農業機械学会誌
Online ISSN : 1884-6025
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74 巻, 1 号
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論説
特集
テクノトピックス
研究紹介
論文
研究論文
  • ─非定常状態における通気法の利用─
    川越 義則, 五月女 格, 大下 誠一, 瀬尾 康久
    2012 年 74 巻 1 号 p. 43-55
    発行日: 2012/01/01
    公開日: 2013/09/19
    ジャーナル フリー
    定常状態が仮定されている通気法が,非定常状態で用いられたとき,どのような誤差が生じるかを明らかにした。定常状態は常に仮定できるとは限らないので,前報で得た通気モデル式を用いて,通気法を非定常状態で利用するための検討を行った。その結果,変動可能な流出気体濃度の範囲を定義し,これを用いて,流入気体流量の設定可能な範囲と気体の濃度測定に必要とされる精度を示した。また,流入気体流量に対する呼吸計測チャンバ内の乾燥気体量の比を用いて,測定開始時間を決定した。以上より,通気モデル式を用いた通気法は,非定常状態においても利用できることを示した。
技術論文
  • ─開発機の概要,チゼルの併用と作業速度に関する試験─
    後藤 隆志, 手島 司, 藤井 幸人, 大西 正洋, 遠藤 準, 越智 健市, 鋤柄 忠良
    2012 年 74 巻 1 号 p. 56-65
    発行日: 2012/01/01
    公開日: 2013/09/19
    ジャーナル フリー
    わが国において中耕培土作業に広く利用されているロータリ式中耕機の問題点として,湿潤土壌時に土を練ること,作業速度が遅いことがある。これらの問題を改善するため,前後に設けた2対のディスクが作物条間を通過する際に土壌の抵抗で回転し,土を横に反転移動させることにより中耕培土を行うディスク式中耕培土機を開発した。チゼルの併用および作業速度に関する試験を行い,(1)ディスクの食込みが悪いほ場では,チゼルを作用させることにより培土性能を維持できること,(2)砕土性能は作業速度を高めても変わらないこと,(3)培土性能は作業速度が1.0~1.6m/s程度の時に最も安定することなどが明らかになった。
  • ─ディスク形状に関する試験─
    後藤 隆志, 手島 司, 藤井 幸人, 大西 正洋, 遠藤 準, 越智 健市, 鋤柄 忠良
    2012 年 74 巻 1 号 p. 66-71
    発行日: 2012/01/01
    公開日: 2013/09/19
    ジャーナル フリー
    開発したディスク式中耕培土機を供試し,3箇所の大豆栽培ほ場において後列ディスクの形状に関する試験を行った。その結果,(1)後列ディスクを花形ディスクとすることにより,ディスクに付着した土をスクレーパで除去する時に生ずる大土塊の発生を抑制でき,丸形ディスクに比べ湿潤土壌時の砕土性能が向上すること,(2)後列に取付けた花形ディスクの凸面を作用面とすることにより,凹面を作用面とする場合に比べ砕土性能が向上し,作業後の大豆の埋没や倒伏も減少できたが,湿潤土壌時に土を圧縮する傾向があることが明らかになった。
  • ─耕深と培土量の調節に関する試験─
    後藤 隆志, 手島 司, 藤井 幸人, 大西 正洋, 遠藤 準, 越智 健市, 鋤柄 忠良
    2012 年 74 巻 1 号 p. 72-78
    発行日: 2012/01/01
    公開日: 2013/09/19
    ジャーナル フリー
    開発したディスク式中耕培土機を供試し,2箇所の大豆栽培ほ場において耕深調節用定規輪の取付け位置に関する試験を,1箇所の裸地ほ場と3箇所の大豆栽培ほ場において前・後列ディスクのディスク角と後列ディスクの取付け間隔に関する試験を行った。その結果,(1)定規輪を機体前方に取付けた場合と中耕ユニットの後方に取付けた場合で培土性能に大きな差はないこと,(2)作物条間が広くなるにつれ前列ディスクのディスク角を大きくすること,作物条間によらず後列ディスクの取付け間隔を40~45cmに保つこと,作業速度が0.5m/s程度高まるに従い後列ディスクのディスク角を7.5゜小さくすることにより適正な培土性能を確保できることが明らかとなった。
速報
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