東洋文庫をはじめとする研究図書館の役割は、主に「図書等の研究資料の管理」「研究者による研究活動」「展示による啓蒙活動」である。これらの活動は相互に依存しており、研究者は所蔵資料に基づく研究を行い、それら資料や研究成果を展示を通して一般に公開する。しかし、これらは担当組織の違い等により、密に連携しているとは言いがたい。本研究では、これらの活動成果をLinked Dataを用いて関連づけ、研究図書館における知識活用を支援することを目的とする。
パッケージソフトや既存システムの改修において,改修対象となる機能の規模の見積りにおける具体的なWBS(Work Breakdown Structure)等の作業全貌の把握作業には,システムの全体構成や個々の機能の詳細に関する知識が不可欠であり,豊富な経験と高度なスキルを有するベテランSEのノウハウが必要である.本研究では,パッケージソフトや既存システムの設計書に記述されている情報を基に,作業全貌の把握作業時にベテランSEが頭に思い描いている,改修の影響範囲や改修における各機能の重要度などの設計情報を,簡単に把握できる形で可視化し,作業全貌の把握作業を支援するシステムを提案する.
著者らは企業の製品企画・開発力の強化につながる議論の可視化と共有を支援するために、グラフ構造で知識とその関係性を記述するソフトウェア「デザインブレインマッピング(以下、DBM)ツール」の研究開発を実施している。DBMツールは専門家の知識を形式知化するための記述ツールとして開発が開始されたが、現在はブレインストーミングに代表される議論の過程を支援するための機能追加が実施されている。本発表では、議論の過程を支援する機能の一つとして、Web技術に基づく知識検索の導入について述べる。
社会保障費の抑制・削減のためには生活習慣の改善が必要であり,様々なダイエットや健康増進策とともに,活動量計も注目されている.活動量計は日常生活のエネルギー消費量に加えて,心拍数や睡眠時間等のバイタルデータも測定し,SNSで共有できるが,測定精度の向上や測定結果の有効活用が課題となっている.本稿では短期的な減量数値ではなく,継続的な体重維持を実現するための行動変容を促すことを目的とし、活動量計の新たな活用方法を提案する.