人工臓器
Online ISSN : 1883-6097
Print ISSN : 0300-0818
ISSN-L : 0300-0818
23 巻, 5 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • ―人工臓器学会に望むこと―
    斎藤 明
    1994 年 23 巻 5 号 p. 1053
    発行日: 1994/10/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
  • 矢田 公
    1994 年 23 巻 5 号 p. 1055-1061
    発行日: 1994/10/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
  • 菊池 明彦, 岡野 光夫
    1994 年 23 巻 5 号 p. 1062-1069
    発行日: 1994/10/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
  • 阿部 裕輔, 松浦 弘幸, 河野 明正, 野澤 宏彰, 今西 薫, 渥美 和彦, 井街 宏, 鎮西 恒雄, 満渕 邦彦, 磯山 隆, 米沢 ...
    1994 年 23 巻 5 号 p. 1070-1076
    発行日: 1994/10/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    本研究は, 生体自身による人工心臓の制御を目標として, 末梢血管抵抗の逆数(1/R: コンダクタンス)を基本入力とし, 末梢血管抵抗における神経系や液性因子のβ作用を人工心臓の拍出量に反映させる関数を用い, 人工心臓の拍出量が心臓血管中枢により操作される新しい自動制御方法(1/R制御)を試みたものである. ユ/R制御により, 長期的にも安定した制御が可能であることが慢性動物実験により示され,最長360日の長期生存を得ることができた. 1/R制御では, 循環系パラメータの異常はみられず, それらは長期的にも生理的な値を維持していた. また, 運動負荷を与えると, 心拍出量は自動的に増加し, このときの拍動数増加率のプロファイルは, 自然心臓における心拍数増加率のフ。ロファイルとほぼ同様であり, 1/R制御が自然心臓に匹敵する制御性を持っていることがわかった. 以上, 1/R制御により, 完全人工心臓の生理的な制御を実現できた.
  • 岡本 英治, 友田 恭嗣, 山本 克之, 朝田 政克, 安田 慶秀, 三田村 好矩, 三上 智久
    1994 年 23 巻 5 号 p. 1077-1082
    発行日: 1994/10/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    モータ駆動補助人工心臓の体内埋込み時の発熱について検討した. ヒツジを用いた急性動物実験の結果, 皮下脂肪中に埋め込み, アクチュエータの損失5.2Wの時, アクチュエータ表面温度41℃, アクチュエータに近接した脂肪組織で39.5℃であった. また皮下脂肪と皮膚を剥離して作った空間に埋め込んだ場合には, アクチュエータの損失5.4Wに対し最高40.5℃に至ったが39.2℃で平衡し, 両実験とも, 生体に対し安全領域内の温度にとどまった. また, モータ駆動補助人工心臓周辺組織の温度分布を, 皮下脂肪中に埋め込んだ動物実験をモデルに, 有限要素法を用いて解析した. その結果, 局所的に高温部が存在している可能性が示唆された. またエポキシ樹脂製血液ポンプは熱伝導率が小さく放熱にはほとんど寄与していないことも示され, 今後補助人工心臓全体から効率的に放熱する工夫も検討課題として残された.
  • 友田 恭嗣, 岡本 英治, 山本 克之, 三田村 好矩
    1994 年 23 巻 5 号 p. 1083-1088
    発行日: 1994/10/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    体内埋込み型補助人工心臓適用患者の監視支援システムの実現を目的に, 光通信機能を内臓した高性能補助人工心臓制御システムの開発を行った. 駆動制御システムは, 小型ながら高いデータ処理能力を有するよう16bitと8bitのCPUを中心に構成した. 本システムでは, 経皮的光通信により, 体内に埋め込まれたモータ駆動補助人工心臓を体外から操作することができる. 操作項目としては, 固定レートモードと心電図同期モードの選択, 固定レートモード時の拍動数の変更機能を組み込んである. また, 体内の駆動制御システムからは, モータ駆動情報を体外に伝送し, この情報をもとに, 体外のコンピュータによりボンプ拍出量, 動脈圧を算出することができる. 開発システムをin vitro実験により評価したところ, システムは各モードで正しく機能することが確認された. また, 算出したポンプ拍出量と動脈圧は, 実測値とほぼ一致し, 駆動情報の取得についても良好な結果を得られた.
  • 高木 馨子, 近藤 智昭, 田中 國義, 矢田 公, 草川 實
    1994 年 23 巻 5 号 p. 1089-1094
    発行日: 1994/10/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    体外循環(CPB)中にタンパク分解酵素阻害剤Nafamostat mesilate(FUT-175)を投与し, 電子顕微鏡による血小板の形態観察を中心に血小板に対する保護効果を検討した. 対象は大動脈冠動脈バイパス術症例14例で, FUT-175投与(以下FUT)群8例, 対照群6例である. FUT群では通常のヘパリン投与(300U/kg)のほかにFUT-175をCPB中2mg/kg/hで投与した. 走査電子顕微鏡所見で血小板形態を変化のないものから3段階(Grade A~C)に分類し評価したところ, CPB開始後120分でGrade Aの形態を示す血小板は対照群9.0±2.0%に対し, FUT群50.4±17.0%(p<0.05)と高値を示した. また透過電子顕微鏡所見では対照群に比べFUT群で脱穎粒, 空胞化は軽度で, その差はCPB開始120分で著明となった. リストセチンによる血小板凝集はCPB開始60分に対照群32.0±11.3%に対し, FUT群69.9±5.6%(p<0.05)と高値を示した. 以上より, CPB中のFUTの投与は血小板の保護作用を有することが示唆された.
  • 堀越 衛
    1994 年 23 巻 5 号 p. 1095-1101
    発行日: 1994/10/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    雑種成犬を用いた低換気型急性呼吸不全モデルに対しpumpless AV ECMO(AV群, n=9)と遠心ポンプ駆動VV ECMO(VV群, n=12)を施行しガス交換能, 血液損傷, 肺超微細構造の変化を比較した. ECMO非施行群(n=5)をcontrol群とした. ガス交換能, 血液損傷はAV, VV群間に有意差はなく. 肺超微細構造では血液空気関門, 間質の浮腫性変化がVV群に比べAV群に高度で, 特に基底膜の浮腫性変化はAV群がVV群に比べ有意に高値であった. Control群はECMO施行群に比べ高度の浮腫・破懐性変化を認め, 基底膜厚も有意に高値であった. また循環動態基礎実験として別個にAV(n=6)とVV ECMO(n=6)を施行しAP, PAP, COの変化を比較した. AV群では灌流量上昇に伴うCO, PAPの有意な上昇を認めたが, VV群では変化はなかった. 肺胞低換気型呼吸不全に対するECMOでは血行動態, 肺超微細構造からAV法に比べVV法がより優れているものと思われた.
  • 血漿検体を用いる自動凝固能測定装置による測定法の開発
    杉山 隆之, 金森 直明, 宇田 晋, 小岩 文彦, 秋澤 忠男, 越川 昭三
    1994 年 23 巻 5 号 p. 1102-1108
    発行日: 1994/10/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    血液透析用抗凝固薬低分子量ヘパリン(LMWH)のモニター法として,血漿Xa凝固時間(PXCT)を開発した. PXCTはLMWH濃度(0~0.8IU/ml)に依存して直線的に延長した. ヘパリンによるPXCTの延長はLMWHに比して顕著であり, また合成抗トロンビン剤によっても延長し, PXCTは抗Xa作用のほ加抗トロンビン作用の影響も受けることが示された. LMWHの単回投与法及び持続投与法を用いて血液透析を施行し, PXCT, APTT及び既にLMWHのモニター法としての有用性が確認されている全血Xa凝固時間(XCT)を測定した. 両投与法においてAPTTの変化は小さく, モニター法としては不適当と判断された. 一方, PXCTとXCTは同様に推移し, LMWHの活性を的確に反映したと考えられた. 以上の結果から, PXCTはLMWHのモニター法に応用でき, 血漿を用いるため, 検体保存, 多数検体処理が可能である等の面で利点を持つと考えられた.
  • 堀内 孝
    1994 年 23 巻 5 号 p. 1109-1110
    発行日: 1994/10/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
feedback
Top