農業機械学会誌
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59 巻, 2 号
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  • 荒田 辰夫
    1997 年 59 巻 2 号 p. 1-2
    発行日: 1997/03/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 鹿内 健志, 上野 正実, 橋口 公一, 能勢 行則, 岡安 崇史
    1997 年 59 巻 2 号 p. 3-11
    発行日: 1997/03/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    軟弱地盤を走行する農機, 建機などの研究において, 車輪下の土の変形を解明することは走行性の向上のため重要である。そこで従来法と比較し精密に走行車輪下の土の変形を計測できるシステムの開発を行った。すなわち, 土槽側壁の内側に設置したマーカの土に伴う動きを連続的に写真撮影し, 平面位置検出装置により土中の変位分布を計測し, これより有限要素解析における方法を用いて土中ひずみ分布を算定する。砂地盤上で剛性車輪を供試して走行実験を行い, 土中のひずみ分布を明らかにし, その特性を論じた。
  • 縦軸型脱ぷ装置の脱ぷ特性
    王 学剛, 伊藤 信孝, 三輪 恭爾, 鬼頭 孝治, 王 秀崙
    1997 年 59 巻 2 号 p. 13-20
    発行日: 1997/03/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    本研究は摩擦と衝撃からみたインペラの籾脱ぷ特性への影響を分析し, それらの結果をもとに, インペラ式籾摺り機の性能を改善することを目的としている。本報では, 現在市販されている横軸型インペラ式籾摺り機の構造的特徴を分析し, 縦軸型インペラ式脱ぷ機構を提案し, コンパクトな縦軸型インペラ式脱ぷ装置を試作した。5種類の脱ぷ環を試作し, 脱ぷ率と玄米の損傷に対する脱ぷ環の形状が脱ぷ性能に与える影響を解析した。また, 試作機と市販機を用いて, 比較脱ぷ試験を行った。実験結果より, 試作した縦軸型インペラ式脱ぷ装置は市販機と同等の脱ぷ性能を持つことが確認され, 特に, 籾の供給量が高い時, 試作機の脱ぷ率が市販機に比べ高いことが分かった。
  • 田川 彰男, 村松 良樹, 北村 豊, 村田 敏
    1997 年 59 巻 2 号 p. 21-27
    発行日: 1997/03/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    大豆の吸水特性を5段階の浸漬温度 (10, 20, 30, 40, 50℃) に関して測定した。その結果, 大豆の吸水では, 恒率吸水期間と減率吸水期間が存在し, 限界含水率は85% (d. b.) 近傍にあることが分かった。片対数グラフに減率期間における相対含水率と時間の関係をプロットしたところ, 各温度で直線関係を示した。減率吸水期間の測定データを拡散方程式の近似解に非線形最小二乗法を適用し当てはめたところ, 測定値と計算値は良く一致し, パラメータB1の値はほぼ1となった。吸水速度定数Kと浸漬温度との関係は, Arrhenius 型の式に良く従った。さらに, 吸水時の大豆の体積変化は, 所定の含水率における密度の測定結果を利用することにより把握することができた。
  • 扉付き家畜自動歩行計量器の性能
    干場 秀雄, 梅津 一孝, 高畑 英彦
    1997 年 59 巻 2 号 p. 29-37
    発行日: 1997/03/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    本研究では, 第1報の基礎的研究で明らかになった必要条件を取り入れた扉付き家畜自動歩行計量器を試作し, 大型酪農家のミルキングパーラの出口通路に設置し, その性能を明らかにすることを目的とした。本器では計量器の入り口に扉を設置し, 計量牛と後続牛の分離を行った。通常の歩行の場合には, 完全自動計量が可能であった。しかし, パーラから電波障害を受けると計量器での個体識別ができないことが明らかになり, この場合はリミットスイッチにより入り口扉を閉鎖させた。また, 大型の乳牛に対して安定した計量を確保するために, 補強柵と逆流防止ゲートを取り付け, 計量性能の向上を計った。
  • 走行速度センサ用接地輪について
    庄 森, 小松 實
    1997 年 59 巻 2 号 p. 39-47
    発行日: 1997/03/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    本報では, 繰出量自動調節装置の繰出精度の向上を目的として, 走行速度センサの検出性能にかかわりのある接地輪形態について検討した。接地輪のラグの有無と接地輪直径の大小について, 土壌含水比, 円錐貫入抵抗, 湿潤容積重, 接地圧および走行速度等を因子とし, 性能の指標として規定した進行比との関連を明らかにした。ラグなしで直径の大きい接地輪は, 走行速度が0.2から1.2m/sの範囲に変化しても進行比が高く, 土壌条件の変化からの影響も少なく, 安定した検出性能を示した。
  • 画像処理による目標苗の検出
    渡辺 兼五, 陳 兵旗, 東城 清秀, 藍 房和, ホァン B. K.
    1997 年 59 巻 2 号 p. 49-55
    発行日: 1997/03/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    田植ロボットを苗列に追従走行させるために, 苗列の検出を行う。1台のカメラをロボット前面の中央に付ける方法と, 2台のカメラをロボットの前面両側に付けて目標苗列の上方から撮影する方法の二つの方法について検討した。苗を強調するために, カメラレンズの前に光学フィルタを付けて撮影することを試みた。結果は, フィルタを付けて撮影した場合, 苗は強調されたが, カメラレンズの中心からの距離が遠ければ, 2値化した画像のノイズが多いため, 目標苗だけを抽出することは困難であった。2台のカメラを用いて目標苗列の上方から撮影した写真 (フィルタなし) を用いて, 本研究で提案する明度分割法によって, 自然光で映像を取り込むことで, 天気状況にかかわらず目標苗列を自動的に検出した。
  • 色相・明度による2値化および境界線検出
    鹿沼 隆宏, 岡本 嗣男, 鳥居 徹
    1997 年 59 巻 2 号 p. 57-63
    発行日: 1997/03/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    本研究では, 圃場画像から対象作物列を検出し, 作物列に対するカメラの位置を同定する方法の開発を目的としている。色相-明度平面において2値化条件を設定することにより, 画像の作物部分とその他の部分とを効率良く区分することが可能となった。とくに, 畝間 (土) 上の作物による日陰部分を抽出することがほとんどなくなった。エッジの方向に係わらずエッジの強さを測定できるフレームを用いて, 2値画像からエッジ点を検出し, それらの点のなかから畝間の両端に相当する点を選び出したうえで, 境界線を適切に検出した。
  • 村上 則幸, 大塚 寛治, 井上 慶一, 杉本 光穂
    1997 年 59 巻 2 号 p. 65-72
    発行日: 1997/03/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    キャベツ選択収穫技術の開発に資するために, 圃場の自然光下で撮影したキャベツのカラー画像から結球部の位置及び球径を推定する高速画像処理アルゴリズムを開発した。本アルゴリズムは, CCDカメラで撮影したカラー画像の輝度データを色彩座標系データに変換した後, 結球部の抽出をニューラルネットモデルによる2値化処理によって行い, 更に, 2枚のキャベツモデルテンプレートとの相関により結球部の2次元位置及び球径を推定する。また並列処理コンピュータを使用して, 処理の高速化を図った。実験の結果, 球径による収穫適期・不適期の判定精度は約70%で, 処理時間は1枚の画像に含まれる11個のキャベツの認識が8.8sであった。
  • 農作業服素材の紫外線透過性に及ぼす汗の影響
    桑原 宣彰, 岡本 嗣男
    1997 年 59 巻 2 号 p. 73-80
    発行日: 1997/03/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    本論文においては, 農作業時の紫外線被曝の軽減をはかる目的で, 布の紫外線透過性に及ぼす汗の影響について検討し, 以下の結論を得た。1) 汗吸収によって, 布の紫外線透過率は高くなった。2) それは主に水分に起因するものであることがわかった。3) それは, 水吸収によって主に散乱係数が低下するためによること, また吸光度の高い繊維にあっては, それに付随して吸光係数も低下するためであることがわかった。4) 農作業時の紫外線被曝による日焼けを最小紅斑量以下にするために必要な, 布の吸光係数と散乱係数の範囲を, 汗を吸収した状態を含めて決定した。これらの結果は, より望ましい作業服の開発, および農作業者が作業服を選択する際, 有用な知見となり得るものと考えられる。
  • 作動ガス漏れの防止および摺動摩擦の低減について
    寿 国忠, 岡本 嗣男, 木谷 収, 鳥居 徹
    1997 年 59 巻 2 号 p. 81-88
    発行日: 1997/03/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    スターリング機関の研究開発における基本的な技術的問題点は, 作動ガスの外部への漏れおよび機械的動力損失である。本研究は, 折り返し式ベローズシリンダを利用してスターリング機関の作動ガス漏れを防ぐとともに摺動摩擦損失を低減することを図った。試作2号機関により常温時における作動ガスシール特性ならびに加熱して機関を運転させた状態でのシール特性および摩擦損失特性を調べた。その結果, 前報で報告した試作1号機関と比べて, 折り返し式ベローズシリンダを採用した試作2号機関では作動ガスの漏れはほとんどなく, 摺動摩擦損失も低減できた。また, 運転実験を行った結果, 膨張空間の作動ガス温度Teと圧縮空間の作動ガス温度Tcとの温度差 (Te-Tc) が400℃のとき, 19J/Cycle の図示仕事が得られた。
  • 富樫 千之, 上出 順一
    1997 年 59 巻 2 号 p. 89-99
    発行日: 1997/03/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    ディーゼル機関燃料としての可能性を検討しているナタネ脱酸油の噴霧粒径の測定を液浸法で行った。液浸法で使用した受止め液は, 数段階の粘度に調整したメチルセルロース, メチルアルコール, 水の混合液およびシリコン油である。実験では受止め液および捕捉時間の違いによる噴霧粒径の差異を検討するとともに, シリコン油を受止め液として捕捉位置の違いによる噴霧粒径を測定した。また, 比較のためにシリコン油を受止め液としてナタネ精製油等の植物油および軽油の噴霧粒径を測定した。その結果, ナタネ脱酸油を含めた植物油の受止め液としてシリコン油が有効であること, また, ナタネ脱酸油の噴霧粒径は他の植物油と同程度で, 従来測定されているより小さいことが明らかにされた。
  • 超音波を用いた計測
    端 俊一
    1997 年 59 巻 2 号 p. 101-104
    発行日: 1997/03/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 超音波を用いた計測
    鳥居 徹
    1997 年 59 巻 2 号 p. 105-108
    発行日: 1997/03/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 津賀 幸之介
    1997 年 59 巻 2 号 p. 109-110
    発行日: 1997/03/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 金光 幹雄
    1997 年 59 巻 2 号 p. 111-112
    発行日: 1997/03/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 三代 満
    1997 年 59 巻 2 号 p. 113-114
    発行日: 1997/03/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 門田 千昭
    1997 年 59 巻 2 号 p. 115-116
    発行日: 1997/03/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
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