人工知能学会第二種研究会資料
Online ISSN : 2436-5556
2018 巻, BI-009 号
第9回 ビジネス・インフォマテックス研究会
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 高島 悠佑, 後藤 裕介, 南野 謙一, 渡邊 慶和
    原稿種別: 研究会資料
    2018 年 2018 巻 BI-009 号 p. 01-
    発行日: 2018/03/17
    公開日: 2022/02/25
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    近年エコロジー意識から古着売買が注目を集めている.古着売買は同じ商品でも価値が異なるため,スタッフの経験やオークションサイトを参考にして行われている.また,売価分析をする関連研究は多数存在するが,同じものが存在しない古着売買に適用することは難しい.本研究では,商品情報を入力すると販売価格を予測し適切な売出価格と買取価格を推薦する価格査定支援モデルを提案する.買取から販売まで行われた取引に注目し,機械学習により販売価格を予測する.取引の評価式を開発し,予測された販売価格から取引評価を一定水準にする買取と売出の価格を推薦する.提案モデルを用いて過去の取引を評価し,商品分類と評価値との関連を分析した.

  • 久野 弘暉, 山内 真一郎, 内田 瑛, 吉川 厚, 寺野 隆雄
    原稿種別: 研究会資料
    2018 年 2018 巻 BI-009 号 p. 02-
    発行日: 2018/03/17
    公開日: 2022/02/25
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    本研究ではコンピュータを使ったビジネスゲームでの行動履歴を分析することにより被験者のビジネススキルを評価することが可能か検討する。一般に人事評価では、より実践的なスキルを評価するためには、他者の観察や面接、営業成績などの成果評価が主流である。しかし、観察者の主観の偏りや、被験者間で質の異なる業務を遂行していることによる評価データの欠損・偏りなどがある。そこで本研究ではゲームという実験環境下での行動履歴からビジネススキルを評価する手法を提案する。本発表では、1)スキルの尺度を定義すること、2)ゲーム中の行動履歴からスキルを評価するモデルを開発することを取り上げる。提案手法は、被験者の人事評価データと照合することで、モデルを評価する。

  • 青木 亮磨, 北澤 正樹, 寺野 隆雄
    原稿種別: 研究会資料
    2018 年 2018 巻 BI-009 号 p. 03-
    発行日: 2018/03/17
    公開日: 2022/02/25
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    本研究では、配電系統のSmartMeter/Gateway配置問題に対して進化計算アルゴリズム適用することによってより良い解を求めることを目的としている。 各家庭に設置する多数のSmartMeterを制御するためには、高価なGatewayデバイスが必要である。このため、徐々に増えるSmartMeterに対し、時間的戦略を用いて最小数のGatewayを配置することが必要である。 この問題を解決するために、動的領域分割を用いた交叉法を特徴とした進化計算アルゴリズムを開発した。 本手法の適用結果として、配置コストが格子状にGatewayを配置する既存の手法に比べて約半分になり、問題規模の増加に対して計算時間を多項式時間に抑えることが可能であることを明らかにした。

  • 熊田 ふみ子, 倉橋 節也
    原稿種別: 研究会資料
    2018 年 2018 巻 BI-009 号 p. 04-
    発行日: 2018/03/17
    公開日: 2022/02/25
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    少子高齢化が進む日本では、労働力の確保は必須であり、働き方、働く人の多様化は必然である。本研究では組織の多様性研究におけるフォールトライン(グループを1つ以上の属性によってサブグループに分ける仮想の分割線)の考え方を用いて、組織の多様性をフォールトラインの強さとサブグループの数によって定量化した上で、日本の組織を対象にした調査結果を踏まえつつ、組織の多様化とコミュニケーションの方法が組織の成果に及ぼす影響をエージェントベースモデルで検証する。そして組織の成果にプラスの影響を及ぼす多様性とコミュニケーションの方法について報告する。

  • 菊地 剛正, 田中 祐史, 國上 真章, 山田 隆志, 高橋 大志, 寺野 隆雄
    原稿種別: 研究会資料
    2018 年 2018 巻 BI-009 号 p. 05-
    発行日: 2018/03/17
    公開日: 2022/02/25
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    ゲーミングでは,ファシリテーションやディブリーフィングの重要性が論じられている.一方で,ゲーミングの結果からプレイヤの判断・行動を分析・評価するための方法論の確立は必ずしも進んでいない.そこで本研究では,ゲーミングにおけるプレイヤの判断・行動の分析・評価を支援する枠組みを提案する.具体的には,シミュレーション分析の方法論を取り入れ融合する:1)ゲーミングのテーマと同型に作られたエージェント・モデルを構築し,エージェントによるシミュレーションログの内容を類型化する,2)人間による個別のプレイログを,類型化した結果上にマッピングし,個別のプレイヤのログを位置づける.このようにして,ファシリテーター側にプレイヤの判断・行動をフィードバックし,分析・評価のサポートを行う枠組みを提案する.

  • 井形 宣一朗, 菅 愛子, 高橋 大志
    原稿種別: 研究会資料
    2018 年 2018 巻 BI-009 号 p. 06-
    発行日: 2018/03/17
    公開日: 2022/02/25
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    本研究は、高頻度データを用い米国市場において観測されるジャンプリスクがグローバル債券市場に与える影響について分析を行ったものである。分析の結果、S&P500の5分刻みといった極めて短期的かつ大量データを用いて、将来1年間といった比較的長期間の債券超過リターンの予測が可能である点が大変興味深い。また、米国株式の高頻度データは米国債券市場だけでなく、他国の債券市場にも影響を与えていることも分かった。これら結果は、高頻度データには日次のデータで捉え切れなかった新たな知見が含まれていることを示唆しており、本研究はグローバル債券市場の価格形成に対して新たな着眼点を与えている。詳細な分析は今度の課題である。

  • 香村 彰利, 倉橋 節也
    原稿種別: 研究会資料
    2018 年 2018 巻 BI-009 号 p. 07-
    発行日: 2018/03/17
    公開日: 2022/02/25
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    優れたアイデアを効率的に得るために、クラウドソーシングを利用してアイデア創出をサポートする機能を実装する試みが一部で見られるようになってきている。本研究では、開発したアイデア投稿サイトに、アイデア創出をサポートすると思われる機能として、①過去の優れたアイデアを提示し、アイデアの組み合わせを促す機能と、②アイデアをより深く考えるための質問を提示する機能の2つを実装した。そして上記2つの機能が、サイト訪問者のアイデアの質にもたらす効果を検証することとした。実験結果として、質問提示がアイデアの質を高める効果を確認した。さらに、質問提示がアイデアの記載内容に与える効果や、金銭的インセンティブの違いがアイデアの質に与える効果を確認することで、アイデアの質を高めるためには、アイデア投稿者の動機づけや質問の提示が効果的であることを示した。

  • 川口 有彦
    原稿種別: 研究会資料
    2018 年 2018 巻 BI-009 号 p. 08-
    発行日: 2018/03/17
    公開日: 2022/02/25
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    本研究では、トラック配送業の階層構造に着目し、近年、社会問題化している業界構造を改善するための複数の施策についてエージェントシミュレーションモデルにより評価を行う。まず、シミュレーションモデル上で実験を行うために、ベースとなる市場構造を持つシミュレーションモデルを構築する。構築したベースモデルは現実世界を十分説明できていることを確かめる。その上で、現実の取り組みとして始まりつつある、1)運賃適正化の推進(付帯作業に関わる賃金支払いの義務化)、2)配送シェアリングエコノミーの普及、の2つについて、個々のエージェントに及ぼす影響、及び産業構造全体に及ぼす影響について実験を行った。

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