農業食料工学会誌
Online ISSN : 2189-0765
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76 巻, 5 号
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  • 新里 良章, 大城 正市, 屋比 久朗, 上野 正実
    2014 年 76 巻 5 号 p. 415-425
    発行日: 2014/09/01
    公開日: 2017/03/27
    ジャーナル フリー
    豚舎からの曝気処理水をサトウキビほ場などに散布するトラック搭載型の散布機を開発した。散布機はホース,巻取りドラム,散布·吸水用ポンプおよびエンジンより構成され,4tトラックにローリータンクとともに搭載できる。直径32mm,長さ50〜75mのホースをほ場に伸ばし,リモコン操作で巻取りながら人力散布する方式によって1人作業が可能となり軽労化が図れた。散布に利用されているバキュームカーに比べて,トラック,タンクおよび散布機の価格は安価で,散布コストも安く,1人当たりの作業能率は高いことを示した。サトウキビ栽培において処理水は液肥として化学肥料の代替になり,慣行施肥より窒素量換算で処理水を多めに散布したところ増収した。固形の化学肥料より肥切れの良い液肥は,サトウキビの品質に悪影響を与えずに台風襲来前の8月頃まで散布可能で,施用期間を長くできた。
  • 嶋津 光辰, 柴田 洋一
    2014 年 76 巻 5 号 p. 426-433
    発行日: 2014/09/01
    公開日: 2017/03/27
    ジャーナル フリー
    生育中のテンサイの根中糖分を非破壊的に計測する技術を確立するため,携帯型のテンサイ糖分計測装置を開発した。本装置は,根部の地表面からの露出部位に近赤外光を照·受光するプローブを接触させ,得られた近赤外スペクトルから糖分を推定する。本装置では,根部の不規則な表面形状による計測誤差や露出面積が既存の計測法では狭すぎる問題への対処として,照·受光部にボールレンズを装着しテンサイとの接触を点に近い小面積で接触させることで照·受光量の安定化と接触面積の縮小を図った。検証試験の結果,本装置は,テンサイ内部30mmまで計測可能であり,表面の凹凸,プローブの接触角の影響を軽減し,計測精度が向上することが確認された。
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