スポーツにおける練習は常に指導者がついた状態で行うことが難しく,また個人練習では自分自身の動作の良し悪しを判断することは難しい.そこで本研究では小型センサと小型コンピュータを用いた練習支援システムを構築し,聴覚フィードバックによるランニング練習支援を行う.本システムはランニングの際の足の動きに着目し,左右の着地バランスや接地時間等をもとに左右の音圧変化やテンポの変化といったエフェクトを加えた音楽をフィードバックすることで練習者に自身の動作を知覚・修正させる.
本研究では,和太鼓のバチさばきにおいて指導が行われている3段階動作に着目し,3段階動作を客観的に評価する手法について検討した.手の甲に付けた角速度センサを用い,その角速度の変化量を分析することによって,数値的な分析の可能性が示唆された.
クラシック音楽の演奏家を対象に,ジャズの演奏のコピーを楽譜ベースで行う際の音取りの段階で,強拍をクラシックのスタイルとジャズのスタイルに変更しながら音取りの過程を記録するという調査を行った所,強拍の違いでフレーズの把握が異なっていることがわかった.