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矢ヶ崎 徹, 佐藤 健太, 菊池 繁樹, 森本 梨聖
2025 年 56 巻 2 号 p.
197-202
発行日: 2025年
公開日: 2025/02/05
ジャーナル
フリー
CVT金属ベルトの振動特性をDRおよびDNプーリの2つの軸受部の振動伝達特性で評価した.普及型では800-840Hzにおいて軸間方向の振動に共振現象が確認されたが,進化型では共振現象は確認されなかった.この共振現象は弦部でエレメントのスピン運動が加わることで発生することを明らかにした.
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加藤 琢真
2025 年 56 巻 2 号 p.
203-206
発行日: 2025年
公開日: 2025/02/05
ジャーナル
フリー
自動車の変速機においては回転軸芯給油が行われているが,オイルの安定供給とその挙動が大きな課題となっている.本研究は,高速回転シャフトを模したパイプにおいて,排出孔から潤滑されるオイル流量の回転数感度,排出孔周りの流動状態に着目し,排出孔形状が潤滑流量や流動状態に及ぼす影響を明らかにした.
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-リン酸鉄系セルと三元系セルの安全性に対するリチウム析出の影響の違い-
小鹿 健一郎, 釣賀 英樹, 森田 朋和, 本多 啓三
2025 年 56 巻 2 号 p.
207-212
発行日: 2025年
公開日: 2025/02/05
ジャーナル
フリー
リン酸鉄系リチウムイオン電池の劣化に対する充電条件と運用SOC範囲の影響について感度分析を行った.電池劣化をSOHとSOS(state of safety)の2つの観点から評価した.低温,急速充電,高SOC領域の組み合わせ条件下で充放電を繰り返すと,電池容量が急速に低下し,熱暴走の危険性が高まった。
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川本 浩輔, 後藤 靖人, 永田 辰夫
2025 年 56 巻 2 号 p.
213-218
発行日: 2025年
公開日: 2025/02/05
ジャーナル
フリー
角型リチウムイオン電池のセルケース素材はアルミが主流であるが,高融点のニッケルめっき鋼板やステンレス鋼を使用することで安全性向上のメリットが見込まれる.今回,ニッケルめっき鋼板をセルケースに使用した角型リチウムイオン電池を作製し,類焼性を評価したところ,類焼時間の延長が確認された.
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勝谷 仁, 星野谷 武, 上山口 勉, 清水 修
2025 年 56 巻 2 号 p.
219-222
発行日: 2025年
公開日: 2025/02/05
ジャーナル
フリー
埋設方法の提案と実環境に伴う特性影響に関して埋める(土,雪,アスファルト舗装・・)事による影響要因に対する実機検証と,10万輪耐久後の特性変化と舗装路盤評価を経ての一般路への廉価な設置方法に関する提案を行う.
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米山 崇, 温 旻昊, 鮑 義達, 徐 思海, 楊 イ翔, 紙屋 雄史, 小川 賢一, 金子 真直人
2025 年 56 巻 2 号 p.
223-228
発行日: 2025年
公開日: 2025/02/05
ジャーナル
フリー
燃料電池ハイブリッド試験電車の燃料電池の出力制御方法が燃料電池の寿命に与える影響を検討するため,燃料電池の出力電圧の劣化予測モデルを作成し,その予測モデルを利用し,走行エネルギーシミュレータにより燃料電池の出力制御方法の違いが燃料電池の寿命に与える影響の評価を行った.
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近藤 俊樹, 小平 剛央, 源 勇気
2025 年 56 巻 2 号 p.
229-236
発行日: 2025年
公開日: 2025/02/05
ジャーナル
フリー
近年注目されているイジングマシンを活用し,大規模な車体設計最適化問題を効率的に求解できるか検証する.本論文では,ブラックボックス型評価関数にも適用可能なFMQAに着目し,適用の課題となる重みの調整や局所解への収束抑制の解決手法を提案し,従来手法との比較を行うことでイジングマシンの有用性を検証する.
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中川 宣雄, 堀江 亮汰, 池上 聡一郎, 岡﨑 琢朗, 阿部 倫大, 中川 修一
2025 年 56 巻 2 号 p.
237-242
発行日: 2025年
公開日: 2025/02/05
ジャーナル
フリー
原動機の多様化が進むなか,建設用/農業用をはじめとするオフロード車両でのモジュラーデザインを視野に完成車へのコンポーネントTPAの適用を進めている.本研究では、原動機による強制加振振動系でのアクセレランスの非線形性や逆行列法でのブロックドフォース同定時の条件数などの影響を調査している.
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山崎 徹, 白橋 良宏, 柳林 愛夢, 栗原 海, 和田 将行
2025 年 56 巻 2 号 p.
243-248
発行日: 2025年
公開日: 2025/02/05
ジャーナル
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本研究では,タイヤトルク騒音モデルを発生メカニズムに基づき理論的に提示する.タイヤトルク騒音の要因はスリップとトレッドブロック振動と考え,後者が主体で,ブロックの寸法と個数から評価する弾性エネルギーで騒音推計できることを論じる.また,構築モデルを用いてタイヤトルク騒音の車外騒音への影響を報告する.
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長谷川 俊, 鈴木 順也, 松崎 泰也
2025 年 56 巻 2 号 p.
249-254
発行日: 2025年
公開日: 2025/02/05
ジャーナル
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1年間の保険事故データを用いて,トヨタ・レクサス車に搭載されている第3世代のトヨタセーフティセンスと全周囲カメラによるパーキングサポートブレーキの事故発生率を算出.それぞれ旧世代のシステムとの比較を行った.結果,対車両追突事故や駐車場内の対静止物事故が旧世代より低減されていることを確認した.
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國富 将平, 田川 傑, 新井 勇司
2025 年 56 巻 2 号 p.
255-260
発行日: 2025年
公開日: 2025/02/05
ジャーナル
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深層学習手法を用いることで,ドライブレコーダに記録された歩行者衝突画像から重症度(中等症・無傷,或いは死亡・重症)に応じた歩行者を検出する傷害予測モデルの開発を試みた.作成した傷害予測モデルは,事故発生時の歩行者挙動に基づいて,画像から重症度に応じた歩行者を適切に検出し,その有効性を示した.
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-事故を起こしたドライバ自身における傷害の特徴-
加藤 洋子, 松井 靖浩, 阿部 晃大, 関根 道昭
2025 年 56 巻 2 号 p.
261-267
発行日: 2025年
公開日: 2025/02/05
ジャーナル
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本研究は,ペダル踏み間違い事故によるドライバ自身の傷害程度軽減のため,ペダル踏み間違い事故の発生状況とドライバ自身の傷害程度との関係を分析を分析した.ペダル踏み間違いによる車両単独事故はドライバの傷害が深刻となる傾向があり,高齢者による事故の件数が多く,駐車場での発生割合が高いことが明らかとなった.
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山本 敏朗
2025 年 56 巻 2 号 p.
268-273
発行日: 2025年
公開日: 2025/02/05
ジャーナル
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平成28年排出ガス規制適合車に導入された銅系ゼオライトSCR触媒のNOx浄化性能等のデータを,積算走行距離の増加に伴いシャシダイナモメータ試験および実路走行試験を実施して継続的に収集した.これらを用い,NOx浄化率,空間速度等を分析指標として使用過程における尿素SCR触媒のNOx浄化性能を考察した.
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戸畑 潤也, 木村 英之, 松木 優一, 新宮 豊久, 池田 幸平, 松原 和輝, 友澤 方成
2025 年 56 巻 2 号 p.
274-279
発行日: 2025年
公開日: 2025/02/05
ジャーナル
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自動車用冷延鋼板の耐遅れ破壊特性は,塗装後の焼付けを模擬したBake-hardening (BH)処理により向上することが知られている.本研究では,BH処理中の鋼板のミクロ組織の変化およびBH処理による浸漬試験後の鋼中水素量の変化を調査し,BH処理による鋼板の耐遅れ破壊特性改善のメカニズムを考察した.
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-590MPa 級継手の有効ひずみ範囲による疲労寿命評価-
伊藤 達也, 岡部 顕史, 冨岡 昇
2025 年 56 巻 2 号 p.
280-285
発行日: 2025年
公開日: 2025/02/05
ジャーナル
フリー
590MPa級高張力鋼板を母材とするスポット溶接した引張せん断継手を対象とし,単一過大荷重負荷後の荷重範囲の荷重比を種々変えて疲労試験を行い,単一過大荷重の影響が消滅する荷重比の閾値を実験的に求め,この結果から得られる有効ひずみ範囲を用いると単一過大荷重有無の疲労寿命を統一的に評価できることを示した.
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-アンダーカバーを利用した荷重伝達構造の検討-
宮澤 貞雄, 仲村 宗起, Rekets Artur, 渡辺 憲一
2025 年 56 巻 2 号 p.
286-291
発行日: 2025年
公開日: 2025/02/05
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電池パック保護に用いられるアンダーカバー上に荷重伝達パスとなるような部材を締結し、電池パック下面側での荷重伝達を可能とした電池パックコンセプトを開発した。設計思想に応じて車両前後・幅方向の荷重伝達ができ、また、一般的なトレイタイプの電池パックに比べて軽量な鋼板製電池パックコンセプトであることを示した。
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上田 秀樹, 牧野 泰三, 白水 浩, 田中 嶺至
2025 年 56 巻 2 号 p.
292-297
発行日: 2025年
公開日: 2025/02/05
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赤外線熱弾性法は構造物の応力分布及び疲労限度を非接触で測定する技術として期待が高まっている.本報では重ねすみ肉アーク溶接継手を対象に熱弾性応力に及ぼす負荷周波数の影響を,有限要素法解析(FEM解析)を適用し検討するとともに,赤外線測定による散逸エネルギの急増点から求めた疲労限度の推定精度を検証した.
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