近年,SNS 利用者の急増およびスマートフォンの普及により, 街中で気になったも のを撮影し,Web 上で他者と共有することが一般的に行われている. この様にして集積され たソーシャルビッグデータは観光や防災などでの利用が期待できるが, 住宅地などではプラ イバシーの懸念から写真撮影ができないこと, 写真撮影に不慣れなユーザも存在するなどの 問題点がある.本発表では,写真を撮ることなく, ユーザの気づきをボタン操作のみで収集可 能なインタフェースを提案し, プロトタイプインタフェースを用いて実施した予備実験結果 について報告する.
近年,介護や接客などへの利用目的で人間と対話を行うエージェントの研究が活発に行われるようになってきているが,現状の対話エージェントではユーザの発話に対し不自然な応答をしてしまう事態が発生してしまい,その対策が課題となっている.本発表では,発話が自然であったか否かの検出方法,および動向情報とソーシャルデータを利用した関連話題への転換手法を提案し,予備実験によりその効果について検討する.
料理レシピの検索を行う際に検索結果を効率的に絞り込むことを目的として,コーパス中の任意の単語に対する関連語を推薦する手法を検討する.具体的には,料理レシピの文書の構造に注目し,タイトルや材料等の用例の異なる文脈に対して,単語のn-gram索引をそれぞれ作成し,単語による単語の検索を索引間で横断的に行う.NTCIR-11 RECIPEタスクの評価用データを用いた検索の具体例と提案手法の有効性の考察についても報告する.
近年, WEB 空間に共有された撮影位置と時間情報を持つ大量の写真データを用いて, 様々な都市の観光支援を行う研究が注目されている. 本研究では, 指定された都市に特有のシーズン 群を検出し, さらに各シーズンにおける主要撮影スポット群を抽出して, 各主要撮影スポットのシー ズン固有性とアノテーションを与える手法を構築し, それに基づいた観光マップ可視化法を提案する. Flickr データを用いた実験で有効性を検証する.
近年,写真共有サイトに蓄積された大量の写真データを用いた観光スポット推薦システ ムの研究が注目されている.本研究では,ユーザーが観光地域を指定したとき,ヒトの嗜好の多様性 を考慮して,そのユーザーが過去に撮影した写真の地域情報も組み込んだ協調フィルタリングによ り,その観光スポットを推薦するとともに,次に訪れる観光スポットを順次推薦するシステムの構築 を目指す.Flickr データを用いた実験で有効性を評価する.