砥粒加工学会誌
Online ISSN : 1880-7534
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64 巻 , 10 号
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  • 水谷 秀行, 渡邊 友貴, 水野 義則, 浜田 晴司
    2020 年 64 巻 10 号 p. 522-526
    発行日: 2020/10/01
    公開日: 2021/05/08
    ジャーナル フリー

    機械部品は多くの円筒穴を有し,これら内面の高精度・高能率加工の進展は,機械の性能および生産性の向上に不可欠であり,ホ-ニング加工はこうした円筒内面の仕上げ加工に用いられている.しかし,小径穴の加工においては砥石に精確な切込み機構を設けることが困難な場合が多いことから,砥石半径方向の超音波振動を切込み運動として利用したホ-ニング加工装置および方法を開発し,既に報告した.既報では,その基本原理や有用性は示したが,実用化に際しての種々の課題や応用技術については検討が行われていない.本研究は,小径穴の精密加工技術の向上を目的として,前述の超音波振動ホ-ニング装置の改良とそのホ-ニング過程に及ぼす砥石粒度の影響について検討した.その結果,焼入れ鋼のホ-ニングにおいて砥石の振動振幅の増加に対応して所定の寸法生成量が得られることから,インプロセスでの仕上がり寸法の制御が可能であることを確認した.また,超音波振動ホ-ニングにおける寸法生成過程および仕上げ面性状に及ぼす砥石粒度の影響について検討し,合理的な砥石選択の基準を示した.

  • 鈴木 李奈, 桃沢 愛, 照月 大悟, 亀山 雄高, 遠山 沙良, 高橋 玄宇
    2020 年 64 巻 10 号 p. 527-532
    発行日: 2020/10/01
    公開日: 2021/05/08
    ジャーナル フリー

    本研究では,材料表面と生体組織間の接着性を増進させる手段として,表面を粗面化させるショットピ-ニングに注目した.材料表面に対して垂直投射した場合にはマイクロメ-トルオ-ダ-の凹凸が形成され,投射角度を傾けた(斜投射)場合には,周期的なうね状構造を得ることが知られている.本研究では,ショットピ-ニングによる材料表面の生体適合性の向上を目的とし,チタンの表面形状が骨芽細胞の接着挙動に与える影響を評価した.その結果,粒径および質量が大きい粒子を斜投射することでより明瞭なうねが形成された.細胞は斜投射FPP処理によって隆起したうねを足場として接着する傾向が観察され,この隆起箇所が多く存在する箇所において初期細胞接着性が促進された.この挙動より,細胞の足場となる隆起構造を構築することで細胞付着位置を制御できると考えられる.

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