ロータリチゼルは回転型のサブソイラである。この目的の第1はサブソイラの所要動力を減ずること。第2は走行状態の悪いところでも, ロータリチゼルの推力によって作業が可能であることである。
本報では, このロータリチゼルの先端部から流体を噴出して土を破壊し, 回転トルクを減らして, さらに所要動力を減ずることを試みた。圧送する流体は, 都市下水汚泥を考えているが, 本報では土壌槽中の基礎実験であるので, 扱い易い空気を噴出して行った。
結果としで, チゼルの回転方向がアプカットでも, ダウンカットでも, 速度比が0.5の状態で空気を圧送すると, 回転トルク, けん引抵抗力とも, ほぼ0となった。この時, 地中には空洞が生じ, 土壌がもり上がった。
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