日本細菌学雑誌
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32 巻, 4 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 第2部 電子顕微鏡的研究,特に静的形態構造学
    吉井 善作
    1977 年 32 巻 4 号 p. 533-558
    発行日: 1977/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 三輪谷 俊夫, 藪内 英子
    1977 年 32 巻 4 号 p. 559-569
    発行日: 1977/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 小池 惇平
    1977 年 32 巻 4 号 p. 571-577
    発行日: 1977/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Staphylococcus aureusは食中毒原因菌株を含み,公衆衛生上重要な菌株である。本報告はStaphylococcus 209p aureusを用いてDNA-DNAハイブリッド形成法の至適条件を検討したものである。
    1) DNA-DNAハイブリッド形成実験における基準DNAとしてのSD-DNA (sheared denatured DNA)のメンブランフィルターに対する非特異的吸着は1/2×PM, 6×SSC, 60C, 6時間の前処理で顕著に低下した。
    2) IM-DNA (immobilezed DNA on membrane filter)のメンブランからのはがれは6×SSC, 0.003M MgCl2, 0.1% SDS, 60C, 20時間のハイブリッド形成反応後の測定では15%であつた。
    3) SD-DNA/IM-DNAの量比は0.1∼0.5μgのSD-DNAに対し6μg以上のIM-DNAで最も高いハイブリッド形成率を示した。
    4) SD-DNAの鎖長は300 nucleotide前後の場合に最も高いハイブリッド形成率を示した。
    5) 反応温度は60Cで最も高いハイブリッド形成率を示した。
    6) 反応時間は20時間で最大値に達した。上記の至適条件を用いた時のハイブリッドDNAの温度融解曲線から求めたTm値は76.5Cであつた。一方native DNAのTm値は77.0Cであつた。
  • 小池 惇平, 小池 和子, 藤原 喜久夫
    1977 年 32 巻 4 号 p. 579-584
    発行日: 1977/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Staphylococcus aureusとその類縁菌を用いてDNA-DNAハイブリッド形成の測定を行い,それぞれの菌の全DNAの類縁関係を検討した。
    まずStaphylococcusMicrococcusとの間の全DNAの対合相同性は,S. aureus209pを基準(100%)とした場合,Micrococcus luteusは6%のDNA相同値を示し,S. aureus S-6を基準とした場合は28%であつた。したがつて,この2菌属間のDNAの類縁性はきわめて低いと判断された。
    さらにS. aureusS. epidermidisの同属の異種間においても,S. aureus 209pを基準とした場合,S. aureus 9株が52%以上のDNA相同値を示したのに対し,S. epidermidis 5株は25∼43%の相同値を示し,これら2菌種間の類縁性は低いことが認められた。
    一方,S. aureusの同一種内においては,Enterotoxin産生株と非産生株との間にある程度の相同性の差異が認められた。すなわち,Enterotoxin産生株であるS. aureus S-6 (Enterotoxin type B産生)を基準とした場合,Enterotoxin産生株S. aureus 100, 196E, S-6, 243, 137, 361, 472(それぞれEnterotoxin type A, A+B, B, B, C1, C2, D産生)はいずれも80%以上のDNA相同値を示したのに対し,非産生株S. aureus 209p, 184はそれぞれ69, 63%の相同値であつた。一方,Enterotoxin非産生株であるS. aureus 209pを基準とした場合,S. aureus 209p, 184の100, 87%の相同値に対し,上記Enterotoxin産生7株はいずれも52∼75%の範囲に入る相同値を示した。したがつて,DNAの相同性はEnterotoxin産生能と関連性を持ちえることが推定された。
  • 輿水 馨, 曲渕 輝夫
    1977 年 32 巻 4 号 p. 585-595
    発行日: 1977/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    わが国においてはじめてサル類から分離されたUreaplasma (T-mycoplasma)の性状について検討が行われ,その分類学的考察がなされた。
    1973年から1976年にわたる5回の微生物学的検索において,東南アジア,アフリカおよび南アメリカから輸入された大部分外見健康なカニクイザル(Macaca irus) 113頭,ミドリザル(Cercopithecus aethiops) 9頭およびリスザル(Saimiri sciurea) 9頭のサル類よりUreaplasmaの分離がこころみられた。Ureaplasmaは,1973年に検査したサル類のうち,カニクイザル4/20(20%),ミドリザル5/9(56.%)およびリスザル6/9(67%)から,また,部位別では,鼻腔4/38(11%),口腔10/38(26%),尿道(〓)4/23(17%),直腸便2/38(5%)から分離された。
    分離株は固形培地上にUreaplasma特有の直径約35μmの微小集落を形成し,電子顕微鏡による形態学的観察では,細胞壁を欠く3層の限界膜で囲まれた直径約200ないし500nmの大小の粒子が認められた。本菌は無血清培地には増殖が認められず,24時間以内に尿素を強く分解し,固形培地上においてフィルムおよびスポットを形成した。Ureaplasmaによるフィルム・スポットの形成はこれまでに報告がなく新知見である。代謝阻止試験において分離株はいずれも抗原的に類似性を示し,その一部は,ヒト由来Ureaplasma標準株;Blackの血清型I, III, VI, VIIおよびVIII型と抗原的関係を有することが明らかにされた。以上の性状にもとづき,サル類から分離されたUreaplasmaは,ヒト由来Ureaplasma urealyticumの亜種として位置づけるのが現段階では妥当と思われる。
  • 佐々木 孝之
    1977 年 32 巻 4 号 p. 597-602
    発行日: 1977/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1) 生後2ヵ月までの胸腺摘出によつて,ウサギのDNPに対する抗体応答に,著明な増強が認められた。
    2) ウサギに同種胸腺細胞を移入すると,抗体応答は低下する。但しこの効果は一時的で移入後日を経ると低下は見られなくなる。
    3) ウサギを予め担体で前処置すると,抗ハプテン応答は低下する。この成績はマウスにおける一般的観察と顕著な対比を示すものである。
    4) これらの成績はウサギとマウスのT細胞間に質的ないし量的な機能の差があることを示唆するが,ウサギに於てもT細胞を枯渇せしめると応答は消失する。
  • 飯田 広夫, 塩崎 満子
    1977 年 32 巻 4 号 p. 603-604
    発行日: 1977/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1977 年 32 巻 4 号 p. 605-607
    発行日: 1977/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
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