日本細菌学雑誌
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34 巻, 5 号
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  • 桑原 章吾
    1979 年 34 巻 5 号 p. 713-730
    発行日: 1979/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 石橋 昭, 石橋 悌子, 蛭間 哲雄, 内山 秀彦, 持田 日出雄
    1979 年 34 巻 5 号 p. 731-743
    発行日: 1979/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    ウサギ血小板からの耐熱性殺菌性物質β-lysinの細胞外への放出機構について追究し,以下の諸成績が得られた。
    1) platelet-rich plasma (PRP),洗浄血小板をmicrofilamentに作用するcytochalasin Bで処理し,inducerとしてIgGでcoatしたlatex粒子,血清で処理したzymosan粒子およびimmune complexes,さらにCa++を添加すると,β-lysinの細胞外への放出が著しく増大し,同時にlysosome酵素の放出も増大されたが,LDH活性は増大されなかつ
    た。
    2) このβ-lysin, lysosome酵素の血小板からの放出はcAMP, colchicine, EDTAの処理にによつて阻害されたが,cGMP, trypsin処理したモルモット補体成分のC5, C3の添加によつて増大した。
    以上の諸知見からして,血小板からのβ-lysinの放出は,latex, zymosanなどの微粒子,immune complexesなどが放出作用を促進するが,cyclic nucleotidesの細胞内レベルによつて調節され,補体成分としてC5, C3およびIgGが関与し,Ca++が促進作用をもち,さらにmicrofilaments, microtubulesも重要な役割を演じているものと結論される。
  • Shigella flexneri 2aに対する胆汁酸の影響
    田爪 正気, 橋本 一男, 佐々木 正五
    1979 年 34 巻 5 号 p. 745-754
    発行日: 1979/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    無菌マウス腸管内におけるShigella flexneri 2aと人工菌叢との拮抗の場において胆汁酸の影響を追究し,次の諸成績を得た。
    1) 使用各菌種のin vitroにおける胆汁酸代謝能を検査したところ,Shigellaは脱抱合作用,酸化作用のいずれをも示さず,Streptococcus faecalisは脱抱合作用,Escherichia coliは酸化作用を示した。また,Bacteroides distasonisは脱抱合,酸化の両作用を示した。
    2) ICR系無菌マウス(6週齢)腸管内にShigellaを定着させて1週後にS. faecalisE. coliを経口投与し,糞便培養によりShigellaの消長を調べた。Shigellaの糞便中の生菌数は経時的にしだいに減少し,約45日で検出されなくなつた。一方,S. faecalisE. coliは常時full growthの状態で定着していた。Shigellaが排除された時期に小腸における胆汁酸代謝産物を定量的にガスクロマトグラフィーで分析し,7-ケトデオキシコール酸の増量傾向を認めた。
    3) Shigellaが腸管内に定着しているマウスに,B. distasonisを経口投与し,糞便培養によりShigellaの消長を調べたが排除は認められず,この時期に7-ケトデオキシコール酸の出現はin vitroの成績からの予想とは異なつて,まつたく見られなかつた。続いてE. coliを追加経口投与すると,Shigellaはしだいに排除され,これに伴つて小腸内の7-ケトデオキシコール酸の量が増加する傾向を認めた。
    4) B. distasonisin vitroin vivoにおいて胆汁酸代謝能が異なることを経験した。以上の諸知見から,Shigellaの排除に対して胆汁酸代謝産物である7-ケトデオキシコール酸が重要な因子の一つであることを示し得たと考えたが,Shigellaの排除機構にはこの他に腸管局所で産生されるIgA抗体,酸化還元電位,低級脂肪酸などの諸因子も加わつて総合的に働く可能性があることを考察した。
  • 鈴木 鑑, 木村 一郎, 鈴木 照子
    1979 年 34 巻 5 号 p. 755-757
    発行日: 1979/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 石橋 正憲, 木下 喜雄, 新原 富夫, 国田 信治, 竹田 美文, 三輪谷 俊夫
    1979 年 34 巻 5 号 p. 759-760
    発行日: 1979/09/25
    公開日: 2009/02/19
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  • 山崎 茂一
    1979 年 34 巻 5 号 p. 761-762
    発行日: 1979/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
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