米用色彩選別機は, 不良米粒や異物粒などの不良品を正確に選別するため, 高速で流れる粒体を全粒についてチェックし, 分離している。良品の巻添え分離を行うことなく, 不良品を空気噴射で選別するためには, 各粒の流下速度に応じた電磁バルブの高速な応答性と噴射ノズルの最小動作量を解明する必要がある。そこで, 本論文では, 分離部を構成する電磁バルブと噴射ノズルについて機能を詳細に検討し, 最適に選別できるように設計した。
本報では, コイルの磁束密度を上げ, 駆動回路を連続入力からパルス入力に変更することにより, 省電力の高起磁力コイルを開発し, 電磁バルブの応答時間の適値を得, 耐久性の向上も確認した。第2報では, 噴射ノズルの最適設計について検討した。
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