農業機械学会誌
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42 巻, 3 号
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  • 土屋 功位
    1980 年 42 巻 3 号 p. 327-328
    発行日: 1980年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 上野 正実, 江崎 春雄, 橋口 公一, 坂井 純
    1980 年 42 巻 3 号 p. 329-334
    発行日: 1980年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    有限要素法の出現により応用諸分野における境界値問題の解法は大きな変革を遂げつつある。農業機械の分野においても二, 三の解析例に見られるようにその有用性が認識されつつあり, 今後より積極的な活用が望まれている。本文では著者らが先に提案した土壌の弾塑性構成式に基づいて規定された剛性方程式により具体的問題の有限要素解析を行い, その妥当性の検討を行った。具体的問題として荷重・沈下問題を取り上げ, そのモデル実験を行うとともに本実験と同等の条件における有限要素解析を行い, これらの比較を行った。 その比較によればほぼ満足すべき結果が得られ, 本有限要素法は実際現象の説明に有用な理論的指針を与えうると思われる。
  • 土壌の物理的因子と発生圧力の関係
    新家 憲司
    1980 年 42 巻 3 号 p. 335-345
    発行日: 1980年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    一般圃場のように半無限に広がる土壌層の中に流体を強制的に圧送する場合に, 土壌層中の1点にあるノズル口から流体が, 3次元方向に広がって流れるときノズル口に発生する圧力と土壌の物理的因子との関係がどのようになるかを考察した。一般にノズル口附近の土粒間の流れは乱流であり, かつある流量以上になるとノズル口回りに空洞が生じて来る。このように土壌内に破壊が起った場合の発生圧力についても考察した。
  • 光電測光による播種機用種子検出装置
    岡田 芳一, 石川 勝美, 永田 雅輝
    1980 年 42 巻 3 号 p. 347-353
    発行日: 1980年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    種子繰出し装置により繰出された種子が導管あるいは播種筒内を落下する際に生ずる播種むら, 欠株等を制御し, 同粒数の種子を正確に播種するため種子の検出装置とボウル型振動フィーダとを組合せた精密播種システムの開発を行う目的で, 本研究を実施した。
    第1報ではCMOSICを用いた4チャンネル (1~4条用) の検出回路と1チャンネルの警報回路とで構成される光電方式を用いた落下種子検出装置の試作を行い, その検知の性能について報告する。
    第2報以下では種子の繰出し部に注目し, 種子の安定供給を計るためボウル型振動フィーダを用い, 精密配列を実現するに必要なフィーダの振動特性を調べ, またボウル内における振動輸送中の種子群の挙動について検討する。さらに振動フィーダと種子検出装置とを組合せ, 繰出し性能を定性的に評価する。
  • 開発した根菜収穫機
    古谷 正
    1980 年 42 巻 3 号 p. 355-361
    発行日: 1980年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    我が国の農業に適した小型でしかも構造の単純な根菜収穫機を開発した。開発した収穫機の収穫機構は平行した2枚の円板により根菜を周辺の土壌と共に引上げるもので, 従来の葉部または主根部を挾持して引抜く方式とは基本的に異なる。本報では主根部形状が異なる根菜を供試して収穫性能を調べた結果, 主根部形状の相違に対する適応性は広く, 大部分の種類の根菜に適応できることが明らかになった。
  • 小嶋 和雄
    1980 年 42 巻 3 号 p. 363-368
    発行日: 1980年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    園芸用ハウスおよび選果場や畜舎などの農業施設で使用する目的でバッテリ式乗用運搬車を試作した。
    試作運搬車は直流モータを装備した後輪駆動の4輪車で, 前進4段, 後進2段の変速ができる。バッテリは容量が100Ahのものを用いたが, 21kgの荷重を積載して3~4時間の連続運転が可能である。
    実用特性を知るためキウリ栽培の模型装置を用いてシミュレーションを行った結果, 作業能率は手かごによる慣行法より劣るが, 収穫物の採取正確度は2~9%向上することが判明した。このことは運搬車の使用はその操作に手間をとられるが, 作業者の動作の自由度の増加を, さらに生産性の向上につながることを示している。
  • 損傷に影響する振動衝撃加速度パワースペクトルの評価
    岩元 睦夫, 河野 澄夫, 早川 昭
    1980 年 42 巻 3 号 p. 369-374
    発行日: 1980年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    イチゴ (ダナー種) を用いて振動数依存のS-N曲線を作成し, 輸送時の振動衝撃加速度の振動数成分が, 青果物の物理的損傷に及ぼす影響を, 損傷エネルギの観点から考察した。また, 振動衝撃加速度のパワースペクトル密度が, 2つの狭帯域スペクトルよりなる場合の輸送シミュレーションの設計方法について検討した。
  • 切断エネルギ
    荒牧 利武, 安部 武美, 山下 淳
    1980 年 42 巻 3 号 p. 375-382
    発行日: 1980年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    半導体ゲージ方式のロードセルを用いて二分力計を試作し, 雑草の茎1本の切断抵抗を計測することにより, 切断エネルギを求めた。新品の切込刃は, ピアノ線刃に比し切断エネルギは小であるが, 摩耗がある程度進むとピアノ線刃より大となる。切断エネルギは, 刈刃の切断角, 回転数及び掛け幅による影響が大であることが判明した。現場における切断トルクの実験においても, ほぼ同様の結果が得られた。また, 茎切断時におけるピアノ線刃の挙動を, 高速度写真により観察した。
  • 清水 浩, 木村 俊範
    1980 年 42 巻 3 号 p. 383-389
    発行日: 1980年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    設定の熱分解条件で発生する揮発分の特性値について計測した研究である。各種設定温度まで段階的に, 従って緩速的に加熱したときの揮発分を, 常温まで冷却したときに凝固して固相と液相とを示す成分と, 凝固せぬ気相成分とに区分して, 乾溜温度別に3相質量比を求めた。また, その試料を用い, ガスクロと質量分析装置とによっておのおのの化学組成を求めた。急速加熱条件についても同様にして対比計測した。これらから, もみ殻燃焼において主体的役割をはたす揮発分の燃焼特性を究明した。
  • 脱〓特性について
    土屋 功位, 上出 順一, 赤瀬 章
    1980 年 42 巻 3 号 p. 391-396
    発行日: 1980年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    近年インペラ型脱〓機が市販されるようになったので, その脱〓性能と脱〓機構を実験と理論解析の両面より究明した。
    第1報では市販機の脱〓性能を明らかにした後, 第1インペラおよび第2インペラの個々の脱〓特性を調べた。第2インペラは僅かな補助的役割しか持っていないことが判明したので, 6種の第1インペラを供試して, 機体のケーシング内で運転した場合と機体外で開放的に運転した場合の脱〓特性を比較し, これらのインペラはケーシングへの衝撃作用がなくともかなりの脱〓作用をなすことを実験的に明らかにした。
    第2報ではインペラによる籾への脱〓作用を明らかにするため, 籾に作用する力や籾の運動について理論的に解析した。
  • 乾燥および吸湿による米粒の割れ率変化
    山口 信吉, 山沢 新吾, 若林 嘉一郎, 堀内 恵造
    1980 年 42 巻 3 号 p. 397-402
    発行日: 1980年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    乾燥と吸湿の過程およびその後の貯蔵中における米粒の割れ率変化を測定し, いくつかの特徴的事実を見出した。前報では, もみの乾燥中に発生した割れがその後消滅するかのように見受けられたが, それは乾燥後の貯蔵中における割れ率変化が乾燥時間によって異なるために引起される現象であることを明らかにした。そのほか, 乾燥による割れ率変化の傾向と吸湿によるそれとの違いなどを明らかにした。
  • 石橋 貞人, 田中 俊一郎, 西富 良朗, 室屋 利世
    1980 年 42 巻 3 号 p. 403-412
    発行日: 1980年
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    バイイレショ試片の外力-変形挙動を共振法と応力緩和法による実験値に基づいて説明することを試みた。その結果, バレイショ試片の外力-変形挙動は, 線形粘弾性理論によって説明され, Maxwell 型四要模型と等価になり, 更に-4.1≦log t≦3.3の範囲における緩和スペクトルが求められた。
  • 田中 俊一郎, 石橋 貞人, 春口 勝光
    1980 年 42 巻 3 号 p. 413-420
    発行日: 1980年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    普通の真空冷却装置では空気分圧は比較的高いと思われる。このような条件下における単一氷球の融解問題を熱および物質移動の見地から考究し, 真空冷却装置の氷凝縮器の所要氷量の算定法を解析した。境膜理論が使えることを仮定して物質移動係数計算式を求め, 実験によってその値を決定した。その結果, 境膜理論の適用が可能で全圧が低い程, 空気分圧が低く凝縮量は多いこと, また物質移動係数は全圧の関数で表わされること等を明らかにした。
  • 毛利 建太郎, 梅田 重夫, 松井 一弘, 守田 伸六, 村田 利男
    1980 年 42 巻 3 号 p. 421-426
    発行日: 1980年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    ビニールハウスを温風で暖房する場合に, ハウス内の温度分布を一様にする目的で有孔ダクトを試作し, 無孔ダクトとビニールハウス内の温度分布について比較検討した。
    ここではダクトの温風吐出し孔の直径の計算方法を示し, この方法で有孔ダクトを設計試作して, ビニールハウスを実際に暖房し, 有孔ダクトが無孔ダクトに比べ, ハウス内の温度分布を一様にするために有効であることを確かめた。
  • 後藤 美明, 山本 健司
    1980 年 42 巻 3 号 p. 427-433
    発行日: 1980年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    第1報ではPVCハウス洗浄機の設計に必要とされる基礎資料の収集と設計概要について述べた。その後試作機を実際の使用状態で試みに運転したところほぼ満足できる作用が得られたので, 本報では利用のための資料をうる目的でタービンの特性, ブラシの特性などを詳しく調べたので報告するとともに, 実際の農家のハウスを洗浄し, 能率, 洗浄効果, 栽培試験による収量の変化などを明らかにした様子を報告する。また農家等使用者の意見にしたがって一部改良が行なわれたのでその点を述べるとともに今後の問題点について検討したのでその概要を報告する。
  • 産地による選別基準の相違及び流通業者, 消費者との比較
    秋元 浩一, 黒田 佐俊
    1980 年 42 巻 3 号 p. 435-441
    発行日: 1980年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    現在の標準規格に基づく青果物の等級格付けには産地間格差が存在し, また等級選別は再現性が低いといわれる。本報ではカキ果実についてのことを実証し, さらに青果物の商品価値の最も高い評定能力者集団として自他共に認めるといわれる東京都中央卸売市場神田市場の仲卸人と都下及びその近郊の卸売市場で富有ガキを担当している競り人, また一部消費者も併せてその評価基準を比較検討した。分析法には前報までに明らかにした方法の中で等級判定割合 (基準点) とその動揺巾及び一致係数 (選別尺度の一致度), さらにその原因解明に多重判別分析による要因分析を導入した。
  • 電気・油圧サーボ機構によるサスペンション
    川村 登, 笹尾 彰
    1980 年 42 巻 3 号 p. 443-449
    発行日: 1980年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    農用車両は車輪あるいは無限軌道でほ場などを主として走行する路外走行車である。これら車両のシートの振動は, 不整地・悪路などの走行に起因する1~10Hzの周波数域で顕著である。人体各器官の共振周波数はこの周波数域にあり, 防振を要するところである。この低い周波数域の防振を, 一般に用いられているパッシブ・サスペンションで行なうためには, その固有振動数を1Hz以下の低い値にとらねばならず構造上不可能である。本研究は農用車両の有する電気および油圧装置を利用して, 車両の振動を補償する運動をシートに与えて防振を行なうアクティブ・シート・サスペンションを開発しようとするもので, 第1報では電気・油圧サーボ機構によるサスペンションを試作し, その性能を検討した。第2報では純油圧式アクティブ・サスペンションについて報告する。
  • 小泉 武紀
    1980 年 42 巻 3 号 p. 451-454
    発行日: 1980年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 飯本 光雄, 平田 孝三
    1980 年 42 巻 3 号 p. 455-456
    発行日: 1980年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 1980 年 42 巻 3 号 p. 457-460
    発行日: 1980年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
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