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中津 朋寛, 横山 翔平, 浅井 隆弘, 西保 裕司, 山本 和弘
2021 年52 巻4 号 p.
732-737
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/04
ジャーナル
フリー
本研究では炭素粒子発生器を用いてガソリン車から排出される微粒子を模擬し,捕集実験を行った.素材には耐熱性に優れたSiCスポンジを使用した.今回はマイクロスコープでフィルタ内部の粒子堆積領域を可視化した.細孔径の異なるスポンジの組み合わせを検討し,捕集時間により減少がどのように変化するのかを議論した.
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斉藤 亮一, 野田 尚昭, 佐野 義一, 宋 健, 南 健瑠, 宮城 新, 岡村 知明
2021 年52 巻4 号 p.
738-743
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/04
ジャーナル
フリー
ピンとプレートの圧入率を変化させてローラーチェーンの疲労強度を評価した.疲労試験には,両端部を穴あけされたプレートに,ピンが圧入嵌合された試験片を用いた.また耐久線図による強度評価を行うため,FEM解析を行った.試験の結果,圧入率δ/D>0は,δ/D=0よりも,疲労限度が向上することがわかった.
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塩津 勇, 日下部 誠, 長田 育充, 野沢 右, 中澤 輝彦
2021 年52 巻4 号 p.
744-749
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/04
ジャーナル
フリー
2モータEVシステム用新ドグブレーキを提案する.本ブレーキは,2モータEVシステムの運転可能領域を拡大することができる.更に,係合タイミングを制御することで,回転体の慣性エネルギーを吸収できる.検討の結果,係合時に発生するドライブシャフトトルクの変動を62%低減できることを実機確認した.
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-都市間物流におけるCO2削減,エネルギ転換の可能性-
佐々木 正和
2021 年52 巻4 号 p.
750-755
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/04
ジャーナル
フリー
xEV化が遅れている大型トラック、低コストで長寿命な蓄電池が出現していなかった等による物流コスト悪化懸念が背景であるが、今後、電動系、特に蓄電池の進化が大きいと予測される。第1報ではそれらの進化により大型トラックのxEV化によるCO2削減効果、燃料経済性の可能性について検討結果を報告する。
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-蓄電池の性能・寿命・コストの進化による電動化の経済的可能性-
佐々木 正和
2021 年52 巻4 号 p.
756-762
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/04
ジャーナル
フリー
今後、xEV用蓄電池の大きな進化が予測される。これまで適応性ある蓄電池が出現せず電動化が遅れていた大型トラックについて、本報では蓄電池の進化が寿命およびライフサイクルコストにどの程度効果的なのかを試算し、第1報で報告した燃料経済性と併せ総合的経済性を検討し、今後15年先までの可能性・課題を報告する。
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奥井 伸宜
2021 年52 巻4 号 p.
763-768
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/04
ジャーナル
フリー
実路走行排出ガス(RDE)試験が乗用車に適用される。今後、重量車への適用も想定されるが、車種車型が多数存在するため、実車両を用いたRDE試験は困難と考えられる。そこで、従来試験手法を基にし、重量車RDEの代替評価の可能性を検討している。今回は、実走行時の走行風をエンジンベンチに適用し評価を行った。
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戸田 勇介, 齋藤 晴輝, 戸井 武司
2021 年52 巻4 号 p.
769-774
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/04
ジャーナル
フリー
本研究ではディーゼルエンジンの各気筒の違いに着目し,快音化手法の検討を行う.はじめに,主観評価により燃焼音のばらつきによる印象変化を把握する.次に主観評価の結果に基づき重回帰分析を行い,快適感推定モデルを構築する.またシリンダブロックを用いた数値解析により,構造変更による変調度低減を行う.
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柴田 裕一, 鬼頭 壮宜, 石田 裕之, 後藤 優吾, 上條 正義
2021 年52 巻4 号 p.
775-781
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/04
ジャーナル
フリー
薄暮から夜間の交通事故低減を目的に、照明を用い路面にシンボル等を投影することで、車両から周囲の歩行者等への注意喚起する路面描画ランプが検討されている。本稿では駐車場での車両後退時の歩行者事故防止を目的としたバックアップランプと連動して点灯する路面描画ランプについて着目した。歩行者が路面描画ランプの点灯に気づくため必要な明るさ、及び適した点灯方法を実験的に求めた結果について報告する。
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郭 鐘聲, 荒田 和善, 小林 将也, 須田 義大, 筒井 孝夫, 戸畑 秀夫
2021 年52 巻4 号 p.
782-787
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/04
ジャーナル
フリー
本研究では自動運転を想定した動的環境において,単純着座時の快適性に影響するシート側の要素を明らかにすることを目的とし,シート着座時の座圧計測に基づく物理指標とユーザの主観,生理指標との関連性について,動揺装置を有するドライビングシミュレータを用いて検討した.
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関根 道昭, 澤間 祐人, 榎本 恵, 加藤 洋子
2021 年52 巻4 号 p.
788-793
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/04
ジャーナル
フリー
検出反応課題(DRT)により自動運転中にスマートフォンと固定画面を用いたセカンダリアクティビティの作業負荷の定量化を試みた.結果,固定画面の運転引継ぎ時間はスマートフォンよりも長かったが,DRT反応時間からその傾向を明確に見出すことはできず,DRTを適用できる課題の性質に制約があることが示唆された.
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平尾 章成, 五十嵐 智貴, 中島 洋幸
2021 年52 巻4 号 p.
794-799
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/04
ジャーナル
フリー
車両においては,操作形態の異なるスイッチが数多く配置されている.これらのスイッチで高品質な操作感を実現するため,操作形態の異なるプッシュ・ダイヤル・プルの3種類のタイプのスイッチについて,操作感の構成要素と物理特性について,感性評価から求めた.さらに,操作感の知覚メカニズムについて考察した.
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宇野 宏, 古賀 光, 佐藤 真平, 阿部 正明
2021 年52 巻4 号 p.
800-807
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/04
ジャーナル
フリー
運転行動を劣化する車内音声操作タスクの定性的要因を把握するため,4通りの運転シミュレータ実験を行った.その結果,(1)システムの音声認識エラー,(2)情報量の多い視覚表示の併用,(3)所要時間の長いタスク,(4)記憶や計算負荷を生じるタスクは,車両位置変動性を増加させることがわかった.
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安井 哲, 村田 收
2021 年52 巻4 号 p.
808-813
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/04
ジャーナル
フリー
地面移動とホイール回転が動的空気力に及ぼす影響を明らかにするため、ハッチバック車模型のピッチ運動を対象に、風洞計測とCFD解析を行った。解析の結果,地面移動とホイール回転により、模型床下、リヤホイールハウスの流れ場が変化することで、模型に作用する動的空力特性が変化することを明らかにした。
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桑原 正明, 杉本 雅明, 中島 崇, 北山 慎吾, 清水 信哉
2021 年52 巻4 号 p.
814-819
発行日: 2021年
公開日: 2021/06/04
ジャーナル
フリー
金属インクジェット印刷技術とインモールド成形技術を組み合わせた3D配線部品の自動車採用時の効果を報告する。自動化や電動化による配線数の増加と環境負荷、金属資源保護の問題に着目。内装の照明部品に本3次元配線技術を適用し、構成部品数に加え製造時の廃液を最大92%、銅の使用量を約60%低減することを解明。
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井上 欣也, 北田 泰造, 菅田 佳博, 朝倉 遼太, 菊池 開, 倉田 和郎, 田中 大
2021 年52 巻4 号 p.
820-825
発行日: 2021年
公開日: 2021/07/21
ジャーナル
フリー
ガソリンエンジンの熱効率を高める方法として超希薄燃焼の実現が望まれている.本研究では,リーン限界拡大のために用いられる流動強化が初期火炎成長のばらつきに及ぼす影響を調査するため,実機エンジンでの燃焼可視化試験を実施し,撮影画像および筒内圧解析結果を用いて現象の整理を試みた.
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諏訪 大地, 篠原 弘亘, 荒木 幹也, ゴンザレス ファン, 志賀 聖一
2021 年52 巻4 号 p.
826-832
発行日: 2021年
公開日: 2021/07/21
ジャーナル
フリー
ポート噴射火花点火機関において,燃料が最初に筒内へ流入するサイクルに着目し,燃料液滴の存在,燃料混合気の不均質性,消炎層が燃焼に及ぼす影響を実験的に調査した.筒内の残存液滴ならびに混合気の不均質性は,燃焼範囲を過濃側にシフトさせる.不均質度推定モデルを用いることで,その影響を推算することができる.
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安間 弘喜, 立花 三奈, 前島 辰哉, 松村 恵理子, 千田 二郎
2021 年52 巻4 号 p.
833-838
発行日: 2021年
公開日: 2021/07/21
ジャーナル
フリー
燃料噴霧モデリングの精度には,液滴分裂モデルが大きく影響する.直噴ガソリン用マルチホールインジェクタでは,噴孔内部の乱れにより現象が複雑化するため,分裂形態は未解明である.本研究では,上記インジェクタにおける分裂形態を解明するため,顕微鏡レンズと高速度カメラを用いて噴霧根元部の拡大撮影を行なった。
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