作物生産の安定化のためには, 適切な作業計画を策定する必要があり, その作業計画は対象地域の自然的条件はもとより社会経済的条件によっても, また技術レベルによっても様々な態様になる。本研究では特に発展途上国のインドネシアに適用できるような作業計画の最適化支援システムを作成した。
作業計画最適化のシステムは, 農業機械データベース, 線形計画法, 作業目程の決定 (スケジューリング: 以下, スケジューリングという), 機械・労働力の代替案, および作業コスト試算法から成り, 諸前提条件を満たしながら作業コストを最低にすることを目的関数として設定した。
本システムをインドネシアの西部ジャワ, カラワン県の共同農業作業地区に適用した結果, このような最適化支援システムは農作業の計画化に極めて有効で, 最適化の諸手法によって精度の高い予測が可能となった。
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