砥粒加工学会誌
Online ISSN : 1880-7534
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64 巻 , 8 号
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  • 武末 翔吾, 渡邊 一敬, 三阪 佳孝, 小茂鳥 潤
    2020 年 64 巻 8 号 p. 421-427
    発行日: 2020/08/01
    公開日: 2021/05/08
    ジャーナル フリー

    本研究では,チタン合金に対して,雰囲気制御高周波誘導加熱微粒子ピ-ニング(Atmospheric-controlled induction heating fine particle peening:AIH-FPP)処理を施し,投射粒子に含有されるアルミニウムを被処理面に移着,基材に拡散させることにより,Ti-Al金属間化合物層を創成することを試みた.高速度工具鋼粒子と純アルミニウム粒子に対してメカニカルミリングを施すことにより,高速度工具鋼の表面にアルミニウムが薄く被覆された粒子を作製し,AIH-FPP処理に用いた.その結果,高硬度の高速度工具鋼を主体とした粒子の投射により被処理面で折り畳み変形が生じ,移着したアルミニウムが基材に埋入されるため,厚さ数十μmのアルミニウム移着層が形成された.また,粒子投射後に高温で加熱保持を行うことにより,高硬度を有するTi-Al金属間化合物層が形成されることが明らかになった.これは,粒子投射の際に被処理面に移着したAlが基材に拡散するためである.本研究で得られた結果は,提案した処理により投射粒子成分のアルミニウムを移着,拡散させることで,チタン合金の表面にTi-Al金属間化合物層を形成できることを示すものである.

  • 嶽野 広明, 野老山 貴行, 村島 基之, 梅原 徳次, 千葉 翔悟
    2020 年 64 巻 8 号 p. 428-435
    発行日: 2020/08/01
    公開日: 2021/05/08
    ジャーナル フリー

    本研究は,ガラス基板研磨における高コストなダイヤモンド砥粒の消費量を削減し,コスト低減と表面粗さの早期改善を目的として低硬度な砥粒とダイヤモンド砥粒を混合した,2種混合砥粒による研磨手法の開発を行った.低硬度砥粒としてGC砥粒の大きさの影響(約127 μm, 75 μmおよび13 μm),砥粒濃度の影響,砥粒種類の影響(WAおよびB4C)を明らかにした.また,砥粒の研磨面内の挙動をその場観察するため,砥粒をロ-ダミンにより蛍光染色して観察を行った.その結果,2種混合砥粒によって表面粗さの低減速度の向上に成功した.また,粒径の大きなGC砥粒は研磨に用いた天然シルク研磨パッドの繊維のすき間に移動あるいは挟みこまれる様子が観察された.一方,平均粒径1.0 μmのダイヤモンド砥粒は天然シルク研磨パッドとガラス基板間を繊維の向きとは無関係に移動している様子が観察された.

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