容量18.8Lの反応槽を使用して, 牛ふんのコンポスト化を3つの通気量 (0.05, 0.15, 0.50L/min.kgdm) と3つの切り返し (層の位置の入れ替えによる切り返し, 全体の切り返し, 切り返しなし) の条件で行った。最高温度は通気量0.05L/min.kgdmで64.3℃, 0.15L/min.kgdmで73.2℃, そして0.50L/min.kgdmで70.8℃であった。通気量0.50L/min.kgdmで, 効果的にコンポスト化初期過程における分解が促進された。切り返しをしない場合に比べ, 切返しをする場合は有機物の分解が促進されることが明らかになった。通気量0.50L/min.kgdmによる15日後の分解率は, 切り返しなしの場合で24.7%, 全体の切り返しをした場合で30.1%, そして層の位置を入れ替えた切返しでは29.3%であった。通気量の増加によってコンポスト化材料の総重量減は増加した。
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