第1報(川出ら,2013)で開発した可変径式細断物成形機構が円滑に動作するように改良を加え,材料構成や含水率の異なる数種類のTMR (Total Mixed Ration)を供試した成形試験の結果,毎時処理量は10∼16t/hであった。また,質量300∼500 kgの投入量に応じて,直径約0.8∼1.0mのロールベールが成形でき,その乾物密度はいずれも300kg/m
3以上であった。ベール質量の標準偏差は,予め計量してから荷受·供給部に投入することで0∼4kgに低減した。成形から密封までのこぼれによる損失は平均で1 %であった。さらに,成形時の所要動力は最大でも11 kWであった。また,梱包密度を向上するために,バーチェーンを支持するガススプリングの反力を2倍程度に強化したが,乾物密度に影響は無かった。
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