日本細菌学雑誌
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33 巻, 4 号
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  • 中村 昌弘
    1978 年 33 巻 4 号 p. 607-628
    発行日: 1978/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 兵藤 三郎
    1978 年 33 巻 4 号 p. 629-635
    発行日: 1978/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    実験マウス野兎病の抗生物質療法を試みた。野兎病菌毒力株(Ebina)の104 M.L.D.の皮下接種感染後48時間めから,streptomycin, oxytetracycline, tetracycline, kanamycin, chloramphenicol, leucomycin, erythromycin等の抗生物質による治療を開始し,これを10日間つづけ次の成績を得た:1) 使用した抗生物質は,それぞれ充分な量を投与すれば,すべて有効であつた。2) 抗生物質の野兎病治療効果は,その動物細胞内〓透性の強弱とはほとんど無関係に試験管内での静菌効果とおおむね平行した。この成績は,野兎病菌が偏性の細胞内寄生菌であるという,一部研究者による見解とは,相容れない。3) 治療後の生残マウスから分離された野兎病菌の薬剤感受性および菌力は原株と同じであつた。4) 治療後の生残マウスには強度な免疫(毒力株感染治療免疫)が成立した。すなわち皮下接種で毒力株の109 M.L.D.(約1mg)の攻撃にも抵抗し,また腹腔内接種でも,101.4mgの菌量に耐過した。5) 無毒株生菌免疫および毒力株死菌免疫によつても,毒力株感染治療免疫に比しやや劣るが,かなり強い免疫が得られた。
  • 越川 富比古, 今川 正良, 渡部 一仁, 島本 隆光, 市川 富夫, 近藤 雅臣
    1978 年 33 巻 4 号 p. 637-642
    発行日: 1978/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Bacillus megaterium芽胞の発芽にたいするHgCl2の作用について検討した。発芽は1mMのHgCl2の存在下で完全に阻害された。この時芽胞内へのHgの取込みがみられた。HgCl2処理芽胞を肉エキスブイヨン中で保温した場合,発芽の回復がみとめられた。この時,発芽の進行にともなつて,芽胞からのHgの流出量の増加が認められた。
    未処理芽胞を各種薬剤で処理した時,芽胞からのタンパク質の流出とHgCl2処理芽胞を同様の薬剤で処理した時のHgの流出量とに関する実験から,urea処理時に流出するタンパク質はHg結合タンパク質を含む可能性のあることが推察された。
    またHgCl2処理芽胞は未処理芽胞と比較して発芽剤にたいする特異性が異なることを認めた。
  • プロリン含量と含水量の変化による浸透圧調節
    国府島 泉
    1978 年 33 巻 4 号 p. 643-649
    発行日: 1978/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    ブドウ球菌の耐塩性の機構を明らかにするため,外界塩濃度の変化にともなう菌の生理的適応変化について検討した。
    ブドウ球菌が各々0.1M, 1.0M, 1.8Mの食塩含有培地で生育すると,その菌体内遊離プロリン量はそれぞれの外界塩濃度に相対して0, 428, 1440μmoles/g dry weightと増加していた。その高塩濃度環境に適応する速さを検討するため,0.1M食塩含有培地で生育した菌を1.8M食塩含有培地へ移し培養したところ,15分間の誘導期があり,その後再び増殖を始めた。この時の菌体の含水量は,塩濃度転換直後に1.70g/g dry weightから0.80g/g dry weightに減少し,同時に菌体の収縮が観察された。一方,菌体内遊離プロリン量は培地から温度依存性の反応機構で取り込み蓄積され,塩濃度転換30分後には1400μmoles/g dry weightに達し,それにともない含水量は0.88g/g dry weightまで回復した。
    1.8M食塩含有培地で生育した菌(菌体内にプロリンを蓄積している菌)を0.1M食塩濃度に移すと,低温条件でもプロリンを菌体外に放出した。
    これらのことから,ブドウ球菌は外界浸透圧変化に対して初期反応として菌体内の水と遊離プロリンの量を変化することにより耐浸透圧性を発現していることがわかつた。
  • 1978 年 33 巻 4 号 p. 651-652
    発行日: 1978/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1978 年 33 巻 4 号 p. 653-662
    発行日: 1978/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
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