苗生産作業の自動化・無人化を図るため, シンプル・安価で高性能なロボットシステムを開発している。制御部と走行部からなるロボット本体と8機種の付属作業機械装置より構成され, 播種, 肥培管理, 運搬作業を自動的に行う。本報ではロボット本体と横移動装置について述べる。ロポット本体は, プログラマブルコントローラを簡便な制御ベースとし, 苗床に敷設した軌道上をロボットに装着したり, リミットセンサと25Wモータ駆動の車輪により自動走行し, 手元操縦器またはタイマ, センサの信号を受け, 種々の苗生産関連作業を遂行する。横移動装置は, ロボット及び付属作業装置を別な作業列に移動させるための移動台車装置で, ロボットのコントローラにより台車車輪, モータが駆動され, リミットスイッチとの組み合わせにより, 任意の列にアクセスできる。
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