日本細菌学雑誌
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35 巻 , 3 号
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  • 柳原 保武, 三渕 一二
    1980 年 35 巻 3 号 p. 517-528
    発行日: 1980/05/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 坂口 修平, 古川 良悦, 徐 成金, 坂口 平
    1980 年 35 巻 3 号 p. 529-537
    発行日: 1980/05/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    内毒素投与によるマウス肝,脾臓のヘム合成に関与するδ-aminolevulinate (ALA) synthetase, ALA dehydrase (ALAD)活性の変化を測定した。肝ALA synthetase, ALAD活性は6∼16時間後に著明な減少が見られるが以後回復した。脾臓ではALA synthetase, ALAD活性は6∼16時間後に活性の減少を見るが,以後回復し,さらに活性上昇を示し,約2∼3週の後に正常レベルに復帰した。また血中のALADは内毒素量に応じて減少を示し,のち回復し,3日後からやや増大の傾向を示した。血清鉄は対照に比較して6∼16時間で著しく減少を示し,のち漸次回復の傾向を示した。脾臓での赤芽球の増量はFruhmanの観察と一致した。一方肝薬物代謝系酵素のp-450系の活性を示すマウスのpentobarbital睡眠時間は内毒素の投与により延長した。
  • 岩田 和夫, 山口 英世, 内田 勝久, 平谷 民雄, 山本 容正
    1980 年 35 巻 3 号 p. 539-548
    発行日: 1980/05/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    腸管内のBifidobacterium bifidumの菌体アミノ酸ならびにタンパクがアミノ酸源として宿主生体に吸収,利用される可能性を検討するために,〔3H〕ロイシン溶液および〔3H〕ロイシン標識B. bifidum生菌,加熱死菌,菌体抽出液の各試料を普通マウスならびに無菌マウスの胃内に投与し,継時的に血清からの放射能回収率を測定し,以下の成績を得た。
    (1) ロイシンを投与した場合には,普通マウス,無菌マウスいずれにおいても回収率は2∼4時間後に最高値に達し,時間の経過とともに徐々に低下した。最高値は0.2ml血清当たり2.8∼3.0%であり,24時間および3日後にほぼ1/2, 1/4にそれぞれ減少した。血清放射能の大部分は熱TCA可溶画分から回収された。
    (2) 普通マウスに加熱死菌,加熱菌体抽出液,生菌および非加熱抽出液を投与した場合,いずれの放射能回収率も4∼8時間後に最高値に達し,以後下降傾向を辿つた。回収率のレベルは7日間の実験期間を通して上記試料の順に高く,回収率最高値(0.2ml血清当たり)はそれぞれ2.7%, 2.2%, 1.3%, 0.7%であつた。いずれの試料もロイシン溶液にくらべて回収率が最高値に達した後の減少速度がゆるやかであり,とくに生菌の場合には,その傾向がもつとも顕著であつた。
    (3) 無菌マウスに加熱ならびに非加熱菌体抽出液を投与した場合には,普通マウスにおけるのと類似の回収率曲線が得られ,回収率最高値はそれぞれ2%, 0.6%であつた。一方,無菌マウスに生菌および加熱死菌を投与した場合,回収率レベルは前者の方が後者よりも高く,8時間後にみられた最高値はそれぞれ2.1%, 1.0%であり,普通マウスの場合とは逆の関係がみられた。回収率の減少速度は生菌投与マウスでもつとも遅く,最高値の1/2に減少するのに3日,1/4に減少するのに7日を要した。
    (4) 以上の成績からB. bifidumの菌体アミノ酸およびタンパクは生菌,死菌,菌体抽出液いずれのかたちで投与した場合もマウス腸管から吸収,利用されること,その程度は試料の処理条件,とくに抽出処理または加熱処理の有無,および腸管フローラの有無によつて影響されることがみとめられた。
  • 永瀬 守
    1980 年 35 巻 3 号 p. 549-558
    発行日: 1980/05/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Actinomyces israeliiの菌体抽出多糖(APS)とC-Reactive Protein (CRP)陽性血清との沈降反応を検討し,以下の知見をえた。
    1) CRPは,カルシウムイオンの存在下でAPSと沈降反応を生じた。
    2) APSをCRP陽性血清に加えると,血清中CRPの68∼93%は吸収される。
    3) APSは,ガラクトース,グルコース,グルコサミン,リン酸,コリンを有し,そのモル比は,4:1:2:1:1である。
    4) CRP-APS反応は種々の低分子リン酸エステル化合物により抑制を受け,ホスホリルコリンがもつとも低濃度で反応を抑制する。
    5) コリンリン酸がAPSポリマーの末端に存在し,この部位がCRP-APS反応の活性部ではないかと推察される。
    6) Actinomyces属のうち,A. israelii, A. odontolyticus, A. bovisの抽出多糖はCRPと沈降反応を生じるが,A. naeslundii, A. viscosusは反応しない。
  • 小田 隆弘
    1980 年 35 巻 3 号 p. 559-567
    発行日: 1980/05/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    ブドウ球菌エンテロトキシンD, EをSP-Sephadex C-25クロマトグラフィーおよびSephacryl S-200ゲル〓過の2 stepのみの簡易な方法で精製した。
    精製標品はいずれもpH 4.3でのディスク電気泳動で1本のバンドを示し,またゲル内沈降反応において,それらをウサギに免疫してえられた抗血清,粗毒素血清およびBergdoll博士分与のReference抗DまたはE血清すべてに対しそれぞれ1本の沈降線を形成し,それらの沈降線は完全に融合した。
    えられた抗血清は粗毒素,精製毒素,Reference毒素いずれに対しても1本の融合した沈降線を形成した。抗エンテロトキシンD血清は,エンテロトキシンA, B, C2, D, EのうちDに対してのみ沈降線を形成したが,抗エンテロトキシンE血清はエンテロトキシンEおよびAに対して沈降線を形成し,それらはスパーを伴い,EとAの間には免疫学的交差反応が存在することが確認された。
    エンテロトキシンD, Eはいずれも,精製過程におけるSP-Sephadex C-25クロマトグラフィーで複数のフラクションに分画され,精製標品はいずれもゲル等電点電気泳動により,等電点を異にする複数の成分から成つていることが見出された。
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