砥粒加工学会誌
Online ISSN : 1880-7534
Print ISSN : 0914-2703
ISSN-L : 0914-2703
49 巻, 4 号
APR.
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
論文
  • 閻 紀旺, 佐佐木 智之, 田牧 純一, 久保 明彦
    2005 年 49 巻 4 号 p. 205-208
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/08/11
    ジャーナル フリー
    最近の光学デバイスには大きな曲率をもつ光学部品に対する要求が高くなっている. しかし, 従来の2軸制御円弧包絡切削法では大曲率表面の加工が困難である. 本研究では, 単結晶ダイヤモンド平バイトを用いたXZB 3軸同時制御直線包絡創成法による大曲率光学表面の超精密切削加工を目的としている. 直線包絡創成法では, 工具先端を加工機のB軸の中心に正確に合わせることが重要となる. そこで, はじめに高精度な工具位置制御機能をもつ圧電駆動式3方向微調整刃物台を製作し, それを使用することにより高精度の工具設定を行った. そして, 大きな曲率をもつ楕円面ミラーの試作加工を行い, 形状誤差や表面粗さなどを検証した.
  • 井上 茂, 青山 藤詞郎
    2005 年 49 巻 4 号 p. 209-212
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/08/11
    ジャーナル フリー
    ブラシレスDCモータのインナーロータに永久磁石を使用して, これをビルトイン研削主軸の駆動源に適用し, 主軸の熱変位による伸びを, 大幅に減少することができた. 従来より, ビルトイン主軸の駆動モータには, インダクションモータを用いたインバータ制御がよく用いられている. しかしながら, ステータコイルの電磁誘導により回転するロータに電流が流れるために, 主軸の熱による伸びが問題となっている. この問題を改善するため, インナーロータに永久磁石を使用したDCブラシレスモータ (以下IPMモータ) を用いた. ロータ自体が永久磁石により磁界を持つことから, 理論上は主軸の通電による熱の影響がない. その結果, 試作した主軸の伸びが, 同一出力であるインダクションモータ駆動に比べ, 約1/3に抑えられることが明らかになった.
  • 夏目 勝之, 進村 武男, 山口 ひとみ
    2005 年 49 巻 4 号 p. 213-218
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/08/11
    ジャーナル フリー
    磁気研磨加工において, 磁性粒子ブラシ先端部に位置する砥粒の挙動は, 加工能率に影響を及ぼす主要な因子の一つと考えられる. しかし, 加工中の砥粒挙動と加工現象との関係は十分解明されているとは言えない. そこで, 加工液の種類を変えて砥粒と工作物表面の潤滑状態を変化させ, 研磨動作によって生じる摩擦抵抗と, 砥粒切れ刃の軌跡を観察した. 実験の結果, 研磨抵抗は加工液の種類に依らず, 励磁電流のみに依存することが明らかになった. また, 表面張力の小さい加工液を使った場合に, 長い砥粒軌跡が多く観察される傾向があることがわかった.
  • (第4報 : マイクロツールの切削特性評価)
    上原 嘉宏, 大森 整, 石川 惣一, 片平 和俊, 林 偉民, 渡邉 裕, 三石 憲英, 伊藤 伸英, 山本 幸治
    2005 年 49 巻 4 号 p. 219-224
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/08/11
    ジャーナル フリー
    前報は, 微細加工において必要不可欠な微細工具の効率的な加工を実現させる目的で, 「マイクロ・ワーク・ショップ」という概念に基づいて考案した小型縦型円筒研削加工機 “神風” に, 旋回電極式ELID研削システムを用いて, 研削加工の最適化について検討を行った. 特に, 本加工システムを用いて, ピラミッド形状のマイクロツールの加工を行い, そのマイクロツールの表面性状および機械的強度の評価を行った. その結果, ナノメートルレベルの表面性状と機械的強度の間に相関関係があることがわかった. 本報では, マイクロツールを切削工具として使用することを目的として, 非鉄金属材, 鋼材などを対象に, 卓上型4軸加工機 “TRIDER-X” にマイクロツールを装着して基礎的な切削加工実験を行ったので報告する.
feedback
Top