日本細菌学雑誌
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27 巻, 6 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 細菌から高等動物にわたる代謝調節制禦物質
    横田 健
    1972 年 27 巻 6 号 p. 679-695
    発行日: 1972/11/25
    公開日: 2009/02/19
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  • 蜂須賀 養悦
    1972 年 27 巻 6 号 p. 697-708
    発行日: 1972/11/25
    公開日: 2009/02/19
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  • 1972 年 27 巻 6 号 p. 709-735
    発行日: 1972/11/25
    公開日: 2009/02/19
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  • 1972 年 27 巻 6 号 p. 737-790
    発行日: 1972/11/25
    公開日: 2009/02/19
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  • II. Diketopimelate-NH3 ComplexからDipicolinic Acid生成反応に関与する活性物質の単離について
    櫻井 純, 三木 純子, 小西 孝勇, 近藤 雅臣
    1972 年 27 巻 6 号 p. 791-794
    発行日: 1972/11/25
    公開日: 2009/02/19
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    Diketopimelic acidとアンモニウム塩からdipicolinic acidの生成を促進する活性物質の精製と,高純度に精製した活性物質の化学組成について検討を行なつた。高純度の活性物質は,charcoal celite column chromatography, Sephadex gel filtration, preparative polyacrylamide gel electrophoresisによつて得られた。この活性物質の化学組成を検討したところ,この活性物質は,少なくとも,ムラミン酸,グリシン,リンを含むmucopeptide関連物質であることがわかつた。また,sephadex G-15とG-25によるgel filtrationの結果から,この活性物質の分子量は1,500∼3,500であることがわかつた。
  • II. ブドウ球菌L-formの液体培養とその形態について
    江田 亨, 松岡 俊介, 田所 一郎
    1972 年 27 巻 6 号 p. 795-800
    発行日: 1972/11/25
    公開日: 2009/02/19
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    ブドウ球菌L-form STA-EMT-1株をbrain heart infusion,食塩5%,馬血清10%よりなるL-液体培地に接種し,液体培養を試みたところ増殖可能となり,またL-液体培養間の継代も可能となつた。本L-formは,液体培地中にコアグラーゼを産生し,また抗生物質を添加しない培地中でも親株への復帰は認められなかつた。液体培地中の増殖は,成功当初は遅かつたが,継代するにつれて次第に速くなり,菌数計算の結果48時間で菌数はほぼ最高(107/ml)に達し,以後徐々に減少した。その肉眼的外観は,雲泥状を呈し,振盪すると軽い混濁として認められた。本培養をDienesの染色を行ない,顕微鏡下で観察すると,数μから数10μに達する大きな細胞,微細な顆粒状成分および無形態な構造物が認められ,メンブランフィルターによる〓過実験より,最小増殖可能単位は,0.45μ以下であることが明らかとなつた。本L-formを親株との比較のうえで各種薬剤に対する感受性を検討したところ,細胞壁合成阻害剤を除いて,親株と同様な感受性パターンを示した。
  • III. ブドウ球菌L-formの増殖および形態に及ぼす血清,塩化ナトリウムおよび白糖の影響
    江田 亨, 松岡 俊介, 田所 一郎
    1972 年 27 巻 6 号 p. 801-807
    発行日: 1972/11/25
    公開日: 2009/02/19
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    ブドウ球菌L-form STA-EMT-1株の増殖および集落形態に及ぼす馬血清,NaClおよび白糖の影響を,大腸菌L-formとの比較のうえで,固形培地上で検討した。
    1. 馬血清については,5%以上の添加で増殖はもつともよく,1∼3%の添加では増殖は悪くなり,添加しないとさらに悪くなるが,なお増殖可能であつた。これを形態学的に観察すると,10%添加では定型的な集落形態を示したが,5%添加では,暗い中心部がやや縮小する傾向があり,3%にすると中心部はさらに縮小すると同時に,その境界が不鮮明となり,1%にすると中心部はほとんど消失し,まつたく添加しないと,集落周辺は不定形となり,中心部はまつたく消失した。
    2. 白糖については,検討した5∼15%の濃度の範囲では,まつたく増殖不可能であつた。
    3. NaClについてみると,3%以上の添加では,増殖はもつともよく,2%に濃度を下げると増殖は悪くなり,1%以下ではまつたく増殖不能であつた。これを集落形態のうえから観察すると,3%以上添加の場合はほぼ定型的な集落形態を示したが,2%添加では,暗い中心部が縮小する傾向を示した。
    以上の成績より,ブ菌L-formの培養には,brain heart infusionを基礎培地として,これに馬血清を10%,NaClを5%,中外特殊寒天を1%に加えることが,もつとも好ましいと考えられる。
  • 須永 隆, 新井 武利
    1972 年 27 巻 6 号 p. 809-815
    発行日: 1972/11/25
    公開日: 2009/02/19
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    Protocatechuic acid (PA), protocatechualdehyde (PAl), catechol (Ct), gentisic acid (Ge), salicylic acid (SA), gallic acid (Gl), pyrogallol (Py), resorcinol (Re), phloroglucinol (Phl), phenol (Ph), o-cresol (Cr)を唯一の炭素源とする合成培地で,Pseudomonas属のphenol化合物の分解性を検討した。各化合物の適量を含む培地に菌を培養し,PA∼SAではこれに1%塩化第二鉄液1mlを加え,またGl∼Crでは培養液1mlに2%リンモリブデン酸液1∼2滴を加え,さらに10%アンモニア水を2∼4滴滴加してphenol性水酸基の呈色反応の消失を検することによつて分解性の有無を判定した。
    37CでP. aeruginosaはPA, PAl, Ctを分解するが,P. fluorescens, P. chlororaphis, P. putrefaciensは非分解であつた。しかしP. fluorescens以下の菌種も25CではPA, PAl, Ctを分解した。使用したmono-, di-, tri-phenol中,GeのみがP. aeruginosaによつて特異的に分解され,P. fluorescensなどの他のpseudomonadsは37Cおよび25CでGe非分解であつた。またEscherichia coli, Klebsiella, Enterobacter, Hafnia, Serratia, Citrobacter, Proteus group, Aeromonas, Vibrio parahaemolyticus, Achromobacter liquidumなどのグラム陰性桿菌中,Klebsiella, Enterobacter BはPA, PAl, Ct, Geを分解するが,他の菌種は非分解であつた。
    以上の成績からPA, Geの分解性を塩化第二鉄液で検することは,cytochrome oxidase陽性の菌種からのpseudomonadsの鑑別の一助となること,またGeの分解能はP. aeruginosaの同定の一手段になりうるものと考えられた。
  • 1972 年 27 巻 6 号 p. 821-844
    発行日: 1972/11/25
    公開日: 2009/02/19
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