前報における土壌槽内の基礎実験で, 空気を噴出して, パンブレーカおよびインジェクタの最適モデル形状を決定した。この時土壌の含水比が増加するに従って3種類に破壊特性が変わった。完全崩壊, 亀裂破壊, 塑性流動である。亀裂破壊の時が最も破壊距離が大きかった。本報では噴出流体を水として, 破壊状態を調べた。この時, ノズル近傍は飽和し, 土層は不均一土層となり, 地表に現れる破壊距離が変化すると考えられる。
結果として, パンブレーカの場合, 噴出水流量が, 0~0.45kg/sに変化すると, 亀裂破壊を起こす土壌の時, 破壊距離, 破壊エネルギーとも約50%減少した。インジェクタの場合は, 破壊距離は約50%減少したが, 破壊エネルギはほぼ一定であった。
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