人工臓器
Online ISSN : 1883-6097
Print ISSN : 0300-0818
ISSN-L : 0300-0818
24 巻, 5 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 葛西 眞一
    1995 年 24 巻 5 号 p. 957
    発行日: 1995/10/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
  • ―人工臓器の研究・開発に役立つインターネット活用法―
    吉澤 誠
    1995 年 24 巻 5 号 p. 959-965
    発行日: 1995/10/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
  • 遠藤 真弘
    1995 年 24 巻 5 号 p. 966-975
    発行日: 1995/10/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
  • 田中 明, 吉澤 誠, 阿部 健一, 山家 智之, 仁田 新一, 竹田 宏, 鎮西 恒雄, 藤正 巌, 阿部 裕輔, 井街 宏
    1995 年 24 巻 5 号 p. 976-981
    発行日: 1995/10/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    完全置換型人工心臓(TAH)の制御を困難にしている問題点のひとつは, 制御系の目標値である心拍出量を設定する方法が確立されていないことである. この点, 1/R制御法は, 心拍出量を生体の拍出流量要求を反映した末梢血管抵抗に依存させることで, その決定を循環中枢にまかせることを目指す制御方法であり, 心拍出量を直接的に設定する必要がないという点で有効な方法である. ところが, この方法には試行錯誤的に決定しなければならないパラメータを含むという欠点がある. 本研究では, この欠点を改善するための新たな制御系設計方法を提案する. すなわち, 心拍数と末梢血管抵抗を入力とし, 大動脈圧と心拍出量を出力とするような2入力-2出力系でTAH装着時循環系をモデル化し, この系に対する非干渉化制御系を適応制御理論を用いて設計する. このような設計を行うことにより, 1/R制御アルゴリズムに含まれるパラメータの試行錯誤的な決定問題が回避されるとともに, 生体循環系の個体差や時間的な変化にも自動的に対応する制御系が構成可能であることを, 計算機シミュレーションを用いて示した.
  • 坂本 忠弘, 古谷 栄光, 小野 寺久, 今村 正之, 前谷 俊三, 荒木 光彦
    1995 年 24 巻 5 号 p. 982-988
    発行日: 1995/10/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    人為的な血圧制御は術中, 術後の管理において, 種々の利点がある. 我々は状態予測制御法を用いた自動血圧制御システムを開発したが, 臨床応用に用いるために, 今回個体の薬剤に対する応答を同定して, 制御装置のパラメータを個体差に合わせて調整する機能, 及びファジィ推論を用い, 血圧, 脈拍, 尿量, 出血量の4個の測定量より危険状態を回避する機能を追加した. 雑種成犬をGOF麻酔調節呼吸下にてtrimethaphan camsilateを用いて血圧制御したところ, 以下の結果が得られた. 1) 初期のオーバーシュートが小さくなる, 2) 目標設定値到達時間(整定時間)が短くなる, 3) 薬剤投与量が時間と共に増加する傾向が軽減する, 4) 種々の状態を人為的に設定したとき, 状態を正確に判断し, 完全に危険な状態となる前に回避し, 制御した. これらの結果より, システムとしての完成度が高まり, 臨床応用が可能であると考えられる.
  • 移植骨髄からのTリンパ球除去を目的とした吸着材料の開発
    佐藤 達也, 立澤 宰, 赤池 敏宏
    1995 年 24 巻 5 号 p. 989-994
    発行日: 1995/10/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    移植骨髄からのTリンパ球除去は移植片対宿主病(GVHD)を予防する有効な手段であるが煩雑であるため, 我々はその方法の簡素化を検討した. ラクトースを側鎖に有するポリスチレン(PVLA)は, D-ガラクトース基を介してレクチンである大豆凝集素(SBA)と結合するので, これをコーティングしたプレートが表面にガラクトース基を持つTリンパ球の凝集支持体として機能するかどうかを, 同じく表面にガラクトース基を持つ末梢血赤血球と単核球を指標として評価した. 血球の付着性はPVLAおよびSBAに濃度依存性であった. また無処理あるいはマルトースを側鎖に持つポリスチレン(PVMA)との比較, ガラクトースによる特異的阻害作用などより, 付着の特異性を示すとともに, 基礎的条件についても述べた. 移植骨髄からTリンパ球を除去する際にはPVLAは凝集支持体として安定な基質材料であり, 方法をより簡素化できる可能性が示された.
  • 周術期における変動の解析
    宮脇 富士夫, 辻 隆之, 須磨 幸蔵
    1995 年 24 巻 5 号 p. 995-1002
    発行日: 1995/10/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    現在わが国で一般的に使用されている人工心肺システムの凝固線溶系に与える影響を成人開心術症例13例(人工心肺時間106±21分)で検討した. 測定項目は諸因子活性(第XII~II凝固因子, AT III, プラスミノーゲン, プロテインC, vWF), 諸因子濃度(TAT, PIC, FDP, フィブリノーゲン), 血小板数, PT, APTTで, 術前, 術後, 第1病日に測定した. APTT以外は有意な経時的変化を示したが, 第XII, 第X, 第II因子, プロテインC活性は正常範囲内の変動であった. その他の因子は正常範囲外への有意な変動を示したが, 第1病日には第VII, XI因子以外は正常化あるいは回復傾向を示した. この術後の異常値も出血傾向を起こすほどではなく, 本人工心肺システムによる有意な凝固線溶系の活性化も臨床的に許容できる程度であると考えられた. また, 本データは現在の人工心肺システムの血液適合性を示すデータベースとして資するものと考えられる.
  • 深田 義夫
    1995 年 24 巻 5 号 p. 1003-1007
    発行日: 1995/10/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    中等度低体温体外循環(CPB)下におけるメシル酸ナファモスタット(FUT-175)の薬物動態を明らかにするために, 開心術症例を対象に, ヘパリンとFUT-175を併用した中等度低体温CPBにおけるFUT-175の血中濃度を測定した. 動脈血と静脈血FUT-175濃度は, CPB開始後10, 30及び60分のいずれにおいても有意差は認められず, 生体内代謝は著明に抑制されていた. FUT-175注入直後の回路内血と動脈血中FUT-175濃度にも有意差は認められず, FUT-175のHPO-25H人工肺回路内吸着は認められなかった. 静脈血FUT-175濃度は, 投与量依存性に増加し, FUT-175を2.0mg/kg/h持続投与した群では1.5mg/kg/h持続投与した群に比し, 約2.5~4倍であった. FUT-175を2.0mg/kg/h持続投与した群での低体温中の血中濃度は経時的に増加し, CPB開始10分で1,800ng/ml, 60分後は3,650ng/mlとなり, 復温過程で減少しはじめ, 投与中止10分で67%減少することが明らかとなった.
  • ノギスを用いた術中口径計測法の応用
    宇藤 純一, 後藤 平明, 平田 智美, 宮内 好正
    1995 年 24 巻 5 号 p. 1008-1010
    発行日: 1995/10/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    近年臨床の場で使用されているゼラチン処理knitted Dacron人工血管(Gelseal®)については, 術後の口径拡張が問題視されている. Y型Gelsealを用い手術を施行した腹部大動脈瘤症例(n=9)を対象にGelsealの口径変化を経時的に観察した. 移植前後に工学用ノギスを用いグラフト口径を実測した. また術後4週目にもCT検査を行い, グラフト径を計測した. 規格径16~22mm(平均規格径18.7±2.1mm)のGelsealが移植された. 移植前の平均外径は22.6±2.3mmであり, Gelsealは移植前すでにその規格径に比し, 3.9mm(21%)大きいことが判明した. 移植直後の外径は22.7±2.4mm, 術後4週目での外径は24.0±2.2mmであり, 移植直後から1か月間に1.3mm(5.7%)の拡張がみられた. 人工血管の径拡大に関しては, 規格径との比較ではなく, 実際のグラフト口径を正確に把握し検討する必要があると思われた.
  • 平井 雅也, 橋本 明政, 青見 茂之, 高沢 有史, 小柳 仁
    1995 年 24 巻 5 号 p. 1011-1013
    発行日: 1995/10/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    超極細繊維性人工血管(トレ・グラフト)を弓部大動脈全置換術22例に使用した. 疾患は, A型大動脈解離が12例(急性4例), 弓部大動脈瘤3例(破裂1例), 弓部下行大動脈瘤2例(切迫破裂1例), 上行から下行大動脈に及ぶ大動脈瘤2例(破裂1例), 遠位弓部大動脈瘤2例, AAE+AR+弓部大動脈瘤1例であった. 手術術式は, 弓部大動脈全置換術のみが5例, 上行大動脈にも置換が及んだもの6例, 上行下行大動脈に及んだもの4例, Bentall手術を併用したもの7例であった. 人工血管は, 4分枝付きのものを作成し, アルブミン塗布後にオートクレイブして使用した. 手術死亡は, 待機的手術で1例(7%), 緊急手術で2例(29%), 遠隔死亡は緊急手術で1例あったが, 人工血管に起因すると思われる合併症は認めなかった. 本グラフトは, 長時間の人工心肺の際も吻合部の針穴や人工血管表面からの出血が少なく, 広範囲の分枝再建を含む大動脈置換術に有用と思われた.
  • 青木 隆史, 佐々木 栄作, 川村 明夫, 岸田 晶夫, 大平 整爾
    1995 年 24 巻 5 号 p. 1014-1021
    発行日: 1995/10/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
feedback
Top