人工臓器
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21 巻 , 4 号
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  • 杉野 信博
    1992 年 21 巻 4 号 p. 1287
    発行日: 1992/08/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
  • 相澤 益男
    1992 年 21 巻 4 号 p. 1289-1294
    発行日: 1992/08/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
  • 牧 真一, 橋本 明政, 平山 統一, 青見 茂之, 江石 清行, 八田 光弘, 小柳 仁
    1992 年 21 巻 4 号 p. 1295-1298
    発行日: 1992/08/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    ゼロポロシティのウシコラーゲン被覆ニットダクロン人工血管である(HemashieldTMMICROVELTM)の臨床使用例31例を検討した. 人工血管置換部位は胸部下行4例, 胸腹部6例, 腹部18例, 肺動脈1例, 腹部動脈バイパス2例であった. 全例生存しており, 1~12ヵ月(平均6.6ヵ月)の観察期間において, 人工血管に起因する合併症を認めていない.術中出血量, 輸血量は平均1,100±1,290ml, 1,425±2,090mlであった. 血液検査による検討では, 炎症反応(白血球数, CRP)は一月後に陰性化, 凝固反応(血小板数, フィブリノーゲン)は術後一過性に低下して回復, 免疫反応(IgG, IgA, IgM)は術後3ヵ月頃よりわずかな上昇傾向を認めた. 高純度ウシコラーゲン被覆人工血管であるHemashieldTMMICROVELTMは血液の漏出が少なく, 柔らかいため操作性が良好であった. また, 術後治癒過程の遷延を認めない臨床的に優れた人工血管と考えられた
  • 赤羽 紀武, 氏家 久, 大木 隆生, 桜井 健司, 佐々木 清文, 北村 篤識
    1992 年 21 巻 4 号 p. 1299-1301
    発行日: 1992/08/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    開存率の高い小口径人工血管の作成を目的に研究を行った. 旭化成で開発した超極細ポリエステル繊維を織り4mm径の中空管を作成した. これにアルカリ減量で繊維の太さをさらに細くする加工を行い, 最後に加熱処理により蛇腹構造を付与して3.2mm径の人工血管を完成した. 減量率は予備実験により36~38%に設定した. 作成された人工血管の壁は0.08mmと薄く, 内面構造も従来の人工血管より極めて微細なものに仕上った. この人工血管を, 約4cmの長さで雑種成犬の大腿動脈に10本移植した. 抗凝固療法はheparin 5,000単位の術中1回静脈内投与のみとした. 2週~1.5ヵ月で移植犬を犠牲死させた結果10本中6本(60%)が開存していた. 摘出した開存血管の内面は全長にわたり繊維構造が透見できる薄い内膜が観察された. Heparin coatingや内皮細胞の播種などの付加処置なしで60%の開存率は本人工血管の優れた抗血栓性を示している
  • 正井 崇史, 榊原 哲夫, 田村 謙二, 渡辺 真一郎, 中 好文, 古谷 保博, 児玉 和久, 安部 和夫
    1992 年 21 巻 4 号 p. 1302-1306
    発行日: 1992/08/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    Prostaglandin E1(PGE1)の体外循環中の血管拡張剤としての有効性を, 術中術後の腎機能,体外循環中の末梢循環より検討した. 対象は成人開心術30例で, 15例をPGE1投与群(PG群:0.05~0.2μg/kg/min)とし, 非投与群15例を対照群とした. 年齢, 性, 体外循環時間, 大動脈遮断時間, 体外循環中の灌流圧は両群間で差を認めなかった. 全例, 血清Cr, Ccrからみて術前後の腎不全例はなかった. 両群とも自由水クリアランス, Na排泄率は体外循環中に, 尿中β2-microglobulinは, 術後1日目に最高となったが, この最高値はPG群で有意に低値であった. また術後5, 7日目の尿中NAGは, 両病日ともPG群で有意に低値であり, PG群では術中術後の潜在性腎尿細管機能障害が有意に軽度であった. 体外循環中の末梢組織血流量は, 対照群では体外循環中に有意に低下したが, PG群では低下しなかった. PGE1は, 腎機能および末梢循環からみて, 体外循環中の血管拡張剤として有用と考えられた
  • 伊波 潔, 古謝 景春, 国吉 幸男, 赤崎 満, 宮城 和史, 島袋 正勝, 喜名 盛夫, 草場 昭, 神里 隆
    1992 年 21 巻 4 号 p. 1307-1310
    発行日: 1992/08/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    われわれは新しく開発された熱交換器を内蔵し, ガス交換と熱交換を同時に行う低充填量の外部灌流型膜型肺Univox-IC使用群(60例), 従来われわれが使用した積層型膜型肺Cobe Menbrane Lung(CML)使用群(25例)について, ガス交換能, 熱交換能, 圧損失および血球成分保護について比較検討した. Univox-ICは充填量が220mlと少ないにもかかわらず(CML500ml), ガス交換能は良好で, 酸素運搬能, 炭酸ガス除去能はCMLより高値であった. 熱交換能については両群共に良好で, 平均流量80ml/min/kgにおけるUnivox-ICの加温速度は0.33±0.01℃/minあった. Univox-ICの圧損失は流量4l/min時で39mmHgであり, CML(76mmHg)より低値であるだけでなく, これまで報告されている外部灌流型膜型肺に比べても良好であった. 溶血の指標である血清遊離ヘモグロビン増加率はUnivox-ICで有意に少なく, 血小板保存率は両群ともに良好であった
  • 日下 貴文, 中村 孝夫, 松本 健郎, 林 紘三郎, 朝田 政克, 安田 慶秀, 田辺 達三
    1992 年 21 巻 4 号 p. 1311-1317
    発行日: 1992/08/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    左心室補助心臓(LVAD)の脱血方式はカニューラ先端の位置によって, 左心房脱血方式と左心室脱血方式の二つに分けられる. これまで, 左心房脱血方式によるLVADの心補助効果を心力学的に検討してきた. 今回は, 急性動物実験で冠動脈左前下行枝(LAD)を結紮して虚血心を作成し, 左心室脱血方式によるLVADの心補助効果を心力学的に解析した. 血行動態諸量のほかに, 超音波センサで左心室径, ならびに健常部位と虚血部位の心筋長を測定し, 左心室全体および局所心筋の仕事量を求めた. さらに以前行った左心房脱血方式との比較検討を試みた. その結果, 左心室脱血方式ではポンプ非駆動時の血行動態諸量, 仕事量およびendocardial viability ratio (EVR)は, LAD結紮1~2時間後に最低値あるいは最高値をとったが, 3時間後には回復傾向がみられた. このことから左心室脱血方式は, 循環補助能力, 除負荷効果のみならず心機能回復作用においても, 左心房脱血方式より有効である可能性が示唆された.
  • 添田 耕司, 小高 通夫, 磯野 可一
    1992 年 21 巻 4 号 p. 1318-1323
    発行日: 1992/08/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    われわれは, 1975年から1991年9月まで肝不全168例に対し928回の血液浄化法を雄行した. 施行された血液浄化法の年代別変化と, 病態別, 血液浄化法別救命率について検討した. 血液吸着(HA)は1975年, 血漿交換(PE)は1979年, 血漿吸着(PA)は1988年から開始した. PEは1985年をピークに減少した. 病態別救命率は肝不全例で19%, 劇症肝炎で28%, 急性肝不全で40%であった. 亜急性肝炎, acute on chronic, 原発性胆汁性肝硬変では救命例はなかった. また多臓器不全で38%, 術後肝不全で11%であった. 血液浄化法別救命率は, 肝不全全例でHA 13%, PE 16%, PA 19%, 劇症肝炎でHA 16%, PE 31%, PA 57%であった. 術後肝不全ではHA 0%, PE 7%, PA 100%であった. PAで良好な結果を得たが症例数が少ないので他との比較鳳今後の課題である. PEは大量の新鮮凍結血漿を用いウィルス感染が問題となるので, 今後肝不全に対する血液浄化がPAや血液濾過透析へと多様化すると思われる.
  • 原口 義座, 星野 正巳, 切田 学, 酒井 基広, 石原 哲
    1992 年 21 巻 4 号 p. 1324-1327
    発行日: 1992/08/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    高度耐糖能障害例に対する栄養管理の一環としての人工膵の使用経験を報告した. 検討対象は, 人工膵を7日間以上連続使用した32症例とした. 検討項目は, 長期使用時の血糖管理の可否と耐糖能の推移であり, 前者には平均血糖値を, 後者はインスリン投与量とI/E比(投与インスリンと摂取エネルギーとの比)とした. 人工膵は日機装社製STG-11 Aを主に用いた. 栄養管理は, 基本的には安静時エネルギー代謝量に見合う充分なエネルギーを中心静脈より投与した. また血糖値を参考に, 人工膵のパラメータ値を設定した. その結果, 平均血糖値は, 181mg/dlと良好で, また経日的に見ると170mg/dlまで, 漸減しており, 適切な血糖管理がなされていた. また, 耐糖能障害度は, 経日的に徐々に改善しており, 集中治療と良好な血糖管理により, 生体のインスリン感受性の回復を示唆していた. 以上より, 人工膵は栄養・血糖管理に極めて有用と考えられた.
  • 北野 茂, 片岡 一則, 小山 義之, 横山 昌幸, 岡野 光夫, 桜井 靖久
    1992 年 21 巻 4 号 p. 1328-1333
    発行日: 1992/08/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    グルコース濃度を感知するセンサー部位として多価水酸基含有化合物と可逆的な共有結合能を有するボロン酸基を導入した新規高分子材料を合成し, 新規インスリン放出デバイスとしての応用を検討した. ボロン酸基を導入したポリN-ビニルピロリドン誘導体(poly (NVP-co-PBA))は, ポリビニルアルコール(PVA)とのコンプレックス化により水不溶性のゲルを生成し, グルコースの添加によりゾル状へと転移した. ポリマーコンプレックス解離速度は, グルコース濃度が高いほど速いことが観察された. さらに, 生理的なpHにおいてのコンプレックス形成能の向上のために, アミノ基を導入した新規ボロン酸基含有ポリマーを合成した. このポリマーは, pH=7.4においても安定なコンプレックスゲルを形成した. このゲルに, FITC-インスリンをloadingし, 放出挙動を解析したところ, グルコース添加により, 放出量の顕著な上昇がみられ, グルコース応答性インスリン放出システムとしての基本特性を有していることが明らかとなった.
  • 五味 昭彦, 竹内 靖夫, 岡村 吉隆, 鳥井 晋造, 森 秀暁, 横山 晋也, 岡田 忠彦, 小山 照幸, 山手 昇
    1992 年 21 巻 4 号 p. 1334-1338
    発行日: 1992/08/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    血栓弁をより確実にかつ早期に発見するために必要な周波数分析帯域を検討した. 315Hzおよび2kHzのlow cut filterを備えた心音増幅器とシグナルプロセッサを使用し, 以下の3通りの人工弁音の周波数分析を行い比較検討した:(1)臨床例の人工弁音(2)空中にて手動で回転させ開閉した人工弁音(3)水流回路装置内での擬似血栓弁音. (1)いずれの方法においてもシリコンボール弁を除くと2~8kHz間に2~3のpeak(以下ピーク)を認め, さらにB-S弁とOS弁は8kHz以上にもピークを認めた. Occluderとhousingによる衝突音は3.5kHz以上のピークが主であり, 2kHz周囲のピークは血流に関与するものと思われた. (3)擬似血栓弁は10kHz以下の周波数分析で明瞭に診断できた. また擬似血栓の付着部位や厚さの変化が0~10kHz間の周波数分析で診断できた. (4)10kHz以上の成分は微小であった. 血栓弁の発見のためには, 従来通り0~10kHz間の周波数分析が有効である.
  • 長沼 信治, 阿岸 鉄三, 三浦 明, 太田 和夫
    1992 年 21 巻 4 号 p. 1339-1343
    発行日: 1992/08/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    閉塞性動脈硬化症に高脂血症を合併している患者に, Liposorberを用いてLDL吸着療法を行い, 臨床的効果が早期に得られた. LDL吸着療法による各脂質値の除去率は, LDL 66.4±19.8%, 総コレステロール50.5±11.8%であった. 血液, 血漿粘度はLDL吸着療法前後でそれぞれ平均約10%の有無(p<0.01)な低下を示したが, そのときヘマトクリットの有意の変化はなかった. 総コレステロール, LDL値と赤血球変形能(全血の膜透過時間)との間に有意な相関(r=0.619, p<0.01)がみられた. また6症例の平均値では前値45±15sec/ml, 後値36±9sec/mlを示し, 有意差はみられなかったが平均17±12%の低下率を示した. これらの血液流体学的因子が低下し, 末梢循環が改善したため早期に臨床的効果が得られたと考えられた.
  • 青見 茂之
    1992 年 21 巻 4 号 p. 1344-1348
    発行日: 1992/08/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    胸部大動脈瘤手術時の補助手毅としての左心バイパス法の操作方法について, 小型渦巻式遠心ポンプを用い, 雑種成犬において検討を行った. ヘパリン投与下に, 左房左大腿動脈間に左心バイパス回路を置き, 全胸部下行大動脈を遮断した後, バイパス流量を変化させて測定を行った. ポンプ流量を増やせば心拍出量および頸動脈圧は低下傾向を認めた. バイパス後に大腿動脈圧を100mmHgに流量を設定した場合の頸動脈圧は, バイパス前の値と正の相関(r=0.76)を認め, バイパス前に頸動脈圧が140mmHg以上の検体は, 全てが, 大動脈遮断後にも140mmHg以上となり, バイパス前の血圧制御が必要と思われた. ポンプ流量と大腿動脈圧の間には正の相関(r=0.91)を認め, ポンプによる灌流圧の制御が有効であったが, 頸動脈圧はポンプによる圧制御が難しい場合があり, フェントラミンの投与が有効であった. 腎血流量とポンプ流量および大腿動脈圧との間には, それぞれ正の相関(r=0.86, 0.89)を認めた.
  • 宮崎 浩, 村林 俊, 見藤 歩, 勇田 敏夫
    1992 年 21 巻 4 号 p. 1349-1353
    発行日: 1992/08/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    生体材料と免疫系との相互作用に関して, さまざまな研究がなされている. われわれは, リンパ球の粘着挙動が高分子材料のサイズに依存する点に着目し, 材料のサイズが細胞機能にも影響を及ぼす可能性があると考え, ポリプロピレン製繊維のサイズがリンパ球のIL-2活性に及ぼす影響を検討した結果, 繊維径の小さい超極細繊維において高い活性を得ている.本研究では, 免疫担当細胞機能制御への超極細繊維の応用の可能性を検討するため, Con Aをモデル刺激剤として用いて, フQラズマ処理により平均繊維径1.5~7.9μmのポリプロピレン製繊維に固定化した試料上でリンパ球を培養してIL-2活性を調べた. 固定化してもCon Aは十分な力価を持つことがわかり, また, IL-2活性は繊維径に依存しなかった. 超極細繊維試料でも十分にリンパ球は活性化されており, 生理活性物質固定化超極細繊維を免疫担当細胞機能制御に応用できる可能性が示唆された.
  • 志賀 英敏, 上野 博一, 北村 伸哉, 松田 兼一, 中西 加寿也, 織田 成人, 大竹 喜雄, 菅井 桂雄, 平澤 博之
    1992 年 21 巻 4 号 p. 1354-1359
    発行日: 1992/08/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    救急・集中治療において, 血液浄化法は重要な位置を占めている.過去6年間に当ICUに入室した1, 520例の中で160例に, 病態にあわせ血液透析(HD), 腹膜透析(PD), 持続的血液濾過(CHF), 持続的血液濾過透析(CHDF), 血漿交換(PE), 二重濾過フ。ラズマフェレシス(DFPP), 血液吸着(HA), 血漿吸着(PA)およびエンドトキシン吸着(PMX)を単独あるいは組み合わせて適宜施行し, 96例(60.0%)を救命した. なかでもCHFおよびCHDFは, 循環動態の不安定な患者に対しても安定して施行可能で, さまざまな有効性を認めた. 肝疾患に対し, PE, PAおよびCHDFを施行し, 自己免疫疾患の急性増悪に対し, DFPPを施行した. また抗凝固剤の適切な選択で出血性合併症発生頻度を有意に減少させることができた. 以上より救急・集中治療領域において, 各種血液浄化法は適切な方法を用いることにより安全に施行可能であり, さまざまな有効性が期待でき, 重症患者に対する必須の治療手段となっている.
  • 兼安 秀人, 日野 恒和, 池田 豊秀, 板岡 俊成, 大貫 恭正, 横山 正義, 新田 澄郎
    1992 年 21 巻 4 号 p. 1360-1363
    発行日: 1992/08/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    新しい外部灌流型膜型肺Monolythを臨床使用した. 本人工肺は, 膜素材がmicroporous poly-propyraneであり, 膜面積2.2m2, 人工肺部分の充填量は290mlと小型化されている. ガス交換能と血球に対する影響を臨床的に検討しほぼ同様の規格を有する他の人工肺(Dideco 社製 Compactflo)と比較した. その結果から, 酸素加能, 炭酸ガス排出能共に良好であり他肺と遜色なく使用できると考えられた. また本人工肺は回路やポンプとのinterfaceがとくに優れており, 回路を含んだ充填量は900mlとすることができ, この点から開心術の補助手段としての体外循環のみならず, 長期間の循環補助を目的とする体外循環に用いられる人工肺の今後の方向を示唆していると考えられた.
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