与は1割を超えることが知られているが、走行状態によるタイヤ姿勢変化と走行抵抗の関係は明確になっていない。本報ではタイヤ姿勢と燃費向上の関係を明確にするため、FEMタイヤモデルを用いてタイヤ単体での走行抵抗発生メカニズムについて考察する。
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中村 俊貴, 草鹿 仁, 中野 大夢
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻5 号 p.
1081-1086
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
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ICEVに比べ車両構成が複雑なHEVにおいて,パワートレイン要素を最大限有効利用するための設計指針獲得は今後益々重要になると考えられる.本研究ではモデルベース開発の一助として,車両性能を再現するドライブトレインモデルを用いて各車両における最適な構成要素の組合せを導出する基礎検討を行ったので報告する.
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須磨 達也, 長尾 豊, 望月 隆史, 海老澤 弘道
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻5 号 p.
1093-1098
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
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車両状態における車室内騒音の寄与を車体とサスペンションのモードに分離する手法を提案する。個別にモーダル縮約した車体とサスペンションをモーダル差分構造法(MDS)でフルビークル化し、各コンポーネントのモード寄与を算出する。大規模車両モデルに適用し、固有値配列や目標性能割付等の検討に有効であることを示す。
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- 多目的最適化シミュレーションを用いた最適筒内圧波形の検討 -
小澤 恒, 中島 健朗
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻5 号 p.
1099-1104
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
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ディーゼルエンジン本体で燃費改善を推進する場合,熱効率の良い上死点付近での燃焼が有効である.この際に課題となる燃焼騒音と燃費のトレードオフを改善することを目的として多目的最適化シミュレーションによる最適な筒内圧波形の導出を試みた.このシミュレーションの概要と導出した最適波形の検証結果を報告する.
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岩本 正実, 閔 庚甫, 金原 秀行
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻5 号 p.
1111-1116
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
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後突時の頭頚部挙動を正しく予測することは,むち打ち障害発生メカニズムを解明する上で重要である.本研究では大脳基底核の数理モデルである強化学習を用いた筋制御法を頭頚部FEモデルに適用し,低速後突時の頭頚部の筋活動と挙動を予測した.筋活動の有無や筋断面積の個体差が頭頚部挙動の及ぼす影響について考察した.
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日坂 翔馬, 上條 俊介
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻5 号 p.
1117-1122
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
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本論文では無線デバイスを用いた交通安全システムの提案をする.Zigbee受信機が車両の4隅に設置され,他車両や歩行者が持つ送信機からの受信電波強度を比較し,その位置を推定する.本研究は,GPSにおける市街地や車載カメラにおける見通し外領域といった,従来システムの苦手領域を補完できる技術の提案である
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高木 伸哉, 山田 啓一
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻5 号 p.
1131-1137
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
ジャーナル
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一般ドライバが通常の覚醒レベルにおいて道路を走行したときの,車両が僅かに蛇行しながら走行する挙動が,その車両を運転するドライバの反応時間と統計的に関係していることを確認した.そして,車両の横方向変位,横方向変位の時間微分あるいは操舵角のスペクトルと反応時間の分布との統計的な関係を明らかにした.
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奥津 泰彦, 濱本 直樹
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻5 号 p.
1139-1144
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
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車室内空力騒音へ影響する物理量として,気流の対流による変動レベルの大きい圧力変動だけでなく,音波の圧力変動も考慮する必要があると考えられた.特に高周波数帯域では,音波の圧力変動が支配的にサイドガラス面上に分布している領域が存在し,その領域では質量則に基づいた音響透過損失に従っていることが確認された.
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- ディーゼル貨物車運転時のエコドライブ運転技術とCO2,NOx 排出特性との関係 -
佐藤 進, 鈴木 央一, 宮 雅芳, 飯田 訓正
原稿種別: 研究論文
2012 年43 巻5 号 p.
1145-1150
発行日: 2012年
公開日: 2013/01/15
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エコドライブによるCO
2削減効果およびリアルワールドでのNOx排出特性への影響を明らかにするために,車載型排出ガス計測システムを搭載したディーゼル貨物車による実路走行試験を実施した。エコドライブの運転技術を実施した際の,CO
2排出量の削減効果とNOx排出量の変化を積載条件別に解析したので報告する。
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