日本細菌学雑誌
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55 巻 , 3 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 伊藤 輝代, 片山 由紀, 平松 啓一
    2000 年 55 巻 3 号 p. 483-498
    発行日: 2000/08/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    メチシリン耐性遺伝子 (mecA) は多くの耐性遺伝子とともに大きな mobile genetic element (Staphylococcal cassette chromosome mec, SCCmec) 上に存在している。SCCmec は両端に inverted repeat を, その中に site-specific recombinase 遺伝子 (cassette chromosome recombinase A, B; ccrA, ccrB) を持つこれまで知られていない新しい mobile genetic element である。SCCmec にはすくなくとも3つのタイプが存在する。
  • 今村 隆寿
    2000 年 55 巻 3 号 p. 499-516
    発行日: 2000/08/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    細菌プロテアーゼとして, 新たな構造と機能が見い出された歯周病の主要な原因菌 Porphyromonas gingivalis のトリプシン様システインプロテアーゼ gingipains を紹介する。Gingipains は3種の遺伝子 (rgpA, rgpB, Kgp) から産生される variants であり, そのペプチド結合切断特異性からは Arg-Xaa を切断する gingipains R (rgpArgpB由来) とLys-Xaaを切断する gingipain K (kgp 由来) に分類される。HRgpAとKgpは触媒ドメインと赤血球凝集/接着活性ドメインとの複合体である。他に, gingipains Rには触媒ドメインのみの型とこれに多糖体が結合した膜型がある。Gingipains は P. gingivalis のハウスキーピングだけでなく宿主への感染や宿主防御機構からの回避にも重要な役割を果たす。Gingipains は P. gingivalis の病原性と密接に関連し歯周病の発症・進展に関与しているので, 歯周病予防・治療法開発のターゲットとして有用である。
  • 薬師 寿治, 松山 伸一, 徳田 元
    2000 年 55 巻 3 号 p. 517-526
    発行日: 2000/08/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    グラム陰性細菌の細胞質膜と外膜には, 脂質修飾されたリポ蛋白質が多数存在している。シグナルペプチドを持つ前駆体として合成されたリポ蛋白質は, 細胞質膜を透過する過程でシステイン残基の脂質修飾とシグナルペプチドの切断を受けて成熟体になる。その後, 外膜輸送シグナルを持つリポ蛋白質だけが選別され外膜に局在化する。しかし, リポ蛋白質の選別と外膜への局在化がどのような機構で行われているのか長い間不明だった。最近, この最終段階を担う因子として, 細胞質膜のABCトランスポーター LolCDE 複合体, ペリプラズム空間のシャペロン蛋白質 LolA, および外膜の受容体蛋白質 LolB が見いだされた。これにより, リポ蛋白質の複雑な生合成機構における局在化の全容が解き明かされようとしている。
  • 大野 尚仁
    2000 年 55 巻 3 号 p. 527-537
    発行日: 2000/08/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    βゲルカンは真菌, 細菌, 植物など自然界に広く分布している。βグルカンは各々の生物において生物学的な機能を発揮するのは勿論の事, 生物間のやり取りにおいても様々な役割を演じ, あるいは産業上も重要な素材であることから注目されている。ここではβ-1,3-グルカンの構造と生体防御系修飾作用について我々の実験成績を中心に要約した。真菌βグルカンは細胞壁成分として存在する不溶性βグルカン並びに, 菌体外に放出される可溶性βグルカンに大別される。βグルカンは特徴的な高次構造をとり, 可溶性高分子では一重並びに三重螺旋構造をとる。βグルカンは様々な生物活性を示すが, その中には高次構造依存的なもの, 例えば, マクロファージからの酸化窒素産生やリムルスG因子の活性化, 並びに非依存的なものがある。βグルカンが示す活性の多くは免疫薬理学的に有用なものが多いが, 喘息の増悪因子としての作用や非ステロイド性抗炎症薬の副作用増強作用などの有害作用も示す。更にβグルカンは体内に分解系が無いので蓄積する傾向を示し, その期間は数ヶ月以上にわたる。またこの間, 活性の一部は持続的に発揮する。一方で, βグルカンの生物活性を適切に評価できる in vitro 評価系は少なく, βグルカンの免疫修飾作用を分子レベルで解析するには, 新たな評価系の開発が望まれる。
  • 腸炎ビブリオ血清型別に関する委員会
    2000 年 55 巻 3 号 p. 539-541
    発行日: 2000/08/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    腸炎ビブリオの疫学マーカー等に利用される血清型別は, 滝川ら, 我妻ら, 坂埼らにより今日の原型が作られ2), 現在神奈川現象陽性菌についてKおよびO抗原による血清型別的分類法が広く実施されている。腸炎ビブリオシンポジウムにもうけた血清型別に関する委員会 (以下型別委員会) では, 研究者各自が独自にOK血清型を提案することにより生ずるであろう混乱を避けるため, 以下の要領で整理調節する機能をになっているので, 関係者にあってはこのルールをご周知ください。
  • 河村 好章
    2000 年 55 巻 3 号 p. 545-584
    発行日: 2000/08/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
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