3種類の豆類 (小豆, 金時豆, 手亡) の熱物性を, 非定常棒状熱源 (プローブ) 法により, 5段階の含水率 (5, 10, 15, 20, 25% (wet basis)) および5段階の温度 (10, 20, 30, 40, 50℃) に関して測定した。得られた測定データを, 熱伝導方程式の近似解析解に非線形最小二乗法を適用して, 測定結果と計算値を比較したところ, 両者は極めて良く一致した。得られたパラメータの値を用い, パラメータを構成する2つの式からなる非線形連立方程式を解くことにより豆類の有効熱伝導率, 有効温度伝導率を得ることができ, さらに, 得られた値を基に豆類の比熱を推算することができた。
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