巻号一覧
後続誌
17 巻 (1967)
- 4 号 p. 245-
- 3 号 p. 157-
- 2 号 p. 73-
- 1 号 p. 1-
17 巻, 3 号
選択された号の論文の10件中1～10を表示しています
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志村 英二1967 年 17 巻 3 号 p. 157-164
発行日: 1967/09/25
公開日: 2008/05/16
ジャーナル フリー稲品種“台中65号”の7つの地方系統を用いて、系統間差異の程度と分化の方向を検討した。収最・粒重・桿長・穂長・生育日数について調査を行ない、ダイアレル分析法(JlNKS;1954，HAYMAN 1954，1958)によって解析した。穂長以外の形質では、系統間の遺伝的変異が認められた。これらの変異は相加的であって、エピスタシスが認められたのは粒重だけであった。収量と穂数では、核と細胞質の交互作用が系統間変異を拡大することが想像された。収量と粒重では、優性遺伝子の作用が、ほぼ一定方向であった。これらの形質では、原品種が比較的多く劣性遺伝子を持っていたと推察された。また、日本での栽培期間の長い系統ほど優性遺伝子を多く持っていた。これらのことから、分化は優性遺伝子を集積する方向にあったと推察された。桿長では優性遺伝子の作用は一定方向でなく、分化の方向も任意であった。生育日数では、一つの系統をのぞいて系統間に差がなかった。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (906K) -
清沢 茂久1967 年 17 巻 3 号 p. 165-172
発行日: 1967/09/25
公開日: 2008/05/16
ジャーナル フリーフィリピンの水稲品種Tadukanに日本稲を繰返し交雑して育成された品種Pi No.4の遺伝子分析を行なった。Pi No.4は、同じくTadukanの抵抗性遺伝子を導入して育成されたPi No.1とは8菌糸に対する反応が若干異なる。Pi No-4×農林17号(Pi-a遺伝子をもつ)のF2とF3分析の結果、Pi，N0.4は菌糸研53-33、稲72、北1、研54-20、研54-04、稲168、稲168-α+-K+、研62-78に中度ないし高度の抵抗性を示す1優性遺伝子あるいは遺伝子複合体(Pi-ta2)をもち、Pi-ta2は、Pi-taの対立遺伝子であるか、あるいは密接に連鎖していることが明らかにされた。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (872K) -
野田 昭三1967 年 17 巻 3 号 p. 173-176
発行日: 1967/09/25
公開日: 2008/05/16
ジャーナル フリーキヒラトユリLilium leichtlinii var. leichtlinii(Hook. fil)(一名キバナノオニユリ L. leichtlinii J.D.HOOKER)はコオニユリ L. maximowiczii REGELに非常によく類似しているが、黄色花をつけることで明らかに異なっている。この植物は古くからわが国ではしばしば文献上に記録されているが、現在はほとんど自生をみることができない。しかし欧米では園芸的な価値が認められ、以前から球根がわが国から輸出されていた(清水1949)。今回この貴重な材料を入手し、コオニユリと比較研究する機会をえたので報告する。材料は秋田県仙北郡西木村の佐藤政一氏のもとで栽培・保存されているものの一部を譲りうけたもので、鱗茎を本学の実験圃場に移植した後に観察に供した。またこれと比較するために、同じ地域に自生するコオニユリを使用した。細胞学的観察は前報(NODA 1960)と同一の方法によった。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (967K) -
片山 平1967 年 17 巻 3 号 p. 177-181
発行日: 1967/09/25
公開日: 2008/05/16
ジャーナル フリー各ゲノムに属する野生イネのディプロイド種について、核当りDNA含量を測定し、これまでに細胞学的手法によってえられた染色体の大きさと比較した。0.brachyantha(FF ゲノム)および0.australiensis(EE)のDNA含量は、これまでに報告された染色体の大きさと一致を示したのに対し、0.sativa(AA)と0.officinalis(CC)との間には必ずしも有意な差はみられなかった。すたわち、各ゲノム間に大体次の様な関係がみられた。●F<8≒λ≒C<E抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (617K) -
池田 長守, 小野 清六1967 年 17 巻 3 号 p. 182-188
発行日: 1967/09/25
公開日: 2008/05/16
ジャーナル フリーCytogenetical studies of Mentha japonica were made using the species crosses with 3 mint species (Mentha rotundifolia, M.spicata, M.arvensis var. agrestis, and M.arvensis var. piperascens) of the known genome constitution and it was concluded that the genome constitution of M.japonica is RaRaJJ. Also, during the research the authors discussed the genealogical development in mint species.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1536K) -
野口 弥吉, 中島 哲夫, 山口 俊彦1967 年 17 巻 3 号 p. 189-193
発行日: 1967/09/25
公開日: 2008/05/16
ジャーナル フリー短日処理で幼穂分化の早められた水稲の生長点が、その後の長日によってふたたび栄養生長をする生長点にもどることがある。この現象について詳細な観察を行った。その結果、短日後の長日によって、苞として分化しつつある始原体が幼葉として発育を始める、また第1次枝梗始原体が栄養生長する側芽に変るなどのことが明白に確認された。すなわち、水稲においても日長条件如何によっては、生育相の逆転現象(生殖生長から栄養生長への)が見られることが明らかとなった。不完全な短日処理の結果しばしば認められる畸型葉(不完全葉)、畸型穂などは、すべてこの現象に原因するものである。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1184K) -
生井 兵治, 細田 友雄1967 年 17 巻 3 号 p. 194-204
発行日: 1967/09/25
公開日: 2008/05/16
ジャーナル フリーFrom the results of the studies on the breeding methods of artificial synthetic rutabaga by interspecific crosses, the authors found one of the practical ways to breed excellent rutabaga varieties. Hybrids (named as COK 59 in this paper) between turnip and kohlrabi were crossed with the commercial rutabaga variety as paternal plant and were back-crossed with commercial one. In this way some superior strains were established. They were named as SR Iines.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1910K) -
桑田 晃1967 年 17 巻 3 号 p. 205-211
発行日: 1967/09/25
公開日: 2008/05/16
ジャーナル フリーThe dried seeds of "Hiroshima local variety" of "Tororo-Aoi" (Abelmoschus Manihot) were irradiated with <60>Co-γ-rays and X-rays of 0.5KR, 5KR and 50KR and in its progeny, several new varieties having Phytophthora disease resistance have been bred up.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1888K) -
末次 勲, 熊野 誠一, 吉田 健1967 年 17 巻 3 号 p. 212-220
発行日: 1967/09/25
公開日: 2008/05/16
ジャーナル フリーStudies were undertaken to clarify : (i) the ecological effects on plant growth and seed development of soybeans under the three controlled conditions -long-day, short-day and high-temperature treatments- during eight or nine successive generations, (ii) the after-effects in the following generations resulting from the specific treatments. From this test it was found, that after-effects may be left in several characters, at least in the succeeding three grenerations.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1341K) -
斎尾 乾二郎, 堀江 正樹, 畑村 又好, 伊藤 綾子1967 年 17 巻 3 号 p. 221-231
発行日: 1967/09/25
公開日: 2008/05/16
ジャーナル フリーSeveral silkworm populations were reared at three locations over two years in order to estimate several kinds of heritabilities of some characters in the F2 populations of four single crosses between four varieties. It was found difficult to gain reliable estimates of silkworm heritability in the small-scale experiments. So-called heritability in the broad sense is estimable with less fluctuation and parent-(biparental)off spring regression gives stationary estimates of heritabilitv in the narrow sense. Some problems as to experimental technique to estimate heritability in silkworms are also discussed.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1198K)
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