ソルガム葉面の光沢性についての3型, 真光沢性品種 (遺伝子型は未同定, 以下tg), 光沢性品種 (
glgl, 以下g) 及び非光沢性品種 (GlGl, 以下G) の間で交配し, 23組合せのF
1及びF
2を供試して光沢性の表現型分離から遺伝様式を検討した. F
1において, gはtgに, Gはtgに, Gはgに, それぞれ優性に発現した. また, F
2で分離が見られた (tg×g), (tg×G), (g×G) における分離比は, それぞれ (3: 1) の期待比に良く適合した. この結果から, ソルガム葉面の光沢性について, 真光沢性 (tg), 光沢性 (g), 非光沢性 (G) は, 同一遺伝子座にある複対立遺伝子により決定されると考察される. 非光沢性遺伝子 (GL→
gl+ に改変), 光沢性遺伝子 (
gl→
gl1) に加えて, 本研究で新たに同定された真光沢性遺伝子にgl2の遺伝子記号をつけることを提唱する (
gl+>
gl1>
gl2).
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