日本細菌学雑誌
Online ISSN : 1882-4110
Print ISSN : 0021-4930
ISSN-L : 0021-4930
43 巻, 5 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 野本 亀久雄
    1988 年 43 巻 5 号 p. 899-910
    発行日: 1988/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 天野 憲一, 水尻 栄, 福士 主計
    1988 年 43 巻 5 号 p. 911-916
    発行日: 1988/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    サルモネラや大腸菌のR変異型LPSはSDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動(PAGE)によつて分子量に応じて泳動する。その泳動距離と分子量の間には直線関係が成立し,この方法を用いることによつて,R変異型LPSの分子量推定が可能となることが知られている。最適ゲル濃度は17.5%から20%の間であつた。R型LPSを持つといわれているクラミジア属(Chlamydia trachomatisC. psittaci)のLPSを泳動したところ,約3,700の分子量を持つ単一のLPSであることが示された。一方,百日咳菌のLPSは株によつて少なくとも約4,500の分子量を持つ単一のLPSと,分子量約3,400の分子をも合わせ持つ複合LPSの2タイプあることがわかつた。以上の結果より,SDS-PAGEがクラミジアや百日咳菌のようなLPSの分子量推定に応用可能と考えられる。
  • 坂本 憲市, 森永 信一, 山岸 高由, 小西 健一, 吉国 桂子
    1988 年 43 巻 5 号 p. 917-926
    発行日: 1988/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    モルモット腸内容物培地にClostridium perfringensの栄養型および芽胞型を接種した場合,高圧滅菌腸内容物培地中ではいずれも増殖性,芽胞化,発芽および生残性は良好であつた。未滅菌および上清腸内容物培地中では,栄養型を接種した場合,生残性および芽胞化は著しく悪く,この傾向は結腸内容物培地において顕著に認められた。芽胞型を接種した場合は,増殖性および発芽はほとんど認められなかつたのみでなく,芽胞型として接種菌量の1/10∼1/100程度に減少して生残した。
    ミリポアフィルター〓過腸内容物培地中では,栄養型を接種した場合,高圧滅菌腸内容物培地中と同様な成績を示す場合と,未滅菌腸内容物培地中と同様な成績を示す場合があることがおかつた。このことは腸内においては外来性の微生物に対してその増殖,発芽および芽胞化に対して常在菌の影響のほかに易熱性の抑制因子が存在して働くことを示すものと考えられる。
    胆汁酸の嫌気性菌に対する増殖抑制はC. perfringens>BifidobacteriumBacteroides>Peptostreptococcusの順に小となつた。C. perfringensと各種嫌気性菌を同量,同時にTF培地に接種した場合,互いにまつたく影響を及ぼさなかつた。各種嫌気性菌を前培養したTF培地にC. perfringensを接種した場合,その増殖性はグラム陽性菌群およびBacteroidesにより強く抑制され,接種菌量以下に減少した。一方,Fusobacteriumは何ら影響を与えなかつた。以上を総括するとモルモット腸管内では先住細菌もしくはその代謝産物が,C. perfringensの発育,定着性に対して大きな影響を及ぼしていることを示唆している。
  • 渡部 一仁, 前川 恭子, 山田 敦巳, 越川 富比古, 小川 節子, 鳥居 光雄
    1988 年 43 巻 5 号 p. 927-930
    発行日: 1988/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    A method is described for analysis for dipicolinic acid (DPA), a bacterial spore-specific material, by high-pressure liquid chromatography using an anion exchange column and a mixture of EDTA (pH 3.4) and acetonitrile (20:1) as the mobile phase. The method provided a linear response to DPA concentration over a range of 0.2 to 40ng, and the response was not interfered with by any of the DPA analogs tested or non-sporulating bacterial cell lysate. The quantities of DPA determined by this method in many spores and sporulating cells of Bacillus agreed well with those determined previously by the colorimetric method.
  • 1988 年 43 巻 5 号 p. 931-935
    発行日: 1988/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
feedback
Top