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後藤 紳一郎, 渥美 雅保
2022 年 53 巻 2 号 p.
296-301
発行日: 2022年
公開日: 2022/02/11
ジャーナル
フリー
高齢ドライバーの事故低減のために,無信号交差点の危険度評価が必要となる.そこで,交差点のストリートビュー画像から得られるセグメント分布により,見通し視野角を推定する手法を提案する.本研究では,その実用性と精度の改善に向けて特徴量の最適化を行った結果,1枚の画像から80%を越える精度を達成した.
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小杉 信彦, 那須 浩平, 配島 拓司, 佐野 滋則, 内山 直樹
2022 年 53 巻 2 号 p.
302-307
発行日: 2022年
公開日: 2022/02/11
ジャーナル
フリー
自動車用ワイパシステムにおいて,設計と実際の反転位置との乖離であるオーバーランと消費電力の低減が求められている.本論文では,オーバーランとモータ電流を目的関数とした,応答曲面法によるワイパ動作軌道の多目的最適化を提案した.結果,多目的最適な動作軌道を得られ.その最適解はワイパ運動方向に依存していた.
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高塚 智博, 橋本 宗昌, 小松 明, 榎 和広, 石川 直也
2022 年 53 巻 2 号 p.
308-313
発行日: 2022年
公開日: 2022/03/04
ジャーナル
フリー
乗用ガソリンエンジンでは低負荷域のポンプ損失低減を狙い吸気閉弁時期を変更する可変バルブタイミング機構等が採用されている.本研究では,大型商用ディーゼルエンジンの低負荷域のポンプ損失低減と高負荷域の機関性能を両立する吸気閉弁時期について,シミュレーションを用いた検討と実機を用いて評価を行った.
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小口 瞳史, 荻山 彪吾, 三上 真人
2022 年 53 巻 2 号 p.
314-319
発行日: 2022年
公開日: 2022/03/04
ジャーナル
フリー
ディーゼルエンジンにおいて,燃焼衝撃の伝達経路である主軸受では燃焼衝撃によって粗さ接触が生じることがあるが,粗さ接触圧力の有無によって燃焼起因振動の伝達特性,減衰特性が変化することが筆者らの研究によって示唆されているため,主軸受粗さ接触が燃焼起因振動に与える影響をシミュレーションによって解析した.
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坂根 悠平, 山﨑 泰助, 菅野 椋太, 小橋 好充, 柴田 元, 小川 英之
2022 年 53 巻 2 号 p.
320-325
発行日: 2022年
公開日: 2022/03/04
ジャーナル
フリー
ディーゼルエンジンにおいて,過給やEGRなどで変化する運転条件が着火遅れに及ぼす影響を把握するため,各パラメータを広範かつ独立に設定して系統的なデータを取得した.得られた着火遅れに対して重回帰分析を適用し,燃料噴射圧力,筒内平均温度および酸素分圧の三因子を含むアレニウス型の着火遅れ予測式を提唱した.
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坂根 悠平, 菅野 椋太, 楊 俣睿, 小橋 好充, 柴田 元, 小川 英之
2022 年 53 巻 2 号 p.
326-331
発行日: 2022年
公開日: 2022/03/04
ジャーナル
フリー
過給・EGR条件下におけるディーゼル燃焼の着火遅れに対するセタン価の影響を把握するため,種々のセタン価の燃料について,吸気の酸素濃度,温度,および圧力を広範に設定して系統的な着火遅れデータを取得した.各パラメータの影響度を明らかにするとともに,セタン価を含むアレニウス型の着火遅れ予測式を提唱した.
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福田 敦士, 森本 森本, 桑原 一成
2022 年 53 巻 2 号 p.
332-339
発行日: 2022年
公開日: 2022/03/04
ジャーナル
フリー
高精度ノッキング予測モデルの確立のためLivengood-Wu積分による自着火予測の誤差要因を検討してきた.冷炎反応がおよぼす影響を検討するため,ノルマルヘキサデカンの温度・圧力・当量比依存性を再現可能な総括式を構築し,総括式を用いたLivengood-Wu積分による予混合圧縮着火予測を数値的に行う.
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秋濱 一弘, 中村 真菜, 石井 一洋, 橋本 淳
2022 年 53 巻 2 号 p.
340-346
発行日: 2022年
公開日: 2022/03/04
ジャーナル
フリー
従来の1/3規模(72化学種,409反応)のガソリンサロゲート燃料用簡略モデルを提示した.すす生成量とその時間特性について総合的な検討を実施.衝撃波管のすす生成実験データ用いて粒子核生成速度を見直した.その結果,実験値と概ね一致し,エンジン筒内のすす生成3D-CFD計算に適用可能なモデルが得られた.
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榎本 良輝, 篠原 達也, 野元 茂, 三上 直孝, 渡邉 一雅, 河原塚 史裕, 内田 登
2022 年 53 巻 2 号 p.
347-352
発行日: 2022年
公開日: 2022/03/04
ジャーナル
フリー
ディーゼルエンジンの大幅な熱効率向上には燃焼期間中の冷却損失の低減が極めて重要である.この冷却損失メカニズムの解明に向けて燃焼室壁面の瞬時熱流束の直接計測を目的に、高熱効率を狙った超高筒内圧(35MPa)条件で使用可能な小型熱流束センサーの開発を行ったので、その概要と得られた結果について報告する.
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高塚 智博, 橋本 宗昌, 小松 明, 榎 和広, 石川 直也
2022 年 53 巻 2 号 p.
353-359
発行日: 2022年
公開日: 2022/03/04
ジャーナル
フリー
ディーゼル乗用車では冷間始動時のNOx浄化率向上のため,電気ヒータ(EH;Electric Heater)の採用例がみられる.ここでは,大型商用車用ディーゼル機関に搭載位置の異なる 2つのEHを用いた場合の準定常運転とWHTCモード運転にて,NOx浄化触媒前の排気温度の変化を調査し,1次元シミュレーションに反映させてEHのNOx浄化率改善効果を推定した.
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- WLTC 試験モードを考慮した数値計算-
中村 真季, 横田 幸治, 小澤 正邦
2022 年 53 巻 2 号 p.
360-365
発行日: 2022年
公開日: 2022/03/04
ジャーナル
フリー
排ガス規制が強化される中,ガソリン車から排出される微粒子状物質(PM)も規制対象になる.ガソリンエンジンから排出されるPMはガソリン微粒子フィルター(GPF)を用いて捕集する.そこで本研究は,ガソリンエンジンのWLTC試験モードを考慮した数値計算を行い,最適なPMの堆積・酸化の条件を提案した.
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佐々木 竜一, 望月 和矢, 飯島 直樹, 臼井 美幸樹
2022 年 53 巻 2 号 p.
366-372
発行日: 2022年
公開日: 2022/03/04
ジャーナル
フリー
CAEを用いたオイル挙動の解析と検証実験による知見を用いて,高精度なオイル消費予測手法の開発に取り組んでいる.本稿ではオイル消費に高い寄与を示す3ピースオイルリング周辺のオイル挙動について述べる.解析では実機相当条件にて油膜挙動が測定結果と定性的に一致し,オイル挙動予測手法としての有効性を確認した.
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中澤 輝彦, 日下部 誠, 長田 育充, 服部 治博
2022 年 53 巻 2 号 p.
373-378
発行日: 2022年
公開日: 2022/03/04
ジャーナル
フリー
二つの既存モータと遊星歯車および動力切替え機構を組み合わせ,全走行シーンに対応する大出力電動駆動システムを提案する.二つのモータ出力に対し,遊星歯車を高負荷・低速時には減速機として使用して各モータの損失を低減することで,システムの連続運転が可能な領域を約36%拡大できることをベンチ試験で確認した.
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- 路面摩擦特性指標の推定手法構築-
栗谷川 幸代, 景山 一郎, 原口 哲之理, 金子 哲也, 淺井 基博, 多比良 峻, 松本 学
2022 年 53 巻 2 号 p.
379-384
発行日: 2022年
公開日: 2022/03/04
ジャーナル
フリー
先行研究で設計した摩擦特性計測システムを用いて路面摩擦特性指標を推定する手法の妥当性及び汎用性の確認を行った上で,実時間における路面摩擦特性指標の推定を想定した際の効率化に関して検討した.
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吉原 佑器, 田中 貴紘, 大須賀 晋, 藤掛 和広, Karatas Nihan, 金森 等
2022 年 53 巻 2 号 p.
385-390
発行日: 2022年
公開日: 2022/03/04
ジャーナル
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頭部動作は高齢ドライバの運転評価において有効であるが, 技術的な観点から開発された指標は, 一般のドライバにとって直観的ではない. 本稿では高齢ドライバのシミュレータ運転時の頭部動作に主成分分析を行い, 解釈しやすい直観的な評価軸を得た. さらに運転評価のためのフィードバックを考察した.
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國富 将平, 鮏川 佳弘, 白川 正幸
2022 年 53 巻 2 号 p.
391-396
発行日: 2022年
公開日: 2022/03/04
ジャーナル
フリー
既存の画像を加工し学習データを増加させるData Augmentationを用いることで先進事故自動通報システムの活用に向けた深層学習による歩行者衝突検知精度向上を試みた.その結果,コントラストを低下させた学習データを追加することで検出率が86.8%となり従来手法に対し34.3points上昇した.
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島崎 敢, 小嶋 理江, 新海 裕子, 稲上 誠, 青木 宏文
2022 年 53 巻 2 号 p.
397-403
発行日: 2022年
公開日: 2022/03/04
ジャーナル
フリー
タッチパネル式ディスプレイとCGを組み合わせたリスク評価テストを開発し,自己評価機能を加えることにより,セルフモニタリング能力も測定可能なものとした.指摘されたハザードの種類により,成績の低さが何に由来するのかの推定を試みた.一部の実験参加者は補償意図も分析を行った.
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鳥居 和史, 水野 由裕, 遠山 一則, 清水 茂樹, 向後 颯太
2022 年 53 巻 2 号 p.
404-409
発行日: 2022年
公開日: 2022/03/04
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フリー
本研究では,都市のあるエリア(約130m四方)における交通事故の有無を,年・月ごとに予測する手法を開発した.道路,天候,イベントなど様々な構造化データと衛星画像を融合したマルチモーダルAIを開発し,福岡市の人身事故データを用いて学習した結果,ROC曲線のAUC=77%を持つモデルの開発に成功した.
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野田 尚昭, 王 彪, 佐野 義一, 川野 凌, 劉 溪, 乾 湧人, 高瀬 康
2022 年 53 巻 2 号 p.
410-417
発行日: 2022年
公開日: 2022/03/04
ジャーナル
フリー
本論文では,ユンカー緩み試験における緩み過程を,ナット締付力の繰返数による変化として捉え,これを3次元FEM解析により求める.その結果をユンカー緩み試験で得られた結果と比較して,ピッチ差付きナットの耐緩み性能を評価し,そのメカニズムにも言及する.
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野田 尚昭, 川野 凌, 王 彪, 佐野 義一, 高瀬 康
2022 年 53 巻 2 号 p.
418-423
発行日: 2022年
公開日: 2022/03/04
ジャーナル
フリー
本論文では,ピッチ差付ナットの異なるボルト呼び径に対する適切なピッチ差についての考察を行った.M12のユンカー式緩み試験で得られた適切なピッチ差からねじ山のオーバーラップ長さを求め,他の呼び径に適用した.得られた結果の妥当性をFEM解析でプリべリングトルクを求め検証した.
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-出会い頭交差点における対自転車事故防止に向けた検討-
中村 弘毅, 安部 原也, 小川 伯文
2022 年 53 巻 2 号 p.
424-429
発行日: 2022年
公開日: 2022/03/04
ジャーナル
フリー
高齢ドライバの対自転車事故防止に向けて,見通しの悪い交差点場面を対象として,出会い頭自転車に対する高齢ドライバの視認行動の特徴を調べた.また,運転支援を導入したことによる影響についても評価した.それらを熟練相当ドライバと比較することで高齢ドライバの視認行動の特徴および運転支援の効果や課題を整理した.
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三宅 正樹, 西尾 誠人, 神邊 篤史, 鈴木 桂輔
2022 年 53 巻 2 号 p.
430-436
発行日: 2022年
公開日: 2022/03/04
ジャーナル
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感性評価に基づく操舵感の定量評価手法の構築に取り組んだ.オフセンタ領域の反力特性を模擬したドライビングシミュレータを用いて,被験者の生理指標と感性評価値の主成分との相関分析を行ったところ,交感神経指標の心電図LF/HFとLF/(LF+HF)は快適感と強い相関があり,好みの反力特性においてより集中して運転できる可能性を示した.
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高村 宏行, 今井 伸哉, 山崎 渉, 王 宗光
2022 年 53 巻 2 号 p.
437-442
発行日: 2022年
公開日: 2022/03/04
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自動車フロントエンドの冷却設計に最適化CFDを活用する場合,車両フルモデルを用いると高い予測精度を確保でき,図面にも反映しやすい.しかし,過大な計算コストが課題となっていた.本研究では,複数精度CFDと固有直交分解を用いて計算コストを削減し,効率的に冷却構造を検討するプロセスを提案する.
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高橋 利道, 羽二生 隆宏
2022 年 53 巻 2 号 p.
443-448
発行日: 2022年
公開日: 2022/03/04
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WLTPでは2WD車両を4WDシャシダイナモメータにて試験を実施することが認められている.2WD車両のディーゼル乗用車と減速エネルギを有効活用するハイブリッド車を用いて,シャシダイナモメータ4WD制御方式による違いが燃費及び排出ガスに及ぼす影響を確認した.
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