輸送機器や産業機械の摺動部の摩擦低減が求められている.これまでの研究で摺動部の摩擦を低減するためには,摺動表面に断面形状を制御した3次元微細形状を加工することが効果的であることがわかっている.本研究は,この断面形状を制御した微細形状を高能率で加工できる3次元微細塑性加工技術を開発することを目的として研究を行った.本報では微細塑性加工を応用したマイクロフォームローリング(Micro Form Rolling, MFR)を提案し,この加工法を実現するための加工装置を試作し,加工実験を行った.その結果,MFR法にて,高能率で3次元微細形状の加工が可能であること,工具形状を考慮することで工具寿命を向上させることが可能であることを明らかにした.
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